異星人生活日記④ 〔本屋・読書・仕事〕
本が好きだ。初めて「本」というものに触れたのはいつだろうか。覚えていない。とにかく本を読むと対面する様々な物語が好きだった。だから、その本を取り扱っている図書館や本屋を好きになるのもある種、必然なのかもしれない。それらの場所は子どもの私にとって、そして子どものときほどとはいかないまでも、今の私にとっても、心躍る夢の国である。
というわけで、本屋に行ってきた。本、本、本。特にお目当てのものがあるわけではないが、ぶらぶら眺める。時折、心惹かれたものは手に取って、確かめる。これがいつもの巡り方だった。ふとした出会いが、人だけでなく本にも言えると思う。その出会いはよくも悪くも私をつくってきたと思う。
さて、そんなこんなで約1時間後。一冊の本購入し、退店。買ったのは『舞台』という本。作者は、西加奈子さん。思えばいままで西加奈子さんの本は読んだことがない。あらすじだけで人を読む気にさせる物語というものはやっぱりすごい。
読書。このように書くとどこか堅い、かっちりとした印象を未だに受けてしまう。本を読むという行為がもっと安易な言葉で表せないだろうか。と、本を読む前にふと思った。私に読書の代わりになる言葉を生み出す能力は全くないので、完全に他力本願になるが。誰か作ってはくれまいか。
本日は仕事があった。仕事には当たり前だが楽しいと感じるときもあれば、心から罵詈雑言を並べた上、最終的には辞めたいという気持ちに帰着するときもある。本日の仕事は、どちらかといえば後者の気持ちに、なっていた。そういうときは、とてつもなく俗っぽいが、「金のため。」と思うことで切り抜けるようにしている。俗でしかない。が、気分の浮き沈みはあるものだ。
どれだけその仕事が好きだとしても、その仕事が嫌いになることもある。仕事に関して、好きな言葉がある。アニメ『映像研には手を出すな』に出てくる金森さやかという、お金を生み出すことへの強い関心と卓越したプロデューサーの才能をもったキャラクターの言葉である。言葉だけの紹介になるが、一応ネタバレ注意である。
「仕事に責任を持つために金を受けるとるんだ!」
単純明快。至極もっともな言葉ではあるが、ハッとする言葉だった。
今日はこの言葉を紹介して、終ろうと思う。
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