小説 × イラスト = 短編集『アドバルーン』
夢見る少年と消え去りつつある少女。
忘れられたものたちと、それを繋ぎ止めるものたち。
彼らの瞳に、希望と失望がゆるやかに去来する。
不眠症のサラリーマンは猫と戯れ、七不思議は少女を孤独へと誘う。
屋上と地下室、人の無意識と猫の集合的無意識。
夜の高速道路と通過儀礼、そして音楽。
響きあう7つの短編を20点のポップなイラストが
さらにイメージを広げる、 新しい小説のかたち。
この世の不確かさと楽しさを天秤に掛けながら、
今日もぼくたちは生きていく―。
短編小説:マキタ・ユウスケ
イラスト:まりな
表紙カバー付文庫判A6サイズ / 266P / ¥1,000
ついにお披露目となりました。
ぼくの2冊目の短編集です。
第二七回文学フリマ東京とCOMITIA126にて頒布後、
12月1日頃からBOOTHでも委託を開始する予定です。
自分で言うのもなんですが、とても面白い本ができたと思います。
よろしくお願いします。
2018年11月25日(日)同日開催
第二七回文学フリマ東京 turistas F-30
COMITIA126 よるのコンビナート Q59a(委託)
Tumblr特設サイト
BOOTH通販サイト
BOOTH試し読み
目次
1.エスカレーターガール
かつてエスカレーター・ガールと呼ばれた女の子たちがいたんだ。そう、かつて。
なくした鍵を求めて、閉店後の百貨店の中で起こった、本当にあった話とは。
2.アドバルーン
キネとミノ。屋上にある、ふたりだけのささやかな秘密。
繋がれたアドバルーン、祝福され飛び立っていく熱気球・・・
3.眠りねこ
眠れない・・・レコードプレーヤーの上を寝床にする猫・・・
そうだ。こいつと寝てみたらどうだろう―
4.飛び込み
陸上の練習を終えたクスネは、飛び込み台の上にシルエットがみえて・・・
通過儀礼を超えた先に、何があるんだろう。
5.トライアングルシンドローム
新月の夜とトライアングルと、消えた少女。
七不思議の解明に乗り出したユキノたちは、かつて起きた事件の真相に迫る。
6.郊外の夜
その窓から広がるのは、何もない風景。
ささやかな辺境を愛した男は高速道路のパーキングエリアに出向き、
物思いに耽る。
7.地下室の音楽
シャッター商店街のさびれた地方都市に、憧れのアーティストがやってくる!
音楽に情熱を燃やす若者たちの、夜の冒険譚。