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【読書メモ】『新参者』(著:東野圭吾)

今年の梅雨明けはまだですが、気候は初夏もとっくに過ぎて猛暑日が続いています、、背抜きとはいえスーツはきついですね。そろそろ夏祭りの話題なんかも出てきて、職場近くの水稲荷神社でも今度の3連休に予定されているようです。

なんて感じながら、夏になると思い出すのが『新参者』との一冊。『麒麟の翼』の一つ前の物語、となるのでしょうか。舞台は同じく日本橋、初夏の風のようにさわやかに駆け抜けていった物語でした。

その日本橋は人形町で起きた一つの殺人事件を横糸に、そこで生きる人々の群像劇を縦糸に、東京下町の昔ながらの人と人とのつながりが綾糸のように絡みながら、多彩な色合いを物語として浮かび上がらせてくれます。

各編での視点が切り替わっていくのもなかなかに新鮮で、ある種の連作短編ともいえる感じでしょうか、個人的には好みです。なんということもない日常のつながりとそこに仕込まれているバラされた伏線、そしてそれが回収されていく過程は、グッと引き込まれていきます。

さて、二人の”新参者”の物語はどうつながっていくのでしょうか、、なんて、久々に読み返してみようかな。またドラマ化もされてるのですが、いい感じでした、、CATVとかで再放送してないかなぁ。

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