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note記事で振り返る『バーフバリ』

 よく来たな。ツナ缶さんだよ。

 日々SNSにお世話になっている皆さんなら一度は目にしたであろう『バーフバリ』の名。それが映画で、すっごく面白くて、健康に良くて、尊みのバーゲンセールみたいなコンテンツであることは、ここに辿り着いた方ならご存じだと思われます。えっっまだ観てない!?ならば今すぐ映画館に行くなりTS○TAYAに行くなりアレしてください。そしてこの現在進行形のエンタメの頂点を見逃さなかったご自分を褒めてあげてください。

 さて、己の「スキ」をぶつけあうこのnote界隈でも、『バーフバリ』に関する語彙の強いテキストがたくさん投稿されていて、それを眺めるだけで心はジャイマヒシュマティし、身体はターメリックを浴びたインド象のようにたくましく、崩壊したクンタラのダムのごとく滂沱の涙を流すだろう。

 そんな素敵テキストを振り返ってみたいと思う。選考基準はこのnoteに投稿されたものから、筆者の独断と偏見と、そしてセルフプロモーション。自分の投稿だろうが容赦なく、読んでほしいものをピックアップしていく所存です。読み逃した名文はないですか?もう一度読みたいアレのタイトルが思いだせない…。そんな迷える王国民を救うガイドラインをお届けします。


 このテキストを始めるにあたり「バーフバリ」を検索ボックスにセット。新着にソートして最古の投稿を漁っていくが、驚いたことに『伝説誕生』に関するテキストは中々見当たらない。ならば最初の作品レビューはどれだ!?と探ったら、安心と信頼のお餅センセイでした。

 テキスト内にある通り、鑑賞後の勢いそのままに書き連ねたこちらの作品、なんかわからんがスゴイ圧を感じる。これはただごとではないと思い、鑑賞を決意したきっかけの投稿となった、思い出深い一品です。

 「2から観ろ」「悩んでいる時間はない」との言葉が語る通り、公開当初の『王の凱旋』のスクリーンは空席が目立つものでした。これを見逃してはならぬ!!という意思が、シヴァガミ様の目力ばりに文章から伝わってきますね。「語るべきところが多すぎる」という一文、わかるオブザイヤー2018です。


 こちらも鑑賞直後の投稿。それゆえの心の昂りがダイレクトに伝わってくる名文です。

 「観る英雄譚」「王のUTSUWA」ってワードがすでに最高なんですが、本文中もパワーワードのオンパレード。以下引用。

豪華絢爛なマヒシュマティ王国のゴージャス映像と共に「マヒシュマティ王国は永久に輝かしい最高の国で凄い」という旨の歌が流れたり、シリアスなシーンでは中心となる人物の心情を悲痛に歌い上げた曲が流れてアトモスフィアを盛り上げる。そして何より、バーフバリ王が最高にかっこいいシーンでは、バーフバリ王を讃えまくる曲がキャラソンめいて流れるのだ。キャラソンと共にインド無双する王の姿はめちゃくちゃかっこよく、超絶盛り上がる。『バーフバリ』における歌は最高のスパイスだ。

 基本的に『バーフバリ』をキメた人類はこうしてパワーワード生産機と化すのですが、いい例だと思います。いや、元々語彙の強い人に刺さるのが『バーフバリ』なのか…。


 こちらのテキストは、『伝説誕生』から『王の凱旋』に至るまでの鑑賞記になっていて、初見時の感想を落ち着いた文体で綴られています。一つの作品評として、前後編間でのモチーフの反復や『王の凱旋』への感情移入を誘う仕組みについて言及されていて、とても秀逸。なぜ面白いかの本質をとらえた、大好きな文章です。


 作品そのものではなく、少し俯瞰した目線でのアプローチ。我々日本人の受け取り方に関する言及がなされており、興味深い。インド映画のブッ飛んだ(と感じる時点で私も日本人だ)表現に日頃親しみがなかったからこそ『バーフバリ』にのめり込んでいった層もいれば、そうでなかった層がいることもまた事実だ。


 「規格外れのダイナミズム」って、これ以上ないほど的確に『バーフバリ』を表してますよね。歌舞伎になぞらえたアクションの美しさの解説を読んで、「それだ!」と膝を打ちました。


 「説得力」は国も文化も超える。偉大なる王バーフバリに魅了された今の日本を見れば、こちらの見解が誤りでないことがわかるでしょう。


 クラシック中のクラシック。王国民はみんな読んだんじゃないかな?ってくらい話題になりましたね。

 一部界隈では神格化されるほどの人気を誇る逆噴射聡一郎先生による、アツすぎるレビュー。独特な逆噴射文体がクセになる一方で、内容は真っ当な作品解説。「そもそもおまえの遺伝子が知っている話だ。」の一文が強烈すぎる。

 「面白いコンテンツのレビュー」と「コンテンツの面白いレビュー」が両立した、嫉妬を覚えるほどの名作です。


 待たせたな、私だ。

 実はこの私も鑑賞直後にレビューを投稿した一般のマヒシュマティアンだったのですが、その勢いのまま参戦した絶叫上映があまりにも楽しくて、思いだせる限りを書きなぐって、投稿したんですね。

 本noteをtwitterで拡散してくださった徳高き王国民が何名かいらっしゃって、その方にお礼をすべく筆者もtwitterを始めたのですが、そのことをきっかけに絶叫上映の常連さんや王国民の皆さまに名前を覚えていただいたり、劇場外での交流も増えたりと、冗談抜きで人生を変えた投稿になりました。


 映画を観るまでがドラマ、という凄まじい鑑賞記。覚悟を感じます。ぶっちゃけ交通費は総額おいくら万円なのかとか、道中の様子が気になってしまうのですが、続くPART2では無事マヒシュマティ王国民になられたようで、一安心。


 また私だ。

 『バーフバリ』の聖地である新宿ピカデリーが、ついに最大スクリーンをバーフバリ絶叫のために開放した記念すべき回のレポ。606人の声援の圧と、発声の練度が前回の絶叫上映から見違えるほど洗練され、かつパワーアップしている様子が楽しく、観客のコスプレや小道具芸もどんどん作品世界に近づいていく。

 そしてなんとtwitterで知り合ったあさひかわ様に英訳していただき、そのテキストをヤーララガッタPにRTされるという奇跡が起こった、思い出深い投稿です。


 普段はゲームに関連したテキストを投稿されている野安ゆきお先生による、ちょっと変わった視点でのレビュー。TVゲームの映像表現が進化するにつれ「映画のようなリアルさ」がゲームそのものの売り文句になることも多い現代ですが、そうした潮流とは違った映像表現がなされていることをご指摘なさっています。


 「語彙力低下」とご自身で銘打っておられますが、確かにその通り。でも、的確に内容を突いており、『伝説誕生』未見でも作品の面白さは目減りしないことを証明した名文でもあります。


 面白さの前では一切妥協しない、極上のエンターテイメントである『バーフバリ』と、その作り手の志を感じ取った著者の心境を綴った一作。人生を変えた一本というのも、あながち過言ではないかもしれません。


 間違いなくnoteをバーフバリ汚染した主犯格ことお望月さんの、まさしくこの人にしか捻りだせないテキスト。BDを買うという経済活動を「ふるさと納税」と呼称することで、いつしか我々の故郷がマヒシュマティであることを自然に根付かせるという、タツジンのワザマエが光る。


 某未来から来た猫型ロボットのひみつ道具に「もしもボックス」ってあるじゃないですか。僕は真っ先に受話器片手にこのテキストを音読します。


 発想の勝利。そんなワードが浮かびます。


 藁をもすがる思いで病院を訪ねたら、ほとんどの症状に治療法がないと言われる始末。ヒトゴロシ!!


 作品評ではなく、エッセイのよう。同じような鬱屈を感じた人も多いだろうし、「バーフバリのように生きたい」とどこか思いながら、今日も会社に行くんだ。


 会場の雰囲気が伝わる絶叫上映レポ…と思いきや、冒頭の飯テロ力が凄まじい。お腹空いた。


 むずかしいかんじをいっぱいつかっているので、このひとはしょうがくせいではないとおもいました。


 絶叫上映の裏側が知れる貴重なレポであり、インド衣装を身につけてみたい女性にもオススメしたい投稿。サリーを着てみたいという方は、ぜひ読んでほしい。


 縁起がいい映画だとは思ってましたが、まさかここまでとは…。人生を変えた一本というのも、あながち過言ではないかもしれません(2回目)。


 ついに聖地巡礼する民が現れた!マジでマヒシュマティそのものが見られてしまう、撮影セット見学日記。どのお写真も、映画の1シーンが浮かぶ素晴らしいものばかり。


 日本は「国際版」「完全版」という二つのバージョンが観られる、とってもバーフバリに恵まれた国なんです。感謝を忘れず映画館に行こう。


 みんな大好きクマラが日本にやってきた!!クマラの優しい人柄そのままのスッバラージュさん、本当に愛らしかったです。あと私、握手して号泣しました(詳細は上記ご参照ください)。


 自分の事が引用されたからとか関係なく、マジで続きを待ちわびてる、バーフバリ史の記事。いかに立派なマヒシュマティ王国民が育っていったか、気になるんですよね。


 『バーフバリ』の物語構造を、作中繰り返される「火の儀式」のモチーフを用いて考察。


 推しの話をしたから読んで。


『バーフバリ』は流行語です!!!!!!!!!!


 寝起きの覚醒しきっていない脳みそが混乱し任天堂の公式サイトまで飛んだ挙句、投稿者名を観て「またおまえか」となったやつ。




 どうだろうか。お気に入りの投稿は見つかったでしょうか。どれも熱のこもった文章ばかりで、『バーフバリ』がいかに人を掻き立てるかを物語っていますね。

 私個人にとっても、映画『バーフバリ』とそれをきっかけに出会えたすべての人(リアル・SNS問わず)との出会いが、東京で暮らしていたあの期間を特別なものに変えてくれました。感謝してもしきれないくらいに、生涯の特別な作品と出会えた喜びを、今後もきっと忘れることはないでしょう。やっぱりバーフバリは最高です。それだけは伝えたかった。



このまとめを作った人のバーフバリが読めるのはココです。


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