はじめまして。REASH公認マスター級トレーナーの坂本です。活動内容についてあらためて自己紹介と今後の方針をかきます。


学術研究について

普段は4スタンス理論(骨理学)を主としたバイオメカニクスの研究をしており、その内容をもとにトレーナー活動もしています。

現在は「しゃがみこみ動作における三次元動作解析手法の開発」をメインテーマとして大学で研究活動をしています。直近では今年3月に体育学会での発表や、来年からは博士後期課程での更に発展した研究を予定しています。

私の専門の4スタンス理論(骨理学)はメディアではショー的な内容が取り上げられるので、学術的な裏付けを知る機会がないと思います。このnoteでは学術的な裏付けについても少しずつ発信していきます。

ちなみに現在の主研究テーマ「しゃがみこみ動作」は、4スタンス理論だけでなく様々な観点から非常に重要な意味を持ちます。

例えば「スクワットはヒザがつま先より前に出てはいけません」という説を聞いた人はいませんか。これは50年以上前に広まった言説ですが、現在では明確に否定されています。

この方法はヒザへの負担が20%程度へる一方で、腰への負担が300%程度ふえます。どう考えてもメリットとデメリットが釣り合わない危険なトレーニングですが日本ではいまだに根強く残っています。

また、骨理学における骨格特性が違うとヒザと股関節のしゃがみこみへの寄与の性質が異なります。全員に同じフォームを教えると故障者が続出するのはこれが理由の1つでもあります。しゃがみこみができる/できないとスポーツ選手の傷害発生率にも関係があることが報告されています。

詳しくは別で記事をかきます。

個人指導について

主に音楽家のためのコンディショニング指導・施術、各種競技アスリートの4スタンストレーニングや試合サポート、パラリンピック代表選手の強化トレーニングなどを担当しています。

REASHマスター級カリキュラムに加えて学術的知見に基づいた指導を行いますので、一般的な4スタンストレーニングより2~3,000円ほど高くなっています。

学術的といっても、指導中の説明は感覚にも重点を置いています。物理的に正しい説明だけをするのは指導ではなく、ただ現象を伝えるだけなのでだれでも出来ます。

4スタンス理論における骨格特性が異なれば身体感覚も異なります。どんな感覚で動けば求めている物理的な結果が得られるか、が現場では必要です。

クライアントの4スタンスタイプに合わせて比喩や擬音語・擬態語、トレーナーの立つ位置やしぐさや説明時の発声などを変えることで、非言語的な手段も活用して伝えることが特徴です。

音楽ではフルート・サックス・クラリネット・ファゴット・トランペット・ホルン・トロンボーン・ユーフォニアム・チューバ・バイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバス・ドラマーなどいずれもプロの方をメインにサポートしています。

スポーツでは野球・サッカー・格闘家・卓球・テニス・水泳・ダーツなど、種目に限らず骨格特性に合わせた運動指導やコンディショニングサポート、各個人に合わせたルーティンのデザインや試合前の施術などを担当しています。

また、骨理学における骨格特性も考慮したシューフィッティングや用具選定などのサポートもおこなっています。

もともと野球や水泳やソフトテニスなどを幼少期にやっていましたが、個人的に卓球も好きです。ここ数年はインハイ選手の毎週のトレーニングや、一部のパラNT選手の毎月の強化指導などを担当しています。

また日本全国から招待いただき講習会も音楽家向けを超える回数開催しています。Wizard株式会社のラケット開発にも4スタンス理論の知見を活かしていただいています。

施術について

整体ボディケアセラピストの手技に4スタンス理論(骨理学)の知見を組み合わせることで、旧来の押したり伸ばしたりではなく骨格の特性に合わせて骨座標を整える方式の整体施術をおこなっています。

骨格の関節形状をくわしく見ると稼働時はきちんととおり道に沿ってうごくようにできています(球関節とか鞍上関節とかざっくりしたあいまいな分類の話ではありません)。

「凝ってるから揉む」「からだがカタいから伸ばす」「バキボキ鳴らす」のように体のブレーキを力で無理に乗り越えるような危険な施術はせず、骨格が本来うごく方向にやさしくサポートして整えています。

施術は基本的に最低限の回数でおねがいしています。もちろんトッププロなど定期的に受ける方もいらっしゃるのですが、私の理念は「整体のいらない身体づくり」です。

普通に生活して普通にスポーツするだけで身体に不調が出るとすれば、動作そのものに何か問題があります。

自分で整えるエクササイズがむずかしい最初のうちは施術を受けていただいても問題ないですが、将来的には施術に頼らず日常生活における動作を改善したり、4スタンスエクササイズを続けることで整体のいらない、さらには私のサポートすらいらない身体づくりを目指していただきたいです。

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