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玉の緒よ・式子内親王
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば忍ぶることの 弱りもぞする
(式子内親王・百人一首)
後白河院の第三皇女、式子内親王のお歌でございます。
なんでも愛子さまの卒論が、式子内親王だったとかで、雅をかんじまする。
あれですってね、愛子さま、伊勢神宮に行ったとき、ご質問されたんですってね。
「斎王(伊勢神宮の斎院)は、結婚できなかったのでしょうか」
って。
斎院は、皇統の未婚の女子が神に仕え
敦盛の最期・平家物語
「あはれたすけ奉らばや」と思ひて、うしろをきッと見ければ、土肥、梶原五十騎ばかりでつづいたり。熊谷涙をおさへて申しけるは、「たすけ参らせんとは存じ候へども、御方の軍兵雲霞のごとく候。よものがれさせ給はじ。人手にかけ参らせんより、同じくは直実が手にかけ参らせて、後の御孝養をこそ仕り候はめ」と申しければ、「ただとくとく頸をとれ」とぞ宣ひける。熊谷あまりにいとほしくて、いづくに刀をたつべしともおぼえず、
もっとみる冬はつとめて・清少納言
冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりてぬるくゆるびもていけば、火桶の火も白き灰がちになりてわろし。
実は冬、私的には、あんま面白くないのよ。白のイメージで統一してるって、すぐわかるし、をかし、をかし、ときて、最後にわろしで下げるのも、いかにもみたいな締めかだで、なんか清少納言の才が前面
秋は夕暮れ・清少納言
秋は夕暮。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず
愛と妄想の変態的枕解釈。今回は秋。だんだん清少納言の手口がわかってきたんで、それに則って、
秋、いってみよー!
秋でええのが夕暮れだそうです。考えてみたら、清少納言
春はあけぼの・清少納言
春は、あけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこし明かりて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる。
えー、和歌ではありません。清少納言の「枕草子」でげす。近頃は小学校でも習うそうなんで、ここにあげるのは甚だ恥ずかしいのだが、古典の知識ほぼないものが、Wikipediaと勘だけを頼りに、勝手な感想を書くシリーズなので、ご寛容いただきたい。
もしかしたら、前に書いたかもしれないが、厚かましくも、書く。
あしひきの・大津皇子
あしひきの山のしづくに妹(いも)待つとわが立ち濡れし山のしづくに 大津皇子
吾(あ)を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくに成らましものを 石川郎女
大名児(おおなご)が彼方(をちかた)野辺に刈る草(かや)の束(つか)の間(あひだ)もわが忘れめや 草壁皇子
悲劇のイケメン皇子、文武両道人気抜群の大津皇子。
悲しいかな、持統の策略により、謀反の罪を着せられて、首をはねられます。
謀られた