生きやすく生きるために、手放す【読書記録:群ようこ『しない。』】
正月のお休みから読み始めていた、群ようこさんの『しない。』
今年の1冊目の読了本となりました。
その名の通り、著者の「しない」ことに関してのエッセイ集です。
下記に印象に残った言葉を抜粋させていただきました。
人は、する、しないを選べるのに、「しない」を選ぶことに躊躇してる。読みながらそんな思いが込み上げてきました。「したく」ないのに、「しなければいけない」と無理に義務化しているなーと。
特に日本人は「和」を重んじるから、知らず知らずのうちに同調圧力にのまれ、個人の意見などないに等しくなっていく。学生の時も、社会人になってからも、そのコミュニティーの中で生きていくためには、個性が強すぎると、「和」が乱れるから、必然的に排除されやすくなる。なんて生きにくい世の中なんだろう。
これが、いじめや、心の病の原因のひとつなのかもしれません。
流れに身を任せて、その義務の数々を淡々とこなしている方々が大多数だとは思います。また、日々の積み重ねで、慣例や習慣となってしまっていて、「しない」選択肢があると認識していない場合もあるかもしれません。
私もこの「〜しなければいけない」ことは好みません(笑)。けれど、まだまだ人生の先輩方に教わる機会が多いのも事実で、理想と現実はほど遠く、そのほとんどを手放せていないのが現状です。
「しない」を選択できないのは、恐怖心の表れ。モノを捨てられない、人付き合いをやめられない、断れない、不満があるのに転職しない、新しいことを始めない。すべて、後から後悔したくないという思いと、失敗したらという恐れがあるから、今の現状を手放せない。
でもわたしは、手放さなかったことを後から後悔したくない。後悔したくないから新しいことを始めるし、失敗したとしても、「しない」を選んだことで新たに学べることもたくさんある。手放さないと、新しいことに出会えない。現状維持では成長できない。
書きながら過去の行為の数々を思い返し、結果、わたしはなんて自己主張が強くて、「和」を乱しまくってきたのだろうと猛反省。。。今考えると、行為そのものより、「伝え方」が間違っていたなーと思います。結果、わがまま、自己中心的、周りが見えてない、空気が読めない、協調性がない、と言われ、「いい大人が・・・。」と陰口を言われる始末。人間関係は本当に難しい!
大人なんだから、社会人なんだからと、全てに「従う」ことが正しいとされる社会は、本当に正しいのでしょうか?
自分の人生です。自分の気持ちに従って、「する」も「しない」も決められる、そんな生き方できたら最高。そんな生き方したい。
改めてそう思わせてくれた1冊でした。
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