見出し画像

真の男女平等で社会はどうなるのか?

ツイッターの男女論界隈で今「真の男女平等主義」、一部でリトルワイズ化とも言われる現象が熱を帯びている。

真の男女平等主義とは、男性が女性に対する優遇や優しさを辞め、本当の意味で平等に接すること、差別解消の名目による女性優遇を批判し、女性が男性を軽蔑する反応を見せた時には怒りの声を上げて突撃する事を主に指す。ネットでは主に男性がインストールした場合を指すことが多い。


これまでの日本では女性の差別には過敏になる一方で男性の差別はスルーされたり、時には権力面での優位性がないのに女性を守る責任を被せられたり、女性を傷つける加害者として攻撃されたりと、全体としてフェミニズム寄りの主張や風潮が目立っていた。それ故にようやく男性も声を上げ反撃する時が来たのかと安堵するところはある。上記の記事が出た時にも筆者は純粋に嬉しい気持ちが勝っていた。

・懸念


しかし、時間が経って冷静に考えてみると恐ろしい予測が頭の中をよぎった。真の男女平等が浸透すれば男性が女性を(性欲や女性からの承認という代価と引き換えに)庇護していた関係も崩れる。男性は女性の事を守らず「わがままばかりで責任のせの字もない存在」と軽視するしかなくなる。それにより一層恋愛や結婚から離れていくのではないか?と。

要は、「女なんてクソ!近づきたくも関わりたくもない!あんなのと一緒にいるくらいなら一生独身の方がマシ!」という考えが多数派になってしまうのではないかと。そんな予感がして本当にこの流れを喜んでいいものなのか分からなくなってしまった。

実際、上記記事を書いた白饅頭氏も男女で良好な関係を築くには男性が女性を暴力性をもってリードすること、真の男女平等をインストールした男性はその考えがないので恋愛や結婚から離れていくことについては言及している。


・この先の日本社会は?


しかし、白饅頭氏はこうした事象に言及しながらも「闇」や「暗黒」というネガティブな話題のカテゴリーで扱っていない。一貫して「光」、ポジティブな話題として扱っている。

氏のこれまでの記事の内容を考えれば、今後は男性の苦しみにスポットが当たるようになるから光、とも取れなくはないが、少子化問題についても同様に懸念していたことを考えるとあまり心配していないことが個人的にどうも腑に落ちないのである。氏は男女論や少子化の問題について、これからの日本がどうなると考えているのか?

(ちなみに筆者自身としては、これまでフェミニズムに傾倒していた状況が是正されて、男性が今までより女性に強く出やすくなる。それにより暴力性を発揮した振る舞いをしやすくなったり、少子化の原因として女性の意識に原因があることにも言及しやすくなったりする。その為、長期的には少子化解決の点でもいい方向に向かうという考えである)

そんな訳で、氏の直近のツイートから色々と考えを巡らせてみた結果、ひとつの考えが浮かんだ。

真の男女平等主義、もといリトルワイズ化はあくまで通過点のひとつとして考えているのではないか?という事だ。

本当の意味で男女平等が達成された社会というのは女性にとって非常に過酷で生き辛い社会だ。男性がこれまで履かせてきた下駄が無くなり、男性と同じような扱いを社会の中で受けるしかなくなる。これは氏も度々言及している所である。

そうなると、女性は割とすぐに音を上げて、元々の男尊女卑の社会の方が良かったと考えるようになる。それに気づいた女性からわきまえを持つようになり、男性からも好かれるようになる。こういう未来を予測しているのではなかろうか。


そして、早々に男尊女卑社会の重要性や続いてきた意義が見直されるので、男女平等という「ただしい社会」は持続性がなく早々に崩壊する、という事を考えているように見えた。

↑2022/11/7の記事の紹介ツイートより抜粋

氏の記事をもとに流れをまとめるとこんなかんじだろうか。

1.男性が性欲由来のやさしさで女性を甘やかす
2.女性が増長しフェミ化する、わきまえなくす
3.男性加害者として攻撃され精神的に去勢される
4.弱弱しい男性が増えて女性がさらに攻撃的になる
5.女性に失望した男性が女性を庇護しなくなり離れ始める
6.男性が女性に対しても責任を同等に追うことを求め始める
7.女性への甘やかしが無くなり真の男女平等社会になる
8.女性が男性と同等の扱いに疲弊する
9.女性が旧来の男性に守って貰う社会を望むようになる、それにより弁えを自然と持つようになる
10.弁えを持った女性を男性が庇護しようとし始める
11.月日をかけて男性が女性を守る社会に回帰する


本日(2022/11/7)の記事の内容も踏まえると、氏は社会が崩壊する前にこの歪な状況を早期に直す、男女それぞれの幸福の為に「男女平等、その中での女性差別解消というただしさ」に抗い、男尊女卑の社会へ回帰する、その為にも声を上げるべきである、と言いたいのではないのか、と感じた。
(完全な筆者個人の推測なので、氏の意図と全く違っていたら申し訳ない)

筆者は日本が少子化によって崩壊するところを見たくないので、保守的な差別主義者と言われようが歪な状況に対してこれからも声を上げていきたいと思う。

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,937件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?