自利と利他
仏教で目にする重要なキーワードとして「自利」と「利他」があります。
ざっくり言うと、自利は、自分が悟りを得るために修行すること。
利他は、世の中の人々を救済する為に尽くすこと。
自利によって智慧を得て、そして利他によって福徳(善行パワー的なもの)を得て、そしてそれらの無限の蓄積の果てに究極の悟りがあるとされます。
小乗仏教と大乗仏教のよくある解説のように、自分より他を優先するあり方の方が尊い、という風に思っている人が多いかもしれませんが、実際にはこれらは本質的には区別されないものです。
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