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缶の中身のツナです

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最近の記事

イオ、実際は何してるのか問題

スキュラの聖獣拳って、イオ本人そっちのけで獣たちが瞬を攻撃しているように描かれていますよね。見た目どおり、獣のオーラが敵に襲いかかっていると考えてもいいのかもしれませんが、実際にはイオ自身の体術…パンチやキックによる攻撃で、それを獣のイメージで表現していると考えた方が、聖闘士や海闘士の闘いには相応しい気がします。 というわけでタイトルどおり、「イオの技は実際には何をしているのか」を、ツナ缶ちゃんは子供の頃から考えつづけてきました。嘘です。子供の頃に一度匙を投げて、最近『海皇再

    • 真鱗衣(まりえ)ちゃん

      今回は表題どおり、マコト・ウロコ・コロモと書いて真鱗衣、Archscaleと書いてアークスケイルと読む、『海皇再起』のメイン商材(予定)の誕生について書きます。 以前書いたとおり、当初は「アトランティスに隠されていた地上侵攻用のパワータイプ、重鱗衣(ヘヴィースケイル)」として構想されていたものの、第2案で海将軍が敵から主役に変更されたため、こちらも「ポセイドンの血を浴びたことで変化した鱗衣」に変更されました。 この時、聖衣と同じように神鱗衣でゴッドスケイル、としても良かったん

      • ギリシア神話のように、とはいうけども の巻

        聖闘士星矢とは何か、というと「ギリシア神話をモチーフにした現代伝奇バトル漫画」というのが最大公約数的な説明になると思います。 実際、ギリシア神話への興味の入口が星矢だったという人は少なくないでしょう。小学生のツナ缶ちゃんもそうでした。星座と神話の本を何冊か読んでみて、なるほど本家はこういうディテールや広がりを持っているのか、星矢が扱っているのはごくごく大枠の部分だけで、なんなら神々のキャラクター性とかはガン無視なんだな…と当時はっきり言語化したわけではありませんが、大まかに理

        • 考えまとめコラム ポ編終盤の速さ、光速か?って話

          バトル漫画で巨大な敵との激しい戦いのさなか、その裏に隠された陰謀、真の黒幕みたいのが暴かれる展開、しばしばありますね。まあ暴くのは誰でもいいです。主人公がメインプロットを進めるかたわら、別動隊の仲間が謎解き方面に行くとか。とはいえ大体、そこで暴かれた重大な真実というのは最終的に主人公側に適切なタイミングで共有され、ストーリーの中心に躍り出るのが定石だと思うんですね。それによって真のラスボスが浮かび上がってくるインフレ的な展開もあれば、新事実の発覚によってそれまでの仲間に新たな

        イオ、実際は何してるのか問題

          海将軍たちの過去について

          『海皇再起』の成り立ちでも書いたのですが、とにかく本作最大の難関は、「星矢本編では大いに謎に包まれている海将軍たちのディテールを自分の手でデッチ上げなくてはならない」ということに尽きました。 かつてのやられ役を主役に転向させる上で、彼らの背景ーーどのように生まれ育ち、なぜ地上粛清を唱える神に仕えたのかーーの描写は、大なり小なり必要になってきます。 先日雑誌掲載されたエピソードで一応全員のノルマを達成した形になったので、各キャラクターについて思うところを書き残しておこうと思いま

          海将軍たちの過去について

          聖闘士星矢とわたし外伝 『海皇再起』の成り立ちまとめ

          時は流れて2020年の7月(流しすぎたので、たぶんあとでまた戻ります)。 社会人生活ももうすぐ20年目になろうというツナ缶ちゃん、なんかこう人生に一度くらいは星矢の漫画が描きたいな…と、いきなり思い立ちました。とはいえ当時は前職でのお勤めが普通に忙しく、商業漫画の連載はちょっと無理な状況でしたので、誰に見せるでもなく構想メモやイラストを書いていました。内容的には「色々あったけどあれから時は流れて現代…」という、聖闘士星矢Ω的な新世代路線。この時点ではあくまで趣味の範囲でしたね

          聖闘士星矢とわたし外伝 『海皇再起』の成り立ちまとめ

          聖闘士星矢とわたし その4

          その3のつづき、第一章最終回(なにそれ)です。 アスガルド編という、アニメ誌とかで事前情報に触れることのないキッズにとってはデカすぎるサプライズを挟んで、ツナ缶ちゃんが3年生から4年生になる頃、星矢のアニメは終わりました。 最終回、カノンの贖罪やソレント&ジュリアンの旅立ちがカットされてしまう駆け足っぷりには正直ちょっと拍子抜けでしたが、ラストシーン、星矢と紫龍の間で妙にウットリしてる私服のシャイナさんが完全に正ヒロインの風格だったのが印象深いです。 星矢が終わっても、バ

          聖闘士星矢とわたし その4

          聖闘士星矢とわたし外伝 慟哭! ひいじいちゃん

          慟哭、というと工藤静香の歌、もしくは「本当は裏切っていないのに裏切り者の演技をキープしなきゃいけない境遇の人たちが心の中で血の涙を流すこと」だと思っている人も多いことでしょう。 星矢を読みすぎている人は大体そうなんじゃないかと思います。 しかし実際のところ「慟哭」の意味は「悲しみのあまり、声をあげて泣くこと」だそうで、声ひとつ出さずに血涙を絞り出していた三人組とはちょっとイメージが異なりますね。 大の大人が声を上げ、肩を震わせて泣く場面というのはそうそう来るものではないですし

          聖闘士星矢とわたし外伝 慟哭! ひいじいちゃん

          聖闘士星矢とわたし その3

          その2のつづきです。 そんなわけで、度が過ぎた人体破壊描写には少し顔をしかめて見せる程度のことはする、まあまあ教育熱心な親に育てられたツナ缶ちゃん。小学校低学年の頃、麻布科学実験教室という、白衣着て色々実験する塾に通っていました。 www.azabu-cec.com その際、早めに着くと、当時六本木にあった青山ブックセンター1号店で親と別々に立ち読みをする時間があったのです。当時はもちろんシュリンクなんてものはなく、全マンガが読み放題の時代。ツナ缶ちゃんも少年漫画、少女漫画

          聖闘士星矢とわたし その3

          聖闘士星矢とわたし その2

          その1のつづきです。 順調に始まったかに見えた星矢ライフですが、まもなくいきなり最大のピンチを迎えます。 前回、「新生ペガサスの聖衣装着! 戦闘(バトル)準備完了だ!!」で始まる4巻を買ったツナ缶ちゃん、当然次は3巻買いますよね。買いました。そこには一体何が!? そう、チビッ子大興奮、星矢最凶のスプラッタ・シーン、よかろうウルフ!お前に本当の地獄を見せてやろう!うぎゃああー!のやつです。「カモーン幻魔拳!腕アンド足!臓物!アーンド生首!パーフェクト!」…とアニメ版で那智が言

          聖闘士星矢とわたし その2

          聖闘士星矢とわたし その1

          ※思い出しながら書くのでたぶんすごくフラフラした文章になります。注意。 ツナ缶ちゃん(一人称)、小学二年生で生まれて初めて買ってもらったマンガが星矢の4巻でして。暗黒四天王との4連戦…黒死拳!目ン玉テレポート!鳳凰幻マーマ拳!黒ヘビ緊縛!盲目の兄!はなせ瞬オレは星命点を突いているのだ!からの憎め師匠!リメンバーエスメラルダなっぐっさめっの微笑みよ♪というあまりにアイデア満載なショックの連続に完全に精神を支配されてしまいまして、そのまま今に至るんですけど、たぶん目の前でカシオ

          聖闘士星矢とわたし その1

          あいさつ

          須田綱鑑と申します。 2023年夏現在、『聖闘士星矢 海皇再起 RERISE OF POSEIDON』という聖闘士星矢の外伝マンガをチャンピオンREDという雑誌に描かせてもらっております。 須田綱鑑という名前は本名ではなくて、ひいおじいちゃんの兄の名前です。ペンネームを考えていた時期に実家の掃除をしていたら古い遺影が出てきたので、これでいいやとなりました。鑑の字は、正しくは異体字の鑒です。本物は「こうかん」と読むのですが、私は「つなかん」と読みます。自己紹介終わり。 『海皇再

          あいさつ