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朝比奈ケイスケ
2020年3月26日 23:07
第二ボタンを貰う。密かに抱いた目標は誰も予想しなかった鋭角な角度で中止を余儀なくされた。私を含め、多くの友達から希望を奪ったことなんて気にする余裕のない世間が憎たらしかった。リビングのテレビで流れていたニュースを見ながら「ほんと、最悪」と呟いてしまった。ソファーに腰掛けていた父は、私の声に気付いたようで首だけを動かした。振り向いた表情は少し残念そうで父親も何か思うことがあるのか