【超短編】何もない日
目が覚めた。朝だ。カーテンを開けなくてもわかるぐらい晴れていた。洗濯しようかな、外に散歩にでも行こうかな。そんな事考えているとまた眠気が襲ってくる。
また目が覚めた。今度は昼だ。朝よりも晴々としている。洗濯も散歩も諦めよう。私はそう思いながら布団にくるまって目を閉じるが流石にこれ以上眠るのは良くない。目を開けてどうにか眠気を覚ます。
トイレに行って顔を洗って歯を磨いてジュースを飲む。
「何食べよう……」
そう呟いて冷凍食品のグラタンがあるのを思い出しレンジでチンする。
真ん中だけ冷たくなるのなんなんだろう。もう一回チンして食べ始める。
「熱っ」
流石に2回もチンすると熱かった。
熱々のグラタンを冷たいジュースで流し込む。
「はぁ、何しよう」
そう思いながらゲームをする。あつ森、面白い。また島開拓しなければ。
気がすむまでやってまた布団にくるまる。時々くるLINEを返したり、母と連絡を取ったりしながら何もない暇な1日を布団にくるまりながら過ごす。
夜も夜で何もない。明日は予定があるから早く寝よう。その前にお風呂入らなきゃ。そんなこと考えながらまだ布団にくるまっている。
とにかく布団にくるまっている。何もないから。
そんな日も悪くないなと考えながら私はお風呂の準備をした。
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