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【cinema】ライオン 25年目のただいま

2017年35本目。

「ムーンライト」を見た同じ日に続けて見たもの。だからって何がどうこうないのだけど、とにかく色んな意味で精神を消耗した一日だった。

そして、この映画の内容とはかけ離れたレビューをひたすら書き連ねますので、ご承知おき下さい。

インドで迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogle Earthで故郷を探し出したという実話を、「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル、「キャロル」のルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンら豪華キャスト共演で映画化したヒューマンドラマ。1986年、インドのスラム街で暮らす5歳の少年サルーは、兄と仕事を探しにでかけた先で停車中の電車で眠り込んでしまい、家から遠く離れた大都市カルカッタ(コルカタ)まで来てしまう。そのまま迷子になったサルーは、やがて養子に出されオーストラリアで成長。25年後、友人のひとりから、Google Earthなら地球上のどこへでも行くことができると教えられたサルーは、おぼろげな記憶とGoogle Earthを頼りに、本当の母や兄が暮らす故郷を探しはじめる。(映画.comより転記)

観る前に、これは泣ける、きっと感動する!と思い込んでしまうと、それ以上の感覚を味わうことはできない。それは今までの経験上わかっているくせに、どうしても期待してしまう自分がいる。ある種の意外性がない限り、心を鷲掴みにするほどの感動は得られない。この映画にその意外性があったかというと……なかった。

かと言って泣けなかったわけでもない。実物のサルーと母親が再会し、抱擁するシーンは本当に涙が出た。兄はサルーが迷子になったその日に亡くなっていたことがわかって、余計に泣けた。なのに、だ。何故なんだろう。いい映画なんです。こんな話が実際にあったなんて。感動以外の何物でもない。だけど、私にはガツンと来るものはなくて、中途半端な気持ちだけが後に残っている。これを錚々たる俳優陣が演じたから?デヴ・パテルにしてもルーニー・マーラにしても、ニコール・キッドマンなんて言わずもがな。彼らが演じることで、現実離れしてしまうというか。だって、実在のサルーとデヴ・パテルなんて似ても似つかない。格好よすぎる。ただ、彼はインド系で欧米で活躍しているから、この役だったんだろうなって。

すごくひねくれた物の見方をしてしまいました。が、本当にそんな感想しかなくて。

たまにそんな映画ってないですか?原作や実際に起こった出来事はめちゃめちゃパンチが効いていて、映画化したらすごいだろうなぁとか映画化されるだろうなぁって思うものが、実際そうなると拍子抜けするもの。あとは、ハリウッドリメイク。本国で作られた時の評判が良くて、ハリウッドリメイクされるもの。私は頑なにそれらを見ないようにしているかもしれない。いや、ハリウッド版の方が有名俳優が出ていて、興行収入的には絶対そっちの方が儲かるんだと思う。でもあまのじゃくな私からすると、絶対元の方がおもろいから!って言いたくなるんです。字幕で見ていても、その国の言葉がわからなくても。何なんだろう、ハリウッドリメイクされると一気に嘘くさくなる感じがする。どんなに有名な俳優が出て、素晴らしい演技をしていても、うーん…何かか違う…と感じてしまう。今回の映画に限って言うと、舞台のインドで実際にインドの俳優が演じていたところまでは良かったんです。サルーの小さい頃を演じている子役の子の演技なんて、本当に涙モノ。それがサルーがオーストラリアに里子に出されて、成長したところからぶつっと切れて、違和感満載になるんですな…。

私、変かなぁ。ハリウッドの映画が全て悪いだなんて全然思わないし、リメイクした物を見て、元の作品を知ってほしいなって思ったりもする。「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」とかね。(そういえばルーニー・マーラ、これで有名になったよね…)

何だか話が逸れてきましたので、これくらいにします。まだ15本以上レビューが残ってますので、頑張ります。

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