見出し画像

【つながる旅行記#86】弘前市りんご公園と「ニュートンの木」。そして……

前回はひたすらに植物を見た。
まだ季節が早すぎたとはいえ、青森の自然に触れられたと思う。

あとやっぱり関山は良い


さて、ということで……。


行くぜ相棒!!



というわけで着いたのは「弘前市りんご公園」。

大体弘前城から3kmほど離れたところにある。

案内板を見ても分かる通り、りんごの木に取り囲まれた公園である。

日本一のりんご生産量を誇る青森を体感できる場所と言えるだろう。

弘前城では見えなかった岩木山の山頂が顔を出していた。

雲がかかっていないとあんな感じになっていたのか。
まさに「」の漢字そのままみたいな山容だったようだ。
素晴らしい。

それでは園内の展望台に登ってみよう。

入り口方向

岩木山と一面にりんごの木が広がる風景。
実に青森だ。

そしてりんごって白い花を咲かせるんだなあということを今更知った。
これもこの季節に来れたから気づけたことだ。

園内には古民家もある
りんごスティック

折角のいい景色なので、おやつタイムにする。

思えば今回も昼はちゃんとした食事を摂っていなかった。
どうも旅行をすると観光優先でご飯を抜きがちだ。

しばしの休憩をとった。

さて、それでは展望台を降りて園内を見ていこう。

赤い花をつけるよ!

さっそく前言撤回

りんごは白い花とは限らない。


過度な単純化は危険なのである。

旧小山内家住宅
昔の家は広いなあ
さっきいたとこ

りんご公園の周りはりんごの木に囲まれているのだが、
実際に見てみるとその品種の量が尋常ではない。

何かの研究機関なんじゃないかというくらい、国内外を問わず、
あらゆる品種のりんごの木がここで育てられているようだ。

ニュートンの木…?

そしてなんだか興味深い看板があった。

ニュートンの木」だと……?

ま、まさかあのニュートンが万有引力を発見したきっかけの木なのか……?

どうやら本当にそうらしい。
りんごの品種名は「ケントの花」だそうだ。

ケントの花

この品種には特徴があり、収穫前に落果する性質が強いらしい。

つまり、ニュートンの家に生えていたのがもし落果しにくい品種のりんごだったら、万有引力の発見は遅れていたかもしれないのだ。

世の中はいろんな偶然が重なっているんだな……。

「ケントの花」の花

園内の建物の中には、りんごの歴史や品種を学べるスペースもある。

これホントにでかい
これもまたでかい
りんご勲章

りんご公園、良いところだった。

開放感もあって、とてものんびり出来るところだ。
きっとまた弘前に来ることがあれば寄ってしまうんだろう。

ん?

猫だ。


なんとなく猫の行方を追いかけてみる。

近くの小屋のあたりに子猫がいた。

ここらへんの地域猫かなにかだろうか?

何匹か集まっているようだ。

「へへへ……子猫可愛いなあ^^」


そんなことを考えてパシャパシャ写真を撮っていた。

ツルッ

「あっ」

ドグシャァ!(効果音)


カメラ落とした。



・・・

つ、使える……まだ使える……。

でもなんかすんごいガリガリいってる……!

くっ……

あぁ……!

まだ買ってからそんなに経ってないのに……!!

どうやら写真は撮れる……。

撮れるけどさあ……!


ズームするとガリガリいっててさあ!!!


うわああああああ!!!


岩木山「落ち着きなさい」



―岩木山―

正面に見えた岩木山の雲すら纏わぬ姿に、冷静さを取り戻す。

一体自分は何をそんなに取り乱していたのか。

この岩木山の堂々たる様を見よ。
たかがカメラのガリガリ音がなんだというのだ。

そう、いざとなったらちょっとアレな画質のスマホカメラもある。
そしてこのコンデジは保証にも入っているじゃないか。
時間はかかるが、修理は可能。

まだ焦るような時間じゃない。

岩木山はこれを教えてくれるために、その御姿を私の前に……?



……それにほら、もうそろそろだ。

ふらいんぐうぃっちの聖地……『下湯口』

本日最後の巡礼場所に、涙は似合わない。

――行こう。


次回へ続く…!



サポートには感謝のコメントをお返しします!