星霜圏

ひとは肉体を失ったら骨になる。それから火に焼かれて煙に巻かれ、その灰は天に昇って星屑になり、宇宙の一つとして天空に撒かれる。魂は星屑として那由多数多であり、かけがえのない世界の光。烟るような白い煙。神羅の導く星座の成り行き。廻り合わせる光と光。それが邂逅。

私は私のままで、私にしか言えない表現がここにあって、稚拙で水の上に浮いた浮薄で溶けた花弁のようでもそれはきっと透徹でありたい倫理だから謎を準えるのはやめずに呼吸をして生きていたいと息をする。

日没になり夕暮れが落下して夜が広がり始めたら小さな昔を回帰する代弁者としての天使のようなただの人間になる。

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