見出し画像

【読書メモ】『真相 ディープインパクト、デビューから引退まで今だから言えること』(著:池江敏行)

Q:もし一度だけ乗れるとしたらどの馬に乗ってみたいですか

A(武さん):明確に一頭1レースありますね、ディープでもう一度凱旋門賞に出たかったですね、今でも

A(坂井さん):ケンタッキーダービー、今年(2024年)のフォーエバーヤングですかね、着差が着差だけに

引用:「TCKトークショー:サンタアニタウィークスペシャルイベント(2024年7月31日)」

少し前に偶然にYoutubeで流し見した、大井競馬場での武豊さん、坂井瑠星さんのトークショーでの一言を聞いて思い出したのが『真相 ディープインパクト、デビューから引退まで今だから言えること』との一冊。

2004年から2006年にかけて中央競馬(JRA)を席巻した、無敗の三冠馬ディープインパクト。これはその調教を担当した、池江敏行さんによる回顧録、といったところでしょうか。

恐らくは競馬に馴染みがない人でも名前を聞いたことはあるであろうディープインパクト、他に一般的な知名度が高いのは、オグリキャップハルウララくらいと思います。

といっても、私自身は彼の現役時代にはさして入れ込んでいた覚えはありません。シンボリルドルフ以来の無敗の三冠馬とのことで凄いなぁ、、とは思ってましたが、例えば競馬場に通いつめるほどでもありませんでした。

強すぎたからなのか、ちょうど息子が生まれた頃(2006年2月)だったからか、はたまた、アドマイヤグルーヴに気をとられていたってのもあったかも知れませんが。

それでも、凱旋門賞(2006年)への挑戦は楽しみにしていましたし、リアタイもしていました。その結果(3位入線)とその後の展開(失格)には驚いたのは今でも覚えています。

その辺りについて知りたかったのか、確か2011年頃にグッと引き込まれて一気に読んだような。前後して武さんのインタビュー集か何かを読んでいたからかもしれませんけど、ちょうど読み終わったくらいで同じく無敗の三冠馬であったシンボリルドルフの旅立ちを知ったのも印象に残っています(2011年10月4日没)。

先生も言っていたが、ドーピング疑惑や不正使用はない。僕たちはディープとディープファンを悲しませるようなことは一切していない。

出典:『真相 ディープインパクト、デビューから引退まで今だから言えること』

さて、当時話題になった「後付けでの禁止薬物による失格」、当時は何とも怪しいけども、さすがに後付けの仕込みまではせんだろうと思っていたのですが、、先日のパリ五輪での数々の「おフランスの笛」を見て少し変わってきています。まぁ、今更ながらに詮無きことなんですけども。

その後も、日本調教馬はいまだに凱旋門賞では勝てていませんが、こればかりは挑戦をし続けるしかないよな、真っすぐにひたすらに、ともあらためて。

今年も日本からはシンエンペラーが予定されているとの事で、(騎乗予定の)坂井さんには頑張ってほしいなぁ。またドウデュースは残念でしたが、武さんは別馬での参戦を予定されているとの事で、こちらも期待大です。

ちなみに、トークショーの中では先日のパリ五輪での馬術の話などもでていて、「ヴェルサイユ宮殿で走れて羨ましい」とか、「でも、僕(武さん)からしたら(初老ジャパンは)若いんだよね」とか、、

坂井くんが先日のケンタッキーダービーで「最後の直接で手を出しておけばよかった」とのノリに、「池添(謙一騎手)呼んできたらよかったのに」とかの武さん節全開も面白かったです。

余談ですが、家内は「坂井瑠星はマジイケメン」と繰り返し話していました、「斎藤新くんは?」と聞いたら、「タイプが違うのよね、、」と(おそらくは間近で生でも観ているからだとは思いますが)。ご興味のある方は是非、お二人の写真などを見比べてみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?