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今夜も眠れないんじゃないか 

漠然とした、将来への不安が溢れ出して止まらない、なぜか大粒の涙が頬を伝う。
なぜ私、泣いているんだろうと思うけれど、それはたぶん、とてつもなく大きな不安に襲われて、1人孤独の中にいるからだ。

妹と二人暮らしをしていて、妹が夏休みだから実家に帰省した。実家は私たちが今住んでいる東京からはるか遠く、気軽に帰ることのできる距離ではない。

地元に友達の多い妹は1週間ほど、帰省の予定だ。

最初は部屋が広々使えるなあなどと楽観的に考えていたけれど、寂しさが襲ってきた。
最近といっても1ヶ月以上前に3年ほどお付き合いをした恋人とお別れをしてしまい、彼とは将来同棲をする予定だったこともあり、ああ、私はこうやって妹が大学を卒業すれば一人暮らしになるんだなあなんて考えて辛くなってしまったのだ。

妹とはべったりで、とても仲がいい。同性で歳も近いこともあり、喧嘩はすれども、仲良しで親友のようなものだ。

引きこもりがちな私を彼女は外の新しい世界に連れて行ってくれる。
どうでもいいことをダラダラ話すことのできる同居人、いないととても人生、生活に彩りがない。

もし一人暮らしになったら、と考えてみればみるほど将来に希望なんて持てないのだ。今の私には。朝起きて、仕事に行って、帰って、ご飯食べて、寝る。の繰り返し。超絶つまらない。一人暮らしを私も妹と同居する前はしていたのに、何が足りないのだろう。これから私は無事に一人暮らしをすることができるのか。

一人暮らしするのが嫌だからっていって恋人を作るわけにもいかない。妹が大学を卒業するまで2年。この2年で出会って、好きになって、信頼を構築して、同棲して、、なんて到底無理に思えてくるし、妹の代わりを探しているようで、それはそれで相手に失礼だ。というわけで最終的には一人暮らしをするしかないという結論にたどり着く。

恋人とお付き合いをしていた時、いつでも将来の計画、未来予想図にはいつでも彼がいた。別れた瞬間いなくなった。もちろん振られた側でとても未練たらたらだったが、今はもうどうでも良くなっている。がしかし、ふとしたときに、ああひとりぐらししなきゃなんだとか思ってしまうので、もはや私は一人暮らしがしたくないために彼と付き合っていたのかと錯覚しそうになる程だ。

1人で過ごすには、孤独に耐える必要がある、人は誰しも孤独だ。
幸せそうな人だって突き詰めれば孤独だろうし、人はどんだけ群れても結局孤独なのだ。私だって、妹と楽しくバカ話していた時だって孤独に向き合う必要がなかっただけで多分孤独だったのだ。ただ暇なだけ、暇だから考えちゃうんだよ、なんて自分を宥めつつ、明日の仕事、残業ありに備えて一眠りしたい、そんな夜の希望でした

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