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ITベンチャーをやめてJリーグの地方クラブを選んだ理由

ちょっと前にえとみほさんが投稿していた私が次のフィールドにJリーグの市民クラブを選んだ理由を読んで、あらためて自分が鳥取に来た理由を再整理したく書き始めています。2017年にITベンチャーをやめてガイナーレ鳥取(株式会社SC鳥取)に来てもうすぐ1年が経とうとしています。

2003年から柏レイソルのゴール裏になり、2014年からGoal.comの企画で試合レビューを書きはじめ、2015年にJHC(Jリーグヒューマンキャピタル※現SHC)を受講しました。仕事は2003年から自由が丘のスタートアップで働きはじめ、ITバブルも目の当たりにしながら経営者の近くでインターネットを軸に基本インハウスで事業部長として新規事業の立上げや事業運営、経営企画部として業務提携やM&Aなどに関わってきました。

ITベンチャーでは毎日毎日が成長成長で、異常に優秀な経営陣や仲間と数字で切磋琢磨し、戦略を描いては壊してを繰り返し、未来を語り、新しいマーケットを創る、世の中の負をどうビジネスつなげていかに大きくするかを毎日考える日々でした。組織面でも規模が大きくなる度に訪れる組織の成長痛を真正面で受け止め、後ろ盾がない状況で走ってきたつもりです。でもそのまま走り続けるべきなのか、自分の人生の先を見たときにピボットすべきタイミングだと感じたのが最初のきっかけでした。それからわたしのスタートアップの経験やスキルを次はどこに掛け算すべきなのかを考え倒しました。

Jリーグを選んだ理由は3つあります。自分もサポーターをしていて「サッカーで人生が豊かになっていたことに気づいた」こと、現役のJリーグクラブの社長と話したり、自分の仮説を直接ぶつけていくなかで「自分がお役に立てるかもしれない」と思えたこと、勝手に「想像した未来にワクワクした」からでした。

そんな時にガイナーレ鳥取に出会います。当時を振り返るとガイナーレ鳥取は、強化資金獲得のために元日本代表の岡野GMが漁師の格好でキャンペーンをやってみたり、サッカー専用スタジアムを2つ使用(とりぎんバードスタジアムとチュウブYAJINスタジアム)していたり、肉フェスをしたり、表現が微妙かもしれませんがとても野性的なクラブという印象でした。(野人岡野の影響も多分にあり)しかし、その裏にある嗅覚や行動力こそ、人を楽しませたり、感動させる原動力な気がして、そこに自分がうまく掛け算することができたのなら、もっとガイナーレは面白くなるのではと感じたのが鳥取を選んだ理由です。

またガイナーレ鳥取は責任企業を持たない地方クラブです。ホームタウンの人口は減り続け人口最少県、潤沢な資金があるわけでもありません。でもそんなことはスタートアップを経験した自分には大した問題じゃなく、どうすれば100年後もクラブがホームタウンに在り続けることができるのかに向き合うこと、そして経営のベクトルや価値観にリンクした行動力、意思決定スピードの方が重要でありそれらを鳥取に感じたことも大きかったと思います。世の中的に地方クラブは厳しいと言われていますが、変わろうとする力、行動力があれば何かしらが動きます。

じゃあ、鳥取に来てこれまで何をしたの?何を感じた?これから何をしたいの?などは追い追いどこかで機会があればお話したいなと思っていますし、こうやってnoteを書くことがホームタウンや地域、クラブやサッカーとの接点が増えるきっかけになれればと願っています。

さいごに。先日えとみほさんと直接お会いし話す機会がありました。結構お互いの共通点もあったりと面白かったし気づきもあったのでそこら辺はツイッターに投稿していこうと思います。

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