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映画や本の感想など

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評価というよりは観て感じたこととかをなむなむと書きます。
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#読書

「美輪明宏と『ヨイトマケの唄』」佐藤 剛

桑田佳祐のテレビ番組「音楽寅さん」は、僕にとっては、好きな番組ではあったけど、録画したり欠かさず観るというのではなく、家にその時間にいたらぼーっと観るぐらいの感じの番組だった。

その番組で、ある時突然、桑田佳祐が「ヨイトマケの唄」を歌い出し、そもそもこの曲をフルコーラスで聴くのは初めてで(この本にあるが『土方』などの表現のため放送自粛状況だった)、その歌詞に、テレビから目が離せなくなった。

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「昭和プロレス正史」 斎藤文彦

「昭和プロレス正史」 斎藤文彦

上下巻あわせて1000ページを超える力作。

「昭和のプロレス史の分析と解体」をテーマとして、歴史家としての偉大な先達(プロレス記者)たちの記述を「ナラティブ」と称して引用することを中心とした書物。

田鶴浜弘、鈴木庄一、櫻井康雄といった方々の名調子には、プロレス記者としての矜持が感じられる一方で、虚構の世界を当たり前のように現実的に記載していることに対する違和感がやはり感じられる。それは子供の頃

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「世界不思議地図」佐藤健寿

「世界不思議地図」佐藤健寿

TBSラジオ「たまむすび」のコーナーゲストで、著者の佐藤健寿さんがこの本の紹介をされていた。

子供向けの「図鑑」的なつくりであるが、大人も十分楽しめる、世界中の「不思議」な事象を集めた本である。

子供がこういう本を読んだら、一生頭に焼き付くだろう。僕も子供の頃に、UFO や雪男やら神隠しやら、「不思議」を集めた本を読んで、今の人格が形成されたわけである。

ラジオで話されていた「介良事件」(1

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「名誉と恍惚」松浦寿輝

「名誉と恍惚」松浦寿輝

こんな分厚い本、はたして読み通せるのかと思いつつ読み始めましたが、読了しました。

『日中戦争のさなか、上海の工部局に勤める日本人警官・芹沢は、陸軍参謀本部の嘉山と青幇(チンパン)の頭目・蕭炎彬(ショー・イーピン)との面会を仲介したことから、警察を追われることとなり、苦難に満ちた潜伏生活を余儀なくされる……。祖国に捨てられ、自らの名前を捨てた男に生き延びる術は残されているのか。千三百枚にも及ぶ著者

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「ゴースト・トレインは東の星へ」ポール・セロー

自分ではあまり旅行に行かないのに旅行記が好きで、特にバックパッカーものが大好きである。これはかの有名な自著「鉄道大バザール」と同じ道を、著者が30年後に辿るという本。

セローは日本にも来ていて、村上春樹が彼をポルノショップとメイドカフェに案内していることに驚いた。村上春樹という人はサービス精神旺盛な人だ。しかし日本編には、バックパック旅行の醍醐味というのは、やはりあまり感じられない。

この本を

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『つかこうへい正伝1968-1982』長谷川康夫

評判になっていて、新田次郎文学賞も受賞した本。

つかこうへいの性格がかなり詳細に描き込まれていて、興味深かった。

僕自身が芝居、舞台に造詣がなく、そのあたりは流し読み。

なかなかついていくと大変そうな人だなという印象だった。

「忘れられた巨人」カズオ・イシグロ

「忘れられた巨人」カズオ・イシグロ

苦手なファンタジー。最初は読むのがしんどかった。主人公の老夫婦がつらそうなので読むのが苦痛だった。

舞台は6〜7世紀のイングランド(らしい)。アーサー王の時代(らしい)。

「人間の記憶」について書かれた小説だと僕は思った。その点で大変興味深く、そのおかげで最後まで、短時間で読み切れたのだろう。

ちょうどテレビで綾瀬はるか主演の「精霊の守り人」を放送していて、僕はやはりファンタジーが苦手なので

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「レモン畑の吸血鬼」カレン・ラッセル

「レモン畑の吸血鬼」カレン・ラッセル

朝日新聞の書評欄で発見。新進作家(1981年生まれ!)の短編集。

正直言って雰囲気になじめず、最初の2編しか読めず。

その中で二つ目に読んだ、「お国のための糸繰り」という作品は日本の、明治期の製紙工場が舞台。

要は「ああ野麦峠」のような話なのだが、途中で日野日出志の「毒虫小僧」みたいな流れになる。

しかし著者はインタビューでアジアの工場でiPhoneを製造している女性達に言及しているとのこ

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「人はなぜ格闘に魅せられるのか」

「人はなぜ格闘に魅せられるのか」

大学で英語の教師をしていた著者が最初のUFCを見て衝撃を受け、MMAのリングに立つまでの経緯をベースに、「格闘」についての歴史、考察を記したもの。

UFCの危険さ、ヤバさは多大な影響を多くの人々に与えたのだなとあらためて思う。たまたま今日ラジオのポットキャストで高田延彦の話を聴いたが、ヒクソンと闘うことになったきっかけはやはり第一回UFCだったと言っていた。

この本で、ジェラルド・ゴルドーが中

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沢木耕太郎「流星ひとつ」

沢木耕太郎「流星ひとつ」

友人と話していて沢木耕太郎の話題になり、急に思い立って読むこととなった。

僕は幼稚園の時、藤圭子のコンサートで彼女に花束を渡したことがある。
僕の実家は電器屋で、当時はそういうことをよくやってたと思うけど、お客さんを招待する興行を組合か何かで主催して、電器屋の子供の中で僕ともう1人女の子が、ショーの合間に花束を贈る役に選ばれたのだ。

恥ずかしいからと頑なに断ったが、オモチャを買ってやると言われ

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