【cinema】かけがえのない数日
2017年38本目。イタリア映画祭3本目。
♡カテリーナ。ベオグラードのホテルに勤務予定のボーイッシュな読書家。
♡アンジェラ。灯火の光から、未来が見える、年上彼氏のいる奔放な子。
♡アンナ。4人の中で一番幼く見えて、おぼこい彼氏との間に子供ができてしまったバイオリニスト。
♡リリアーナ。ダメ母を支えるべく、常にしっかり者の優等生な彼女。でも彼女はガンに冒されていて、母にも友達にも言えずにいた。
そんな彼女たちが、カテリーナの向かうベオグラードまで思い出作りに車で行くロードムービー的なお話がコレ。
なんだって女は「4人」なのか。「3人」でもなく、「5人」でもなく。これまで見てきた青春ガールズムービーはいつだって「4人」なのだ。
例を挙げると、アメリカ映画「Dear フレンズ」。私が映画を見始めた頃にミニシアターで上映されてた幼なじみ女子4人の物語。クリスティナ・リッチーとかソーラ・バーチとか今どうしてるんやろ。
あとは、「旅するジーンズ」シリーズ。これも4人の女の子物語。海外ドラマ「アグリー・ベティ」のアメリカ・フェレーラ、可愛かったな。
そして、去年見たフィンランド映画「ビデオ・ダイアリー」。(noteに感想書きました)
これらの映画で描かれる4人は、わりと決まったタイプにカテゴライズされていて、1人はボーイッシュ、1人はめちゃませてる、または超美人、1人はしっかり者、1人は幼い、または頼りない。こんな感じ。それぞれの置かれる境遇や立場に少しの差はあれど、一気に見たら、どれがどれやらわからなくなるかも。それくらい似通ってるんだなー。
それでもこういう映画が作られるのには、多分理由があって、私たち女子は、巷で思われるほど複雑ではないってことかな。いや、これが3人とか5人とか6人になったら、違いますよ。3人なんて、超ややこしい。冗談通じなくなるくらいの力関係が働くと思ってます、私自身の経験から。4人ってのが絶妙なんだと思う。こんなふうにくっついたり、離れたり、時に2対2、はたまた3対1になったりもするけど、やっぱり強い絆で結ばれている。それは、大人になっても忘れられない大切な思い出。それをシンプルに描けるのが、4人なんだと。
自分はそんな4人のうちの1人の立場にはなかったけれど、それでもこの映画を見たら、こみ上げるものがあって、そんな経験がないにしても、女ならわかるそのキモチ、を味わえるんです。何だか心洗われて、清々しい気持ちになれる。自分の青春時代をかさねてみたり、そうでなかったり。
それが、男性だと「スタンド・バイ・ミー」とか「トレイン・スポッティング」になるのかな?
多分女の私からしたら、到底理解できない「何か」が横たわっている気がする。
そして、男性からしてみると、この一連のガールズムービーにも理解できない部分があるんだろうと思います。
あれ、この映画の感想書けてない。
まぁ強いていうなら、リリアーナのダメ母役のマルゲリータ・ブイがいいスパイスになっていて、友情だけでなく、母と娘、やっぱり女同士っていいなって思えたのでした。
この子の前では自分らしくいられたり、本音を言うことができる。でもあの子の前では、ちょっと大人ぶってみたり、格好よく見せようとしたり。本当の自分を出せない、けどそんな自分もキライじゃない。女って、大変なことも多いけど、それ以上にキラキラな毎日があって、それはかけがえのない日々なのです。
誰しもそんな経験、あるんじゃないでしょうか。
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