見出し画像

あさんぽメモ10/13 彼岸花の赤と私が有象無象にした雑草たち

もうすっかり慣れてしまった道に彼岸花が咲き、2週間から3週間の時間(体感である)をかけて枯れていった。

あの花の赤は記憶に残るような赤だと個人的に思っている。
そのせいか枯れた後も、休憩ポイントにしている橋の下の景色を「彼岸花があの辺に咲いていたよなぁ」と思いながら眺めてしまった。

彼岸花はもうどこにあるのかわからなくなっていた。
その結果を通して私はとても不思議な気持ちになった。
彼岸花自体は一年中ずっとそこにいたはずなのだ。なのに私が彼岸花がそこにあると認識したのは花が咲いてからだった。

花が咲くまでは名も知らない同じような色をした有象無象の雑草が一面に生えている景色だった。
(私に知識があればまた違った景色なのだろうが)

花をつけないと見つけてもらえない、あげられない。
なんだか寂しいようなもったいないような、変な気分になったのであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?