だんだんと仕事が嫌になってくる

私は就職を始める時になんとなく300万貯めたら、会社を辞めるつもりでいました。この時の大きな理由はありません。なんとなくもう一度大学に行きたいと思っていました。20代後半にとても良い部署への異動と上司にあたり、その時は仕事が楽しく一生懸命に働きました(責任は私が取るので好きなように仕事をすればよいと言ってくれるような上司でした)。振り返ってみても20代後半が一番働いていたし成果も出せていたと思います。このような事から、途中で30歳までに1000万貯めように目標を変えました。30歳の時点では目標の1000万の貯金は達成できていました。30歳の時に35歳までに2000万貯める目標に切り替えました。これも達成できました。私は、株や投資の部類はやっていないので、純粋な貯金で達成する事が出来ました。この貯金はいつでも会社を辞めれるように準備しておく保険だと思って貯めていました。

住んでいる部屋のランクも、だんだん良い部屋に引っ越していきました。
通勤が面倒なので、会社のそばに住む事にしていました。夜中でも歩いて行ける距離です。都心なのでそれなりの家賃はしましたが、満員電車には乗らずに済みます。
ふるさと納税は、独身だったこともあり、沢山税金を持っていかれていたので、沢山利用する事が出来ました。制度開始時はしていませんでしたが、ワンストップ申請になってから始めて、もっと早くやっていればよかったと思いました。
給料日やボーナス時期になっても、お金がいくら入ったかなどの興味が無くなっていきました。コンビニばかり行っていても、幸せなことにお金を使っても溜まっていくので心配はありませんでした。予定通りの貯金もできていますしね。

保守の仕事を続けていくと、だんだん仕事が嫌になってきました。
いつも緊張状態であり、本当に疲れてきていたのだと思います。

周りも転職をする人が増えてきました。しかし私にはスキルがありません。
システムの事は正直わかりませんし、自分で手を動かさないので、開発環境にも本番環境にもほとんど入りません。

どこの会社が私などを採用するのでしょうか?しかし、なぜか私は周りから評価されていました。転職する後輩などからも毎回の様になぜ転職しないのか、もっと良い会社にあなたなら転職できるとも言われました。しかし、実際に手を動かしての仕事をしていない私は、自身自分に能力があるとは思っていませんでしたし、即戦力が求められる転職をしても使い物にならないだろうなと思っていました。あるRFPを作成した際に、提出先のSierの方から、今回はどこかのコンサルに作成させたのですか?と聞かれましたが、自分が作成したと伝えると大変驚いていました。もしかしてそういうスキルはあったのかもしれません。

30代後半になると、田舎に住んでみるというブログやFireというブログを見るようになってきました。早期退職の募集など会社はしないのかな?退職金多くもらえるのなら応募するのにななど思っていました。3,000万貯めたら辞めれるのかぁと思っていました。人生逃げ切り計算機などでいつ辞めれるかなど計算していました。
※年間100万で生活すれば3,000万あれば30年持つし、その後は年金で生活できると計算をしていました。その時住んでいる家賃は10万を超えていたので破綻をした考えですが、頭は回っておらずいつ辞めれるかばかり考えていました。
このころは、定年まで働けるという感じがまったくしなくなっていました。
上を見てもつらそうなので、出世もそこまでしたいと思わなくなりました。
仕事ができる後輩に出世の打診をしたりしましたが、本気で断られました。出世させたら辞めますと言われました。

転職するにしてもIT関係以外の会社に行きたいと思っていました。私は会社と家との往復が中心で、休みの日もパソコンを手放せなくなっていました。
完全に会社を中心とした人生で、むなしい感じがしました。

本社部門に用事があって本社部門へ行ったら、帰りにあるプロジェクトでやり取りのある、別の部門の人とばったり会ってしまいました。「本社部門から出てきましたけれど、もしかして退職されるんですか?辞めないでくださいよ」と本気で心配されました。その人は私の役職を知らなかったらしく、人事異動などの情報が出た時に「え~××さん××の役職だったんですか?偉い人だったんですね。なんで現場にいるんですか?」とも言われた事があります。その頃は自分が見ていない所でトラブルが起きるのが嫌で、直接手を動かすことはしませんが、現場に出ている事が多くなっていました。どうせトラブルになると対応しなくてはいけなくなりますしね。たぶん限界な状態が顔に出ていたのかもしれません。

話が脱線しますが、某外資系のSIer(SIerじゃないかもしれません)は本当にすごいと思います。一部を除きますが、みなさん学歴が高く本当に優秀です(特に営業の営業力が凄い)。夜中にメールを打ってもすぐに返事が来ます(相手は既婚の女性営業の方です)。どういった働き方をしているのか本当に不思議です。本社ビル・営業部門のビルは不夜城とも呼ばれていました。受付のお姉さんはとても美人です。バブル期などは超一流の会社でしたが、今は少し落ち目の会社でもあります。正直、昔と比べるとユーザーサポートのレベルが下がりました。技術者のレベルも下がりました。その会社の報告に対して、こちらがデータを元に反論しても、相手方は回答ができず、向こうの営業もなぜか私のいう方が正しいと言うなど、本当にレベルが下がっているなと思われます。トラブルが発生しても解決できない事も多いです。運用保守をしていると、同じデータを見ているので何が通常で、何が違っているのかが見えてくるようになります。間違い探しですね。昔は給与も福利厚生もよかった様ですが、私が聞いたところ今はそれほど良い条件の様には感じませんでした。順調に昇格していくと、それなりの給与はもらえるそうです。営業も、アカウント営業(アカウント営業と、アカウント技術者)の他に、サービス別に営業が別にいたりして、アカウント営業以外は顔と名前を覚えることができません。アカウント営業以外の、サービス別の担当営業や担当技術者はコロコロ変わります。昔は、Mr(SIer会社名)と言う風に、アカウント営業がその会社のすべての窓口となり、長期間にわたってその営業が営業先会社の窓口となっていました。Mr(SIer会社名)と呼ばれるアカウント営業は、ほとんどのシステムや状況を把握しており、また、アカウント営業とセットでアカウント技術者がおり、営業行為の一貫として技術支援をしてくれていました。しかし、今となってはMr(SIer会社名)と呼ばれるアカウント営業(アカウント営業と、アカウント技術者)が付いている会社もあまり多くないそうです。それでもその外資系Sierを利用しているのは、営業力が下がったといってもやはり営業力があるからだと思います(外資系ですが、技術者よりも営業力の日本的な会社の様に感じます)。外資系なのに営業の人は「駅前で大声で歌わせたり、夜通し行進させたり、無理な暗記をさせたりするような、超日本的かつ体育会系で、精神論と根性論が中心の参加したら洗脳される」ような研修に1週間ほどの宿泊付きで参加させられたそうです。新入社員研修の一環で自衛隊の訓練に参加させる企業もありますが、それとは比べように無いようなかなり非人道的な研修です。しかも、その研修に参加させられた営業の方は新入社員というわけでもないのに。今の時代では訴えたら多分勝訴できるような研修です。失礼な話ですが、私は一般的に中小企業の方(特にオーナー企業の様な会社)の方が参加させられるような研修だと思っていました。私なら初日で脱走すると思います(ただし、調べるとあの研修所は場所が場所なので脱走できない様になっている)。外資系の営業なのにそんな研修に参加しないといけないのか。その研修は覚えなくてはいけない曲があり営業に対して冗談で「××を歌ってみてよ」とか言っていました。外資系の企業ですのでリストラとかもよくやっている会社です。リストラ撤回の裁判とかいくつかやっていましたね。その会社は部門を切り売りなどして、今はもう組織(というか会社)がバラバラです。給与は一般的にみて高額の部類かもしれませんが、正直給与に対して仕事量が多くわりに合わないと思います。

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