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ぷしゅっ

「ぷしゅっ」と缶を開ける音がする。

ジュースではない、ビール缶。

その音を聞いて今日もか、と落胆する。

同時にイライラ感を感じるのだ。


小さな頃からそうだった、ずっと聞き耳を立てていた。

我が家はいつも危険な状況だった。

稚魚のマグロにとっては生きるか死ぬかのサバイバルだった。

常に身を構えて聞き耳を立てて危険を察知する必要があった。

今も同じ。朝から「ぷしゅっ」が聞こえるたびに戦闘態勢に入る感覚が残っている。


憎い、「ぷしゅっ」


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