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我が子のこれまでの軌跡を肯定する【音声と文章】

山田ゆり
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※note毎日連続投稿1800日をコミット中! 1711日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む。どちらでも数分で楽しめます。#ad 




おはようございます。
山田ゆりです。



今回は
我が子のこれまでの軌跡を肯定する
をお伝えいたします。



私「携帯の充電器持った?
化粧品は?乾いた洗濯物は持った?」

二女「うん、持った持った。」

私は荷物を詰めている二女に向かって聞いた。
今日は帰省していた二女が都会へ戻る日だ。




ッジュー!
シャカシャカシャカ

菜箸で卵をかき混ぜながら小さな長方形のフライパンに卵の液を流し込む。

フライ返しで両脇をこすりくるりと卵を巻く。
それを手前に移動して向こう側にまた卵の液を流し込む。
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それを繰り返し、途中、グリルの中の鮭を確認しながら太めの卵焼きを作る。
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昨夜作った筑前煮と、今焼きあがった鮭と卵焼きを器に入れて、彩りにブロッコリーを詰め、薔薇とイソギンチャク風に切ったハムで隙間を埋めて出来上がり。
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家を出る予定の10分前に長女と三女が下りてきた。
いつもならもっと遅くまで寝ているのに今日は早いね。



私は先に車を出すために外に出た。
年が明けてからの数日間はほとんど雪が無かったが、今朝は外の洗濯物干し台にはこんもり雪が積もっていた。
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私は車を車庫から出し、二女の荷物を取りに家に戻った。
風除室までの石段は雪で段差が分かりづらくなっている。
私は滑らないように足裏を加減して歩いた。
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斜め向かいのおばさまが居間の窓からこちらを見ていた。私はぺこりとお辞儀をし、足早に風除室に入り、玄関のドアを開けた。


ふわぁ~と暖かい空気が私を包んだ。
今の我が家の幸せな状態を表しているようでもある。

二女のキャリーを車に運ぼうとしたら、
「お母さんには重くて無理だから私が持つ。」と言って、二女が車へ運んだ。



「忘れ物はない?最低、携帯電話とお財布があればなんとかなるよね。」

私たちはちょっとだけ会話をして車を出発させた。


家の門から右折しようと左側を見たら、風除室で長女と三女が肩を丸くしてこちらに手を振っていた。

そっか、寒い中、二女を見送るためにずっと立っていてくれたのか。

私は胸の奥がグッとし、慌てて涙が出ないように意識した。
娘たちはまっすぐ育ってくれているのを感じることができ、親として嬉しくなった。




駅の駐車場に着いた。


「ねぇ、これ、持ち上げないで床に下ろしていいかな?」
二女は車の後部座席からキャリーケースを地面に下ろす前に私に聞いてきた。


ショートブーツの中にもう少しで雪が入りそうなくらい雪が積もっていた。

だから、理想では構内に入るまで、できればキャリーケースは持ち上げて持って行った方がいい。

でも、あの重さではか弱い女性二人では無理だった。仕方ない。


「う~ん。いいんじゃない?」
「そうだよね!」


娘はキャリーケースをズルズル引きづりながら前進した。


真っ白な道に二本の線が引かれてゆく。
そして、キャスターとキャスターの間は、キャリーケースによって雪がそがれてゆく。
私はその二本の線の隣に並んで靴跡を残していった。


列車の到着まであと40分以上あった私たちは構内のラウンジで少しのんびりし、そして二女を見送った。




二女は携帯電話を通用口の機械にかざし少し歩いてからこちらを振り向いた。

私は手を振り返す。

二女はどんどん進み、右に曲がる時にまた後ろを振り向き、大きく手を振った。


私はうんうんと頷きながら小さく手を振った。


二女が角を曲がって見えなくなっても少しだけそちらを見ていた。
やがて私は踵を返して構内を出た。



来た時は薄明りで「早朝」の雰囲気があった空は、今はすっかり「今日」の顔になっていて街の中が活気づいていた。

真っ白な雪が眩しかった。


一瞬目をつむり、そして下を見た。
先ほど駅に向かっていた二女のキャリーと二人の靴跡があった。



娘のこれまでの軌跡を肯定するかのように
私はそのキャリーケースの二本の真ん中を歩いて車に向かった。


娘の帰省のたびにしんみりしてしまう親バカがここにいる^^





今回は
我が子のこれまでの軌跡を肯定する
をお伝えいたしました。


本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。








◆◆ アファメーション ◆◆
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私は愛されています
大きな愛で包まれています

失敗しても
ご迷惑をおかけしても
どんな時でも
愛されています

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