短歌20240820

鱗粉を 散らして夏の 輪郭に 破砕すわたし ひかりきらめく
透明な 硝子みたいだ 透過する 響く音色で 空を呑み込む
スプーンを 光らせすくう とろりると 木香薔薇と カラメルの色
瞬きが すとんと落ちて 暮れなずむ ようこそ夜の はじまりへ

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