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日本刀

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2020年1月の記事一覧

第637回 某刀剣ゲームでも登場する姥切の本歌とは

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1、日本刀レビュー31

月末に4号まとめて自宅のポストに届いているこの雑誌。

今回は珍しく不在票になっていたと思ったらこんなおまけが付いていました。

おまけってやっぱり嬉しいですよね。

さて、週刊『日本刀』のレビュー今回もやっていきますよ。

ちなみに前回はこちら。

2、作品よりも人

巻頭の【日本刀ファイル】は本作長義。

備前長船派の刀匠で、正宗十哲の一人に数えられる名工です。

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第632回 九州の刀匠の話題2連発

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1、日本刀レビュー30

週刊『日本刀』のレビュー

ちなみに前回はこちら

2、心優しき刀匠から親分肌の武士の頭領まで

巻頭の【日本刀ファイル】は忠吉。

九州肥前(現在の佐賀県)の刀匠です。

佐賀初代藩主鍋島勝茂の庇護のもと、京都の埋忠明寿に学んだとされています。

いずれ【刀匠伝】にも登場しそうですが、

もともと忠吉の父は鍋島家の主筋にあたる龍造寺家の家臣で、

九州の覇権をかけた沖田

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第623回 刀も分類整理によって価値が高まる

1、日本刀レビュー29

まだまだ続く週刊『日本刀』のレビュー

ちなみに前回はこちら

2、遅咲きの刀匠

巻頭の【日本刀ファイル】は御勝山永貞。

「御勝山」とは美濃国の地名で、関ヶ原の合戦時に徳川家康が本陣を置いたことからその名がついたとされます。

永貞にとっては故郷でもあり、よく知られた名勝地ということで、

それを銘に入れていたとのことです。

当初は地方に住む一介の鍛冶屋でしたが

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第618回 時代を変えるのは意外な人物か

1、日本刀レビュー28

新年2回目の登板。

週刊『日本刀』レビュー

ちなみに前回はこちら

2、今回はいぶし銀タイプが多いかな

巻頭の【日本刀ファイル】は兵庫守家。

守家は備前国畠田を拠点とした刀匠で、初代は隣接する長船の光忠と並び称され、傑作を多く世に送り出しました。

その作品は五代将軍徳川綱吉が土浦藩主土屋政直に与えたとされる太刀(土浦市博物館蔵)、

徳川家康が上杉謙信に送り、明

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第612回 刀匠からアクターまで

1、日本刀レビュー27

ほぼ一ヶ月空いた週刊『日本刀』レビュー。

改めてnoteでの方針を述べますと

刀の刃文に関する詳細などは、画像をみないと共感できないでしょうし、

画像をアップしてしまうと引用の度を超えてしまうので

基本的に刀の持つ「物語」に着目して紹介するようにしています。

私自身の刀に関する知識が不十分で、適切に技法を紹介できない、という理由もあります。

また、本稿で紹介し

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