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昨年の夏、瀬戸芸に行きましたレポ(2023年執筆)

⚠️この記事について⚠️

一年ぶりにまぐろのnoteを覗いてみたら、2023年の梅雨に書いていた書きかけの記事を見つけたので加筆・修正して投稿しました!あまりに懐かしすぎて頭おかしくなりそう。(一年経っても語彙力は変わりません)

もうずいぶんnote書いてないな〜と思い、久々にアカウントを覗いてみたら、意外と数ヶ月に一回のペースでスタッフがいまだに書き続けていることに感動。それじゃ久しぶりに自分も現実逃避がてら何か書くか!!と思いまして…。

そもそも、このアカウントは『まぐろエンターテイメント』という映像やデザインの製作をグループワークで行う学生サークルのメンバーが、曜日別で毎日何か投稿して文章力を高めようぜ!という趣旨で作られたものです。
サークルの解説は1回目のnoteをご参照ください📃

本来ならば、先月末に行われた当サークル主催のラジオ番組『生みの苦しみラジオ』など、

3月31日に配信した『生みの苦しみラジオ』アーカイブはこちら
※この一年後に、また『生みの苦しみラジオ』第2回を行いました!
※この記事を追記してる間に『生みの苦しみラジオ』第3回の放送が決まりました!(笑)

なるべくサークルでの出来事などを解説した方がいいかな〜と思うのですが
そのビックな話題はもう少し温めておき….
今回は去年の夏訪れた『瀬戸内国際芸術祭』という4年に一度、瀬戸内の島々を舞台に行われるアートイベントに行った時の記憶を振り返らせてください!

東京から新幹線に飛び乗り約650キロ、瀬戸内へ訪れたのは、この文を書いている『春野』と、同じく東京に所属する『松山』のふたり!
3泊4日の長旅です♪
とは言っても最初の1日目は松山氏が大学の授業で春野はボッチ。一人で贅沢するぜ!

まぐろENTスタッフページより(https://www.tuna-ent.art/staff)
まぐろENTスタッフページより(https://www.tuna-ent.art/staff)

1日目

朝、ほぼ始発の電車で新幹線に乗るため、急ぎ新横浜駅に駆け込んだ春野。 
やられちまいました…。まさかの運転見合わせ!!!
運が悪すぎる!!この先の展開が思いやられますな。遅れの影響で変更になる乗り換えの時間を調べつつ、趣味の写真を撮って時間を潰します。この柱のスペースに腰掛けて仕事をするおじさんも日本のサラリーマンって感じでカッコええ。

新横浜駅 運転見合わせの東海道新幹線ホームの様子
新横浜駅 運転見合わせの東海道新幹線ホームの様子②

早朝の光がホームをドラマチックに照らしてエモい。あんまり写真は得意な方ではないけど、カメラをどこに向けても朝日のおかげで良い感じに撮れてるのでテンションMAX!!カメラは高校生の時に買ったLUMIXのG8、レンズは25mmのお手頃な単焦点レンズを使ってます。

新横浜駅 運転見合わせの東海道新幹線ホームの様子③

それにしても来ない。
一向に電車が来ない…。

ついに、岡山で乗り継ぐ予定だったお船も絶望のお時間となりました。僕の緻密で完璧な行動計画が……………。(まじで完璧な計画を立てていたのに…)なんか始発から新幹線の信号がお釈迦なんだとか。JR東海さんも大変だ。
写真を撮るのにも飽きてきて、なんとなく実家に電話。久々に家族と話すと楽しいですな、あーこのまま瀬戸内行くのやめて九州の実家まで帰っちゃおうかな、なんて思ってたらようやく運転再開!パンッパンにサラリーマンを載せた満員御礼の新幹線が入線。指定席のはずだったんだけどな….。
なるはやで向かいたいのでとりあえず立って乗車。足が「生まれたての子鹿」みたいだぜ☆


瀬戸内まであとちょっと…!! 岡山に到着

揺られること数時間。なんとか辿り着いた岡山。元々はこのまま在来線にのり変え、小豆島に行く予定でしたが、到着が3時間ほど遅れたので一度予定をリセット。在来線ホームにいる特急電車の行き先を見て目的地を考えようと思っていたら、なんと懐かしい….!!
小学生の時に一度乗車したアンパンマン列車!!を発見!!
あと6分で出発!!?行き先もよくわかんないけど慌ててみどりの窓口で切符を購入。なんとかギリギリセーフ。無事アンパンマンの体内へ滑り込みました。

アンパンマン列車の車内。アナウンスもアンパンの声♡

実は小学生の頃、美術教員の資格を持つ両親に連れられて、一度この瀬戸内国際芸術祭を見に行ったことがありました。その時の記憶はうっすらしか残っていないけど、このアンパンマン列車に乗った記憶は脳裏に焼き付いてる…。やっぱりアンパンマンは偉大だ。

アンパンマン列車だけど、普通にサラリーマンも使う。

ディーゼルエンジンの音、ほんのり香るガソリン臭。この頑張ってグイグイ体を引っ張っている感じがたまりません。これぞ田舎の電車。東京では感じられない贅沢感です。

レトロな電車。鉄道博物館でしか見たことないやつだ!

発車して数分。車窓を楽しんでいると…..
『フガッッッ!!!!なんだあれは!?!?』
まだ走っていると言うのか…あんなThe昭和みたいな塗装の列車!!えー!!乗りたい!乗りたい!乗りたい!カメラで必死に抑えようとするもこういう時に限ってピントが合わずうまく撮れません。
しかもお隣に座ってたおばあちゃんに「なんか珍しい鳥?」と聞かれ大パニック。一番うまく撮れたのが、このどこにピントがあってるかわからない画像。チーン。
「鳥じゃないんです、珍しい電車なんです。」
「撮り鉄?ってやつなの?」
「自分じゃ気づいてないだけで、そうなのかもしれません…」
うん、今度は電車メインで岡山に来よう。

今回使用した切符、移動距離が長いと学割が効くのでありがたい。
瀬戸大橋を渡る。

アンパン列車は瀬戸大橋を駆け抜け、いよいよ四国に上陸。
車窓を流れる海や小さな島々が素敵!気持ちいい眺めだ〜〜
車内で色々時刻表と睨めっこした末、瀬戸内国際芸術祭の会場でもある『粟島(あわしま)』という小さな島を訪れてみることに決めました。
瀬戸大橋を渡ったらすぐ普通電車に乗り換えです。
降りる前にアンパンマン列車の胎内くぐり(車内探検)を済ませ児島駅に上陸〜。

乗り換えに使った児島駅、黄色電車がオシャレすぎます。

JR四国の乗務員さんたち、みんな仲良さそうに乗務してて雰囲気いいな〜。


ついに瀬戸芸の会場のひとつ。『粟島(あわしま)』に上陸!

のんびり普通電車揺られ数十分。船を乗り継ぎあっという間に粟島に到着しました。

粟島港

瀬戸芸の旗が、芸術祭にきたことを実感させてくれます。船には芸術祭を鑑賞する観光客に加え、島に住む地元の人の姿。聞こえてくる会話も、船からの情景も、東京とは全く違う島の暮らしを肌で感じて感動の極に達する春野であった…。芸術祭という目的がなければ、この素敵な島に来ることもなかったのかな〜と思うと、瀬戸内海の島々でこのようなアートプロジェクトを展開してくれることが本当にありがたいです。

島の猫ちゃん。
猫ちゃんかわいい。
真横を通過するネコツァン。
ネコツァァァン!!!!!!

島のキュートな猫ちゃんたちに翻弄されつつ、島歩きを楽しんでいると一つ目のアートがある島の廃校に到着しました。

[作家名] ムニール・ファトゥミ(モロッコ)
[作品名] 過ぎ去った子供達の歌

旧粟島小学校に展示されている作品群。 校内にある時計の数々は、廃校手続きをした時間に合わせて止まっているという。

瀬戸芸はなんと言っても、キャプション(作品名などが綴られた小さな看板)のデザインがカッコいい。東京から、このキャプションを見に来ていると言っても過言ではありません…。

私には春がなかった、夏がなかった、今はもう冬だ。
私は出発の風も、到着の風も、知らないままだ。
窓から見える景色。ザ☆島の暮らし
職員室の黒板。全校生徒21人だと!?!?!?

作品を探しながら校舎を探検する。教室の至る所に、学校としての役目を担っていた痕跡が、今も現役ではないかと思わせるほど残されていました。子供達のいないどこか寂しげな空間。しかしそこにアート作品が溶け込むことで、来場者それぞれが思いに耽っている。学校という特別な空間だからこそ思い出したり感じたり、自分の過去とその場所がリンクするような言葉にできない体験ができる気がしました。

学校のプールまでアート作品に!!

粟島には廃校での作品展示以外にも様々な場所でアートが展開され、道の途中の小さな売店で子供に混じってアイスを食べたり『こんなとこで暮らしてみてぇな〜』とついつい思ってしまう最高の体験が盛りだくさんでした。
廃校以外で一番印象に残った作品は、海を泳いで横断するイノシシのドキュメンタリー映像。島の猪は海を泳いで渡るのが普通みたいです。アンビリーバボー!!!!!

やはり案内図もかっこいい….

時刻は夕方になり、本日宿泊する岡山へ戻るために再び港へ。
細い小道から港近くの通りに出てみると、やたらと歩行者が多い。なんだか島の人もみんな港へ向かって歩いているような…..。一体何事??
これ船乗れるかな、、、と心配していると。

なんと港には長期滞在で作品を制作してた書家でアーティストの『森 ナナ』さんが!!

今日で粟島を離れるということで、島民の皆さんから盛大なお見送りを受けていました!

紙テープでのお見送り
とんでもない場面に出くわしてしまいました…
大漁旗までも….!!
映画でしか見たこのないような光景に圧倒されてしまいました…

盛大なお見送りを船内から見届け、感動に浸っていたところ、なんと森ナナさんが話しかけて下さり、春野が撮影していたお見送りの様子を提供することに….。 森ナナさんのInstagramに掲載して頂き、ツーショットまで撮って頂きました… !! 瀬戸芸1日目、幸先良すぎる。


本日の宿泊場所へ

奥には巨大な瀬戸大橋が。

本日の宿泊場所に向け、船を降りて再び本州に上陸。港からお宿まではバスの始発からほぼ終点まで揺られて約1時間。車窓があまりにも綺麗すぎる。
ほぼずっと海辺を走ります。

誰も乗ってなーーい!!!!!

最寄りのバス停に到着!バス停を降りた景色がこれです。
目に入る色、鼻に入る匂い、肌にあたる心地よい風。全てが理想の塩梅で、頭がおかしくなってしまいました。『あ、、ああ、、、ああああ、あ、あ、。』
どうにか昇天しそうな自分を引っ叩きお宿にチェックインします。

お店の看板がめちゃくちゃオシャレ…

DENIM HOSTEL float
泊まった時のお値段: コロナ禍だったので、全国旅行支援の割引適用で8200円でした!!ええーーっ!!(現在は最安値で1万5千円くらい)
泊まったお部屋:まるで海に浮かぶトレーラーハウス「FUNE」
場所:〒711-0905 岡山県倉敷市児島唐琴町1421-26

https://www.denimhostelfloat.com/

受付を済ませいざお部屋へ… ガチャ。。。
お邪魔しまー、、、、、、、、、、、ウッ!(絶命)

おしゃれすぎる空間づくり。特に美大生は全員失神必須です。

あまりにも素敵な空間に一瞬死んでしまいましたが、スマホでお部屋の全体図も撮りました。こちらです。
窓の外の景色にもご注目ください。バス停で見た堤防が真下に….

タオル、死ぬほどいい匂いでした。どんな洗剤使ってるのか知りたい。
ごめんなさい。布団二つ敷いてありますが1人で泊まるんです。なんかごめんなさい。

旅したコロナ禍は、各都道府県ごとに、宿泊するとその地方で使える商品券的なものがもらえる取り組みがありました。
その頂いた三千円券は、なんとこのお宿でも使えるとのこと。

二段ベットのような構造に。
反対側には、洗面台やトイレ、冷蔵庫。ワインボトル専用のものまで…。


他に使う予定もないので、せっかくならその商品券で美味しいご飯を頼むことに!死ぬほど美味しいラザニアと、死ぬほど美味しいワインを注文。
皆さんも泊まりに行く機会があったら絶対召し上がってください。
死んでしまいます。

ラザニアおいしすぎる。人生初ラザニアです。

このお宿は、デニム生地を用いた『ITONAMI』と言う会社が運営しているお宿らしく、館内着を一つ選べるのですが、その館内着が『ITONAIMI』さんの製造するお洋服なんです。泊まった翌日には、ちょうど海辺でモデルさんらしき人物を使った商品写真の撮影も行っており、素敵な雰囲気でした。
館内着は気に入ったらその場で購入することもできます。本当に素敵な洋服ばかりで、心臓がバクバクします。

宿泊以外にもサウナとかもできるみたいです。自分がチェックインした際も勇猛果敢な男たちが汗をダラダラ流して倒れていました。死んじゃダメだー!!!!

トレーラーハウスの隣は、サウナ小屋です。

感動したポイントは他にも….
石鹸類です。このお宿においている石鹸類は、手洗い石鹸からボーディーソープに至るまで、全てがいい匂い。パッケージもおしゃれで最高なのです。
あまりにも気に入ってしまったので、型番をメモ。
帰宅後にAmazonで注文。
あの旅行から3年経った今でも、家で同じ石鹸を使い続けています。
次いた時はタオルを洗濯している洗剤も聞きたいですな。

コーヒーを淹れるグッズも勢揃い。優雅すぎる。

感動に感動の一日。
窓を少し開けて、海の音を聞きながら眠りについたのでした…。
人生で一番贅沢な日だったかも。

たまたまですが、備え付けの歯ブラシが、出身地である福岡県遠賀町で製造されたものでした。運命すぎない??というか、そもそも遠賀町に歯ブラシ作ってる会社なんてあったのか…

人生初。心霊現象に遭遇。幽霊に誘われ、金縛りに合う。


明朝の3時ごろ。このお部屋で奇妙な体験に出逢います。
この現象は、日頃の行いが悪い自分がうなされただけだと思うので、この場所が悪いとかそういう話ではないので、どうか勘違いなさらず….。

まだ辺りが薄暗い朝、自分の眠るトレーラーハウスの周りを何かがゆっくり歩く足音で目が覚めました。耳を澄ますと「ジャリっ、ジャリっ」建物を周回している様子。
管理の人かな….?と思っていると窓の隙間から「助けて….」と男性の細い声が聞こえてくるではないですか…..!!
ん??間違えだよね??と思ってもう一度聞いてみると、
やっぱり「助けて….」と言う声が、、、

こ、、怖!!!やっべえ、、!!!!
で、でも本当に何かしらの事件や事故だったらどうしよう。自分が助けなければ死んじゃうじゃないか….????

意を決して、玄関の扉を開け、状況を確認することに。
もし急病人だったらすぐに救急車を手配しなければ….
体を起こそうと思い、力を入れたその瞬間。

動かないんです。体が。
どれだけ力を入れても、指すら動かない…。
これが、俗に言う金縛りか、、、
金縛りなんて人生初体験だ、、、、外に助けを求めている人がいるのに、なんってこった、、「助けて」の声はまだ聞こえ、ついには扉をノックされてしまいました。返事をしなければ。
そう思い、必死に声を出そうとしますが、声すら出ません。
声は出ないのに冷や汗だけは止まらない最悪な状況です。

そうして一生懸命もがいているうちに、どんどん外が明るくなり気付けば「助けて」の声と足音は消えていました。

動き気力も失い、ぼーっと外を眺めていると、どんどん朝焼けが綺麗に。写真撮りたいなーと思い、枕元のカメラを握ると、、、
握ると???握れる!?!?握れるやん!?
あれ??動く、、、動く!!!!

こんな景色見ちゃったら、怖かったことなんて忘れちゃうよね。

慌てて体をおこし、寝ていたトレーラーハウスの周りを一周。死体や血溜まりがないことを確認して、一安心したのでした。
その時とった朝焼けの写真がこちら!
旅は続きます…..。

海さいこ〜

二日目は松山くんと合流し、他の島を巡っていきます。
その話はまた今度、気が向いたら追加で執筆します♪
最後まで読んでいただきありがとうございました….!!




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