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【つながる旅行記#134】草間彌生と太った車の「十和田市現代美術館アート広場」へ

前回十和田市現代美術館を楽しめた。

現代アートも良いものだ。
折を見て今後は他の美術館も行ってみよう。

さて、それでは向かいにある謎の公園に向かう。

まあ謎というか、あの水玉模様はどう考えても草間彌生の作品なのだが。

この公園……いや、十和田市現代美術館アート広場は、草間彌生作品などが身近に楽しめる凄い広場である。


相変わらず独特で、ひと目で誰のものか分かる作品だ。

たしか自分が初めて草間彌生の存在を認識したのは、auの携帯電話コラボだったと思う。(正直良いイメージだったのかというと疑問符がつくが)

以下は2022年の東京国立博物館で展示されていた作品だが、この箱の中に入っているケータイが当時は衝撃的で、その立体的なボコボコ感が自分はもうきつくて仕方がなかったのだ。(でもつい見ちゃう)

トーハクにて


まあでも、この公園の作品は良い感じにツルッとしているので問題はない。

というかこのかぼちゃ、中に入れる……?

ちょっと入ってみよう。


わァ……!


かぼちゃの中は、まるで星空のようにカラフルなライトで彩られていた。

ただアート作品が置いてあるだけかと思いきや、ちゃんと公園の遊具的な意味合いも持たせていたとは……さすがである。


でも周りを見渡すと変なのが居たりする。

変なの
垂れる金属のような人のような
まさかのトイレ
何だあれは…?
なんだ……?
結局なんなんだ……?


なんだかいろんな方向性で楽しませてくれる作品が集まっている広場だ。

不思議な車の展示もあった。

さすがに太りすぎている。

いや車が太ってるという言い方はおかしいのだが、太ってるとしか言いようがない。


この作品はエルヴィン・ヴルムによる「ファットカー(太った車)」というシリーズ作品らしい。

「消費者文化と西洋文化の物質的なオブジェクトへの欲求を批判する」というテーマが込められているそうだ。

自分はそんなこの作品を見て、「柔らかい車だったら事故のときに生存率高そうだね!」という、凡人極まる感想を抱いていたわけだけども。

(芸術って難しい)


そして横には当然のように太った家がある。
もちろん名前は「ファットハウス」。

こちらも同じテーマで社会に疑問を投げかけているのだ。


しかしこの旅行をしている2016年では想像もしなかったが、2023年の若者にとっては、家や車は旧時代のステータスになってしまっている気がしないでもない。

社会の空気感は急速に変わっていくものなんだなぁ……。


性に合わない難しい思考をしたところで、この凄い入り口から家の中に入ってみよう。


ファットハウスの中、暗すぎる

というか大きな窓がありそうに見えて、全然採光できてない!!

光が入らん!

はっ……!

これも製作者が伝えたかったテーマが関わっているのか……!?

つまり、肥大化した欲望によって窓も本来の性能を発揮できていないわけで、それは要するに物欲というものは…………………


……よくわからん。


そして作品の持つ意味を伝えてくれそうな動画が調整中で見れないので、真相は本格的に闇の中である。

残念


……とはいえ、なんだかしっかり芸術を楽しめてしまった。

なんというかこう、親しみやすい芸術作品が集まっている広場だと思う。
銅像とかはスルーしがちな自分だが、これはしっかり見れるというか。

これは十和田に来たら是非とも来るべき場所だろう。



さて、明日の予定をアイスを食べながら考える。

もう夕方だ。どこかへ行くにはもう時間がよろしくない。


そう思いながらスマホでマップを見ていると、気になる場所があった。

……うん、ここならまだ時間は大丈夫か。

せっかくだし行ってみよう。


果たしてどこへ行くのか、次回へ続く…


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