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短歌

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2024年2月の記事一覧

連作短歌6:「まあ別に春でもいいけど」

連作短歌6:「まあ別に春でもいいけど」

穴開けてピアスはつけなかった 春見えるはずだった星は眠った

じゃがいもを潰すくらいの握力で人は潰えて生ゴミの中

炭酸の抜けたサイダーというものはどうしてこうも甘くて邪魔で

梅と桃、桜の区別がつかなくて平等主義者を標榜するクソ

桜が咲いてしまったら春になり春になったら なったら な

幸先が不安だとしても花は咲く 咲いてこぼれて土になる人

雑記1:「それが手元から離れていく様が見えて」

雑記1:「それが手元から離れていく様が見えて」

常になにか考え続けている。ずっと頭が動いている。
思考は呼吸だ。たぶん呼吸みたいなもんだ、私にとっては。それがなければ死ぬという意味でも、無意識下でそれを行っているという意味でも。
別にこれは勤勉さというか、思慮深さとか、そういうことのあらわれなんかではない。たとえ医者や身内から、お前はそんなに考えごとをするな、病的だと言われても、どうにも止められないことであるから、つまりこれはどちらかといえば悪

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