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東芝テックCVCのこと 記事まとめ

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私たちの日々の活動や出資情報、メンバーの思いなどをまとめています。東芝テックCVCに少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ一度ご覧いただけると嬉しいです!
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#投資

VC・CVCの探し方、関係のつくり方のコツとは?-vol.3

前回に引き続き、Gazelle Capital株式会社の石橋代表と、東芝テックCVC推進室長の鳥井の対談インタビューをお届け。最終回のテーマは、「VC・CVCとのコンタクトの取り方や関係構築」。資金調達を考えているスタートアップ企業の経営者が押さえておくと良いポイントについて聞いてみました。 資金調達もコミュニケーション。戦略性と計画性を持って継続的に取り組むべきーー読者の中にはスタートアップ経営を始めたばかりで、これから資金調達を考えている経営者の方もいると思います。そも

スタートアップ経営に必要な人材ポジションとは?どうやって集める?-vol.2

前回に引き続き、Gazelle Capital株式会社の石橋代表と、東芝テックCVC推進室長の鳥井の対談インタビューをお届け。第2回のテーマは、「スタートアップ経営に必要な人材ポジション」。さまざまなスタートアップを支援してきたVCやCVCの立場から、スタートアップが成長していくために必要な組織や人材について聞いてみました。 リードをつくれるマーケティングのプロや、営業力の高い人材がキーパーソンにーースタートアップ経営は創業者に注目が集まりがちですが、優秀なナンバー2やエグ

VC・CVCはスタートアップのどこを見て投資を判断するのか?-vol.1

スタートアップが成長を加速するための手段の一つとして、VCやCVCからの資金調達を実施するケースがあります。しかし、資金調達を受けるためにはどんな準備が必要なのか、VCやCVCをどのように有効活用できるのかを知りたい人も多いと思います。 そこで今回はVCやCVCの立場から投資やスタートアップ支援について考えていることをお伝えすべく、Gazelle Capital株式会社の石橋代表と、東芝テックCVC推進室長の鳥井の対談インタビューを3回にわたってお届けします。 第1回のテ

ちょっとした工夫で購買体験が変わる!?小売業界の生成AI(Generative AI)活用に期待

皆さんこんにちは、note担当上野です。 先日、ふらっと立ち寄ったアンテナショップで、ある商品を買おうか、どうしようかと悩みながら棚の前でいろいろなことを考えていました。 ちょっと店内が混んでいてレジに並ぶのは面倒だな。これはどんな味がするのかな。と、イチ消費者として買い物をしているといろんなニーズが見えてきて、これらを解決するような新しい買い物体験が近い将来出てきたらいいなと、少し期待をしながらお店を出ました。 さて、そんな今回のnoteですが、先月IVS 2023 KY

世界で高まる一人ひとりの健康意識ーヘルスケアオートメーションに挑戦するスタートアップ企業に出資しました

米国Grand View Researchによると、世界のパーソナライズド・ニュートリションおよびサプリメント市場規模は、2022年に434億米ドルと評価され、2023年から2030年にかけて年間平均成長率 (CAGR) 15.0%で拡大すると予測。消費者の健康意識の高まりと小売栄養製品のニーズ増加により、世界の産業を牽引することが期待されているといいます。そして、需要が増加している要因の一部に、生活習慣病の発生率の増加、栄養不足に対する懸念の高まり、高齢者人口の増加などを挙

『店舗の顧客接点を最適化する』スタートアップ企業に出資しました

2011年にGoogleが提唱した”ZMOT(Zero Moment of Truth)”。 これによると、消費者は気になる製品やサービスがあれば常にウェブサイト上の情報や評価やレビューサイト、SNS上の情報を得て、意思決定をしているといったことが述べられています。 ZMOTが提唱されたのはCOVID-19以前の話ですが、コロナ禍で不要不急の外出自粛や店舗営業自粛が要請された影響もあり、店舗へ訪れる前にインターネットを見て“どこに行くか”、“何を買うか”を調査・決定すると

体験型店舗のパイオニア、b8ta Japanに出資しました

このたび、東芝テックはRaaS(Retail as a Service)事業を展開するb8ta Japanに出資いたしました。 経済産業省の調査によると、2020年の国内BtoC-EC市場規模は約19.3兆円で、サービス系分野は減少したものの、物販系分野は右肩上がりで拡大しています。また、以前にnoteでも何度か取り上げてきたように、デジタルを主戦場としてきたD2Cブランドの実店舗展開や、店頭で見た商品をECで購入するショールーミングについても引き続き関心が高い状態にありま

店舗変革プラットフォームを提供するスタートアップ企業に出資しました

2022年3月に総務省が発表した「人口推計」によると、日本の総人口は1億2,526万人と、前年3月に比べて65万人(0.52%)減少しています。今や、人口減少に伴う人手不足や採用コスト高騰は企業にとって避けられない課題です。 特に小売業の人手不足は深刻化しており、厚生労働省の「令和3年上半期雇用動向調査結果の概要」では、「卸売業、小売業」の産業別未充足求人数が195万7千人で最も求人ニーズが満たせていない産業とされています。さらに、職業別の産業別未充足求人数が最も多いのは「

飲食店のDXと集客支援サービスを提供するスタートアップ企業に出資しました

2021年9月30日、ようやく4回目の緊急事態宣言が解除されましたが、飲食店では人手不足やコスト削減など厳しい状況が続いています。そのような中で当社の顧客である飲食店の現場(店舗)でも、DXによる業務効率化・集客改善が急務の課題となっており、店舗全体のオペレーション改革へのニーズが高まっています。 私たち東芝テックは、この度、株式会社Bespoに出資をいたしました。 今から「ごはんを食べに行こう」「飲みに行こう」と思ってお店を検索した時、ネット予約は当日「TEL」や「×」

単発アルバイトのマッチングサイトを提供するスタートアップ企業に出資しました

少子高齢化・労働人口減少に伴う人材獲得コスト上昇から、採用コスト削減が企業課題の一つとなっています。また、働き方改革によるビジネスパーソンの副業ニーズの増加、ギグワーカーの拡大による短時間労働者の増加など、求職者のライフスタイルも変化してきており、従来の求人サイトや人材派遣サービスを活用した採用だけでは、ワーカーや企業のニーズを全てカバーすることは難しくなってきています。 そのような中、新しい雇用/採用手段として空いた時間に気軽に働けるというスポットワーク(日雇いの直接雇用

アルバイトに特化した労務管理サービスを提供するHRテック企業に出資しました

小売店や飲食店などの店舗では、アルバイトなどの非正規雇用者の入社手続きや労務管理業務が多く発生します。しかし、店舗のIT環境が十分に整備されていなかったり、現場のITリテラシー不足が原因で、各種業務をアナログで行なっているケースも少なくありません。 実際に東芝テックのクライアントである小売・飲食・サービス業様も店舗の“人”に関する課題を抱えているケースが非常に多く、主にHRテック領域で店舗のDX化をサポートしていく必要があると感じています。 そのような背景から、私たち東芝

ダイナミックプライシングを実現するスタートアップ企業に出資しました

顧客ニーズが多様化する中で、需要と供給のバランスは常に変化し、市場における商品の適正価格は随時変動しています。 そのような背景から、ITやAIを活用して需要予測をしながら適正価格を決める「ダイナミックプライシング」があらゆる業界で徐々に浸透しつつあります。その流れはCOVID-19禍でさらに加速し、密を回避する施策の一つとしても期待されるようになり、「固定価格制」ではなく「変動価格制」を取り入れる企業が少しずつ増えています。 私たち東芝テックの注力領域の一つであるリテール

【後編】スタートアップとCVCの最初のコンタクト〜相談する時は協業案がないとダメ?それよりも必要なのは〇〇

前回の記事では、スタートアップ企業の方とコンタクトを取るタイミングやきっかけについて投資担当メンバーに話を聞いてみました。今回はコンタクト時に知りたい情報や、スタートアップ企業とコミュニケーションを継続させる方法についてもう少し聞いてみます。 知りたいのは協業案よりも事業のことスタートアップ企業がCVCからの調達を検討している時に、「話をきいてくれるのだろうか」となかなか声を掛けにくいケースがあるかと思いますが、皆さんはどう思いますか? 吉村:興味はあるけれど、東芝テック

【前編】スタートアップとCVCの最初のコンタクト〜どんなタイミング・方法でコミュニケーションをとっているの?

私たちは日々、新規事業創出に向けてスタートアップ企業を探索しているわけですが、スタートアップ企業の方からすると事業会社のCVC担当者に声をかけることは少しハードルが高いと感じる場合もあるようです。 「CVCにはどういうタイミングでコンタクトを取ればいいの?」 「協業案がなくても相談できるの?」 といった声も実際にチラホラと耳にします。 そこで今回は投資チームのみんな(鳥井、小澤、吉村)に、「どういうタイミングや方法でスタートアップ企業とコンタクトを取っているのか」「コンタ