「ハンドピックの意味あるの?」ということで初コーヒーカッピングをしてみたが…?
カルディでウガンダの豆を入手しました。
では、さっそくハンドピックをしよう。
この一手間で美味しくなるって、みんなが言ってるからね!
ハンドピック完了。
合格豆199g、欠点豆12g。
欠点豆の比率は5.7%といったところ。
(なんだかUCCのPREMIUMに匹敵する優秀さだ)
……さて、今回はある検証をしようと思う。
今までコーヒーの味比較で普通にペーパードリップしていたが、実はコーヒー豆の比較をするときにプロが使っている手法が存在するのだ。
それが『コーヒーカッピング』である。
いや、自分はコーヒー動画を見まくっていたのだから当然この手法の存在も知っていたはずなのだが、なぜか今まで全然試そうとしなかった。
理由は忘れていたからである。(ちょっと頭が悪いのかもしれない)
さて、検証するのは以下の3種類だ。
「貝殻豆の片割れってなんだよ」という人もいそうなので説明すると、貝殻豆から離れた種子の部分のことである。
コーヒー豆には平豆と丸豆と象豆があり、象豆は焙煎中に貝殻豆と種子部分の2つにわかれるのだ。
ちなみに象豆とは1つの種子が多胚になってしまったもので……
いや、解説してたら長そうだし以下のサイトに任せよう。↓
まあつまり、貝殻豆から別れたであろう種子部分だけを抽出して飲んでいる人はあまり聞かないし、せっかくなのでこの機会に試そうというわけだ
(2gしか取れなかったけど…)
さて、以下にコーヒーカッピングの流れを簡単に示そう。
実際にはプロは別種の豆や様々なロースト条件のコーヒーでやるらしい。
なので今回の「同じ豆で3種を比較」なんてものは正直よくわからない検証なのだが、まあなんでもチャレンジするのが大事だから!
個人的に注目なのは、「欠点豆3g配合」のパターンだ。
コーヒーカッピングは10gの豆で行うが、「3gが欠点豆」ということは「欠点豆が30%含まれたコーヒー」ということである。
前に行ったGOLD SPECIALでも欠点豆率は15%。
つまり、この「30%欠点豆コーヒー」で味の違いを感じないようであれば、「もうハンドピック必要ないんじゃね?」という展開になるのである。
少なくとも自分が飲むときには。
まあそうなったら今までの苦労は何だったんだと思わなくもないが、これはしっかりと確かめておくべき事柄だろう。
みんなが言ってるから正しいは、自分には当てはまらないこともあるのだ。
ではコーヒーミルで挽いていこう。
欠点豆→片割れ豆→合格豆の順番で。
いやめっっっちゃ良い匂いがする!!
というか、いちごチョコレートの匂いがする!!!!
……そういえば、袋のシールに「ストロベリーやミルクチョコレート」とか書いてあったのを思い出す。
まさか看板に偽りなしだとは!!
今まで「ナッツの香り」だの、「チョコレートのような」だの、袋に色々と書いてある豆を使ってきたが、正直しっかりと体感できたのはこのウガンダが初めてだ。
本当にコーヒーからそういう匂いがするんだなあ……!
さて、感動しているのもほどほどにして、早いとこお湯を注いでいこう。
なんだかめっちゃ粉が浮いているが、まずは4分間このままで放置。
・・・
4分経ったのでスプーンで上下に4回ほど混ぜる。
すると表面にあった粉が沈んでいく。
そしてこの表面のアクをうまいことスプーンで排除する。
プロは2本のスプーンで良い感じにやっているのだが、なかなか難しい。
では、これを5分ほど冷まして……
検証開始!!
・・・
えー……検証が完了しました。
単刀直入に言うと、よくわかんなかった。
『選ばれしウガンダ』も『片割れのウガンダ』も『欠点豆のウガンダ』も、正直どれも苦いような、酸味を感じるような、そうでもないような……。
欠点豆特有のエグい感じがあるかと思いきや、それもよくわからない。
欠点豆が30%を占めるコーヒーなのに、それでも自分の舌では検知出来ないということなのか……?
……だが、明確に差を感じたものがある。
それは『香り』だ。
先述したいちごチョコレートみたいな香りに関しては、
3種類で明確に差があるのを自分でも確認できたのである。
で、一番香りが素晴らしかったのは……!
『欠点豆のウガンダ』です!!!
おいおいおいおいおい!!
そしてそれとほとんど同じくらい香っていたのは『片割れのウガンダ』。
つまり香りが一番しなかったのは、ハンドピックで苦労して選別した『選ばれしウガンダ(100%合格豆)』だったのだ……!
こ、こりゃあ大変なことですよ……!?
まさかのあのフルーティな香りが、ハンドピック合格豆ではあまり楽しめないという異常事態である。
……一体どういうことなのだろう?
多少欠点豆が入っていた方が香りがするとでもいうのか……?
今回の結論として、ハンドピックは今後どうするべきだろうか。
結果を見るに、効果がないどころか香りを打ち消しているまである。
(や、やめちゃうかハンドピック……?)
あぁ……なんだかもうコーヒーは沼というか、『地下迷宮』と言ったほうが良いかもしれない。
もう階層を下りすぎて今更戻れないが、これからどうやって進んだらいいのかがわからない。
コーヒーのフルーティーな香りというものをやっとリアルに体感できたというのに、ハンドピックするとそれが失われるかもしれないだなんて……
ここは一旦、砂糖マシマシなコーヒーでも飲んで落ち着こう。
そうだ、ペーパードリップにしたらどうなるかも確かめないとな……。
いやうっっっっっま!!!!
フルーティなコーヒーってめちゃくちゃ美味いな!!
自分は深煎りの苦味とコクが好きだと思い込んでいたが、全然フルーティ系もいけることがわかった。
というかカルディで一緒に買ったクリーミーシュガーパウダーと合わせたら、甘いわ良い香りだわでもう大変!
そして使ったのは検証では香りの薄かった合格豆なのだが、なんか普通にいちごチョコレートの良い香りがする。
なんで? 香りは消えたんじゃ?
もうわけがわからん!!
なんにせよ、これからはフルーティ系の豆も買ってみよう。
なんだかもうコーヒーじゃない飲み物に感じる。不思議。
というかこの豆、人生初のスペシャルティコーヒーだったらしい。
(※スペシャルティコーヒー:高品質なコーヒー豆のこと)
そりゃ美味いわけだよ……!(でも200g1000円くらいだったけども)
これはある意味で、「スペシャルティコーヒーならハンドピックはいらない」ということの証明になったのかもしれない。
ありがとうウガンダ。
新世界を見せてくれて。
やっぱりコーヒーの世界は奥深い……