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聖闘士星矢とわたし その3

その2のつづきです。

そんなわけで、度が過ぎた人体破壊描写には少し顔をしかめて見せる程度のことはする、まあまあ教育熱心な親に育てられたツナ缶ちゃん。小学校低学年の頃、麻布科学実験教室という、白衣着て色々実験する塾に通っていました。
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その際、早めに着くと、当時六本木にあった青山ブックセンター1号店で親と別々に立ち読みをする時間があったのです。当時はもちろんシュリンクなんてものはなく、全マンガが読み放題の時代。ツナ缶ちゃんも少年漫画、少女漫画と無差別に読みまくりました。
そんな中、気づいてしまうのです。
なんか…車田正美とも、アニメのやつとも違う、色んな絵柄の星矢のマンガが…たくさんあるな…ということに。
若い人はご存じないかもしれませんが、昔はいわゆるその、聖闘士がみんな紫龍ぐらい簡単に脱ぐやつを含め、そもそも聖衣あんまり着なかったりする二次創作を集めたアンソロジー(当然無許可)が、ちょっと笑っちゃうぐらい普通に本屋のA5マンガコーナーに並んでいました。
ツナ缶ちゃんは星矢と名の付くものは全部制覇しておきたいキッズです。ついこないだまで幼稚園児だった頭脳にはあまりに難解なその世界に、果敢に挑んでいきました。
この界隈、当時から今に至るまで現役という方もけっこうおられるので、何をどのくらい読んだとか、どう理解したとかの詳細はここでは伏せておきますが、なるほど、少年漫画というものは本来のターゲットであるオレたち毛も生えてない小学生とは別の層に広くアピールして別種の人気を獲得することがあるのだな、というまあ、学びですね。のちに振り返ると、そもそも同じ人の描いたボクシング漫画でも忍者漫画でもそういう人気はとっくに爆発していたわけで、ジュネなんて名前とかもう完全に分かってやってたろ! という話ではあります。
つづく。


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