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0626-0702|日記


0626
雨だけど、曇りみたいでたまに晴れ間がのぞいて、だけど暑くて、それでも時折吹く風はなんとなく涼しげで、日記を書いていない間に、40歳ほど歳の離れた私を友人と呼んでくださるひとに出会った。西加奈子『くもをさがす』のPOPをみて、声を掛けてくれたのだ。出会いというのはどこに転がっているのかまるでわからない。島に越してきてはじめての友人であり、今、身近にいる唯一の本読み人。もう仕事をしていないから朝から晩まで本を読んでいるの、と微笑むマダムに、いつだってときめいている。



0627
溶けるように暑くて、今年はじめてのエアコン。むしむしとした空気はより一層わたしの機嫌を損ねさせた。本屋は涼しい。ずっとここにいたいけれど、私は猫と犬のそばにいたいので、はやく帰りたいと毎日おもう。新潮、角川、集英の夏の文庫がすべて揃い、扉前に展開。もう夏がきてしまう。大葉とズッキーニときゅうりはどれだけ収穫しても、翌日の夕方にはまたぴかぴかの実をならし、青々と葉を茂らせる。夏の野菜は強い。わたしが思うよりも、ずっと。




0628
5時に起床。『スピン4号』でも読むかと思い、目次を開いたが最後、オタクの心臓はいとも簡単に潰されてしまった。一年に一回の猫4匹の予防接種。行きの車はアンサンブル。誰かが喋ると誰かも喋る。つゆとつなだけ血液検査。つなは肝臓の値が高いのでご飯をかえることに。つゆは健康体。はるは静かに時を過ごし、むくは叫び甘え暴れ看護師さんにしがみついていた。生き物と生活しているとその分だけお金がいる。だけど幸福はその倍以上。一日でも長く一緒にいたい。混合ワクチンはまた一年後。帰って、クーラーのきいた部屋で皆で寝た。



0629
息苦しいくらいに暑い。玉ねぎズッキーニ大葉人参、鶏胸肉を刻み、生姜にんにく酒しょうゆに漬け込んで片栗粉をまぶす。最後にチーズを混ぜて、平たく焼いて、弁当用の常備としてタッパに詰める。人参しりしり、ピーマンのツナ和え、きゅうりとサラダチキンの酢の物、卵焼きを作り、弁当に詰められるものは詰める。ついでに夜ご飯用の春雨サラダも。仕事の日は朝に夜ご飯の仕込みをする。帰宅後の自分のために。


朝ご飯はオーバーナイトオーツ(前日の夜にオートミール20、豆乳80、レーズン5、ヨーグルト大1を混ぜて冷蔵庫にいれておく)でブルーベリージャムとバナナをのせて完成。腹持ちもよくて、本当に美味しい。


家の下に子猫がいるらしく、彼らのことが気になって仕方がない。我が家の周りの猫たちは一通りTNRをしているはずなのだけど、さて、君たちはどこからきたの。グレーの子猫3匹。カラスにとられる前にとにかく捕獲をしたいがしかし用心深くてなかなかでてこない。どうしたものか。



0630
保護猫活動で地域のメス猫たちのTNR。まさかの母猫がいたことを後から知り、子猫の捜索。思ったよりもはやく見つかった。しかし今夜は大雨。どうにかして捕まえなければと夕方から深夜0時過ぎまで捕獲作戦実施。もうこれで最後にしようと諦めかけた時に無事に保護。よかった。母猫に合わせる顔がないと本気で悔やんでいたから、涙が出そうになる。竹林にいた子達なので、タケ、かぐや、ひめという名前をつけた。生後6週くらいの三姉妹。素敵な家族に出会えるまで一緒に暮らそうね。

深夜0時過ぎに保護したタケ





0701
夏の文庫フェア台の飾付け。栞は可愛いけれど、ラインナップがそこまで変わらないので何を購入すればよいのか、毎年本気で悩む。毎年買うような本好きには少しの物足りなさがあるので、どうでしょう、一度リセットしてみませんか、新潮社さん。



0702
『みんなと一緒がいやだというひとは、結局はそれさえも影響されていて、そちら側にいったとしてもみんなと一緒だということに気づいた方がいいとおもう。』と三年前の日記に書かれていた。これくらいの時期の日記、とげとげしくて、私をみてほしい、私の考えを知ってほしい、みたいな欲望が手に取るようにわかって、切実で必死なのが伝わってくる。



それでは、また。


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