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【活動レポ】宮城県仙台市若林区三本塚地区の視察に行ってきました!①

皆さんこんにちは!田澤ゼミです

田澤ゼミは今年、宮城県仙台市若林区三本塚地区の生活誌(今年度は枝豆・ずんだ餅・味噌づくりに欠かせない大豆に着目)を制作する一環として、住民同士のコミュニケーションを誘発するプログラムを企画したいと考えています。
4月29日はそのプロジェクトの第一回目として山形から1時間強かけて実際に現地に行ってきました🚙(加我ちゃんは用事でお休み)

地域の方にはとても貴重なお話を聞かせていただいた上に手料理も振る舞っていただき、五感で三本塚地区を感じ、考えることができました。

今回の記事ではそんな三本塚地区視察でお聞きしたこと・体験したことをレポートしていきます。

この記事を読んだ方が少しでも、温かく魅力的な三本塚のことを好きになっていただけたら嬉しいです!

三本塚地区とは?


三本塚地区は宮城県仙台市若林区にある、海に近い小さな地区です。昔から農業で生計を立てて来た住民が多く、生き抜くための生活の知恵がたくさん現存しています。

三本塚の方々が協力して農作業をする様子


しかし、三本塚地区は東日本大震災の津波によって甚大な被害を受けた地区の一つでもあります。長年地区を強い海風から守ってくれた松林や大切に作ってきた農作物・味噌などもすべて津波に流されてしまいました。

震災から12年の月日が流れ、住民の皆さんの強い繋がりとコミュニティのおかげもあり地区はだんだん元の姿を取り戻しつつありますが、

「当然戻らなかったものもある。私たちにとってのあたり前ではない、地域に根付いた暮らし方は復興の対象から漏れてしまう」

と田澤先生は私達ゼミ生に教えてくださいました。私たちはそんな見捨てられてしまいがちだけれど、かけがえのない文化や思い出を後世に残すための企画をこれから考えていきます✊

手始めとして三本塚地区に伺い、地域に根付いた暮らし方に関する事や震災当時の現状について学んできました。

大豆の種まき体験


三本塚地区には「お盆の特別な御馳走」としてずんだ餅を作って食べる習慣があり、昔は味噌や醤油も各家庭で作っていたので、古くから大豆が盛んに作られてきた歴史があります。

そんな三本塚の生活を知るうえで欠かせない大豆の種まきを実際に体験してきました。

驚いたのは植える大豆の種が青いこと!鳥さんに食べられないような工夫として青い種になっているそうです。

こちらを植えていきます🌱


今回植えた大豆の品種は「湯あがり娘」
最近(10年位前?)できた品種で、枝豆として食べるのに適しているそうでお盆のずんだ餅づくりに用いられます。
(味噌づくり用の大豆はミヤギシロメという品種で、種まきの時期も違うそうですよ)

昔はこの時期に「八十八夜来るから手苗なげても豆まけ!」→お盆まで八十八夜になってしまうから手苗(米の苗)をほっぽいても豆をまけ!といわれていたそうです。

稲は一週間遅れても大丈夫だけれど大豆は八十八夜より前に種をまかないと間に合わないという先人の知恵があったのですね✨

住民の方のお話を聞いて


※あまりにも興味深いお話が多すぎて、とても長くなってしまうので詳しい内容は「【活動レポ】宮城県仙台市若林区三本塚地区の視察に行ってきました!②」にまとめさせていただきます

豆まきもひと段落したところで地区の集会所にお邪魔し、地域の方のお話を聞いてきました。

印象に残ったのは「住民の方々がすごくよく笑う」という事でした。

明るく気さくな方々で、緊張もすぐほどけました🙏


楽しいこともつらいことも地域のみんなで乗り越えてきたからこその団結力が、お話を聞いているだけでもひしひしと伝わってきて、そのことだけでわたしは三本塚の皆さんのことが大好きになりました。

お話の内容も本当にためになり考えさせられることばかりだったのでそちらの投稿もぜひお読みください!

地域の方の手料理を振る舞って頂きました!


どれも、ほっぺたが落ちるくらいおいしかったです😭


三本塚地区のかたにはお話の最中にも、ほんっとうに沢山の食べ物をいただいてお腹も胸もいっぱいな田澤ゼミメンバーです。

全て三本塚でとれた食材で作ったタケノコご飯、お家で漬けた漬物など本当にどれもおいしくて、もはや「おいしい」以外の言語を忘れたのかのように、おいしいと連呼しながら沢山の食べ物をいただきました。

嬉しそうなゼミメンバー


特に私は唐辛子が入った大根の酢漬けが気に入ったので、また三本塚に伺った際には作る様子を見学させていただきたいなと思っています。

せんだい3.11メモリアル交流館見学

常設展示の様子

三本塚の方々とお別れした後には、同じ若林区にある「せんだい3.11メモリアル交流館」を見学してきました。

私は震災当時小学二年生で、山形に住んでいたため、おぼろげな記憶と知識しか持ち合わせていなかったのですが、この交流館で生の記憶と記録を目の当たりにすることで改めて大変なことが起きたんだと認識することができました。また、宮城の町は震災によって大きく変わったということも写真を見ることで理解することができました。

さらに伺った際に実施していた企画展「ここに根を張る 津波の後の植物たちとその環境」も拝見させていただきました。

見学の様子


絵がとてもきれいで見入ってしまったのはもちろんの事、津波で運ばれてきた外来植物の種が根を張り在来植物と争う様子が水彩で描かれているなどこちらもいろいろなことを考え、気づかされる展示内容でした。

長かった一日もこれにて終了!帰るころにはみんなくたくたで眠くなっていました。

今回の活動で三本塚は本当にたくさんの歴史が詰まった温かい、何度でも訪れたくなる地区だということが分かりました。実際に私はもうすでに三本塚が恋しくなっています。この大好きな三本塚を未来に残していくためにどんな企画ができるかこれからゼミメンバーと田澤先生と協力して考えていこうと強く思いました。


ここまで読んでくださりありがとうございました!今後の投稿もお楽しみに!

田澤ゼミはInstagramもやっているのでそちらも要チェック!👇

執筆:安達

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