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【料理】『すごいサーロインステーキ』を焼いて、自分の限界を知る【脂】

前回は2割引の肉でなんか良い感じのステーキが出来てしまった。

だがこうなってくると、もっと良い肉ではどんなことになってしまうのかを試したくなるものだ。

そんなわけで、自分はまたスーパーへと向かった。

良いサーロインステーキ肉を求めて……!


……買ってまいりました。

こちら、1750円(187g)の国産牛です……!!

見てくださいよこのの……!! 

しもふり……? 
サシ……?

まあ肉に関する語彙がなさすぎてあれだが、とにかく凄そう!!

じゃあまあ調理方法は前と同じような感じでいこうか。

塩コショウを両面に振って、

3分の1くらい片面を焼いたらひっくり返して、

裏返して両面を焼いて、

一旦寝かせて、

舞茸の添えものを作って……。

3分の1
おやすみ…
やっぱ舞茸よ

~完成~



手慣れた動きで見事にステーキが焼き上がった。

ほのかなピンク色が食欲をそそる。

焼き加減はミディアムミディアムレアといったところか。

まあせっかくの良い肉なのに皿がまな板なのはどうなんだと思う人もいるだろうが、これはもちろんSDGsへの配慮であることは言うまでもない。


そんなことより味のチェックである。

なにせこれは1750円の肉なのだ。

ココスのステーキが店員の作業費を含めて2000円(230g)だったことを思えば、こっちのほうが圧倒的旨さになるのは明白である。

一体どうなっちゃうの……!?

ゴクリ…!!

では……いただきますッ!!!


(ハムッ……! モニュジュワァ……!!モニュモニュ……!!)


た、たまらん美味さだッッ!!!


おいおい……!
こんなのがご家庭で味わえちゃって良いんですか!?

柔らかいわ脂の旨味が凄いわでもう……!!

相変わらずの舞茸の添え物の美味さも相まって、口の中は幸福で満たされている。

舞茸を創造した人天才だろ…(自然)

そうか、良い肉を買って家で焼けば、人間っていつでも幸せになれたんだな。

新たな学びを得つつ箸を進める。


しかしこんだけ美味しいならいくらでも食べられ…………

たべ、られ……?

あれぇ……?


なんだか3切れくらい食べたところで、脂がちょっときつくなってきたような……?


胃「あ、もうステーキは結構なんで^^;」

胃くん!?


なんと信じがたいことに、めちゃくちゃ美味しいこの肉を自分の体は受け付けなくなってしまっているのだ。

まさかこれは……

『老い』……!?


いや〜年齢的にもう肉がきつくってねぇ…😉」なんて会話をどこかで聞いた覚えが自分にもあるが、あれってこういうことなの!?

ショック……!!



その後、食べ終わるには食べ終わったものの、先程の現象が衝撃的すぎて満足感とかそれどころではない。

もう脂たっぷりの肉を食べられる人生のフェーズは終了したとでもいうのか……?


思えば今までの自分は、高級コース料理に出てくる数切れだけの肉料理を見ては、「もっといっぱい食べさせてくれてもいいのになぁ(´・ω・`)」なんて思っていた。

……しかし、今ならわかる。

あれは数切れで良いのだ。

あの量こそが万民が一番美味しく食べきれるベストな量なのだ。


なるほど、流石は高級料理。

そこまで考えてあんな構成になっていたんだなぁ……。


なんだか世界の見方がまた一つ変わったのを感じる。

いっぱい食べられた方がお得じゃん!」から、
良いものを少し食べるのが至高なのじゃよ…」へのシフト。

老いは今までになかった視野を強制的に広げてくれるのだ。


ありがとうサーロインステーキ

自分はこれでまた新たな視点を得ることができたよ……!


あぁ、高級焼肉店で脂マシマシな肉を500gとか頼んじゃう前でよかった。

これからは今回の経験を元に、には気をつけていかねば……。


これもまた人生の大事な1ページ。

歩んでいこう……!

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aosagi
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