※音声と文章、どちらでも楽しめます。

おはようございます。
山田ゆりです。


今回は
あなたの結婚相手を決めた理由はなんでしょうか？
ということをお伝えいたします。



現在、婚活中の二女。
素敵な人はいるけれど
結婚を決意する決め手が分からない。
お母さんの時はどうだったの？と聞かれた。

私の結婚は
こちらのnoteをずっとご覧のあなたは既に承知のことだが
ご存じない方のためにお伝えする。

11年間勤めた前職の先輩（女性）から
「良い人がいるんだけれど、会ってみない？」と連絡をいただき
夫とその方と私の3人が
地元では有名なお魚料理店の2階の座敷で会ったが最初だった。

私はその日、お気に入りのブラウススーツを着ていった。

初対面の方にお会いするのだからと
服装などに気を使った。
いつもは履かないつま先が尖った
ワインレッドの中ヒールのパンプスを履いていった。

しかし、対面したその男性（のちの夫）は
上はどう見ても安物のポロシャツ、
下はありきたりのスラックス
（この表現。きつくてすみません。）
そして、なんと
素足につっかけだった。

髪は天然パーマで伸びきっていた。
私は一応、数日前に美容院に行って
毛先のケアなどをしてもらっていた。

夫は赤ら顔で腕も赤かった。
恐らく、色白な方なのだろう。

鼻が高く目はキリリとしていて
ハッキリした顔つきだった。

かしこまって座る私に対して
夫はそんなことお構いなしという感じで
あぐらをかいて、出された魚を食べていた。

美味しそうに食べる夫。
箸で魚をどんどん口に運んでいく夫。
夫は全く私を気にせず平気な感じて食べていた。

後で夫に聞いたことだが
その時は緊張していて食べるしかなかったそうだ。

何だこの人は。
私に対して、気を使うことはないのかと
少し、カチンとした。

とにかく、初対面の人と
裸足で会う人なのだから
私の当時の常識では
「結婚相手としては論外」だった。

しかしである。

ひと通り食事が終わり
「じゃぁ、二人でドライブでもしてきたら」という先輩のお言葉で
私は夫の運転するトヨタのカムリに乗って
ドライブをすることになった。
あの「お元気ですか～」のカムリである。



二人っきりの空間は最初
どうしようかと思った。

しかし、夫が何かを話しかけてくれた。
どんな内容だったかは覚えていないが
変に明るかったり、茶化したり、
必要以上に忖度している感じではなかった。

その、気を使わない雰囲気に
私は恐らく気を許してしまったのだろう。

私は、絶対この人は結婚相手にはならないと確信していた。
だから、自分を良く見せる必要はないと感じた。
ある意味、少し投げやりな気持ちで
今の悩みを言ってみた。



当時私は人生初の挫折を感じていた。
話しを聞いてもらう事で現状から抜け出すヒントが欲しかった。

私は今に至った経緯をずっと話した。
夫はカムリのハンドルを握ってじっと聞いてくれた。
途中で茶々を入れる事もなく黙って聞いていた。

ひと通り話し終えた。



ああ、言ってしまった。

今日はお気に入りの洋服を着て
履き慣れない勝負靴を履いていたが

話し終えた時、重い鎧を脱いだ感じがした。

どうせもう会わない人だ。
嫌われたっていい、そんな気持ちだった。



夫はとつとつと私に話してくれた。
その言い方はとても自然だった。

ブッダがこう言った、孔子がこう言った、
キリストはこの時こうしたとか
私が知らないことをたくさん話してくれた。

夫は学歴としては私よりかなり劣るが
（嫌な言い方ですみません。でも事実です）
雑学の王だった。
何でも知っていた。

私は何でも知っている夫の話をもっと聞きたかった。

一方的に夫が話すのではなく、
相手が話し切るまで黙って聞いている。
二人はそのスタイルだった。



やがて二人は世界で一番会話の多いカップルになった。



夫は自然体の人だった。
人のご機嫌を取るような人ではなかったから
両親受けが悪かった。

私の両親に会った時も、
夫は特別な対応はしなかったから
両親は拍子抜けしたと思う。



ファーストインスピレーションが最低だったのに
私たちは大恋愛の末に結婚した。



人の感情はどうなるか分からない。
第一印象だけでは決められない何かがある。



だから、以前のnoteでもお伝えしたが
「お父さんを結婚相手として決めた、その決め手は何？」って
娘に聞かれたら
「それは、一時的な気の迷いです」と言っている。

全く結婚範囲外の人なのに
一時の気の迷いで
夫がとても頼もしい人に見えた。



人は理性だけで生きていたら
もしかしたら結婚できないかも知れない。

ある一時期、
その人がとっても良く思える勘違いが
結婚に繋がるのかもしれない。



夫が病死してから2年になるが
私は今でも夫を愛している。


夫は私の大切な人。
今でも逢いたい人である。


あなたはどんな理由で
今の方と結婚されましたか？





今回は
あなたの結婚相手を決めた理由はなんでしょうか？
ということをお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。　

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。




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