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スラムダンクから学ぶ最高のチームづくりに必要な3つの要素

はじめに

スラムダンクとは?
『SLAM DUNK』(スラムダンク)は、高校バスケットボールを題材にした井上雄彦による少年漫画作品。
主人公の不良少年桜木花道の挑戦と成長を軸にしたバスケットボール漫画。単行本第21 - 23巻の初版発行部数250万部は、当時としての最高記録である。シリーズの国内累計発行部数は1億2000万部を突破している。

あらすじ
神奈川県立湘北高校に入学した赤い髪の不良少年・桜木花道は、188㎝の長身と抜群の身体能力を見そめられ、バスケットボール部主将・赤木剛憲の妹である晴子にバスケット部への入部を薦められる。晴子に一目惚れした花道は、バスケットボールの全くの初心者であるにもかかわらず、彼女目当てに入部。その後、地道な練習や試合を通じて徐々にバスケットの面白さに目覚め、その才能の芽を急速に開花させていく物語。

なぜスラムダンク?

なぜスラムダンクを題材にチームについて語ろうと思ったかというと、僕が今まで生きてきた中で、最も最高のチームがスラムダンクに出てくる湘北高校だと思っているからです。(現状は)
なのでこのブログでは、なぜ湘北高校が最高のチームだと思うのか。そう思うポイントをまとめていこうと思っています。

1.大きな目標を持ち続けろ!

個人はもちろんのこと、チームや会社など組織としてもしっかりとした目標を掲げることはとても重要です。目的地が決まっていなければ前に進むどころか横や後ろなどあらぬ方向にチームが進んで行ってしまいます。
目標を立てるときは以下の2点を意識して欲しい。

①自分たちが「こうなりたい!」という目標を持ち続け行動する!
②掲げた目標は公言する!

自分たちが「こうなりたい!」という目標を持ち続ける!
湘北高校の主将である赤木は弱小校である湘北バスケ部に入部当初から「全国制覇」という高い目標を掲げています。まったく根拠のない(同じ目標を共有したり、それを成し遂げるだけの実力のあるチームメイトがいなかった)にも関わらず「全国制覇」を目標として掲げていたため、チームメイトからは煙たがられ、孤立した結果、小暮(後の副主将)以外の同級生は部を去っていくことになります。


それでも赤木はブレることなく「全国制覇」と叫び続けた結果、自身が3年になった時には中学時代MVPをとった三井やガードの宮城、スーパールーキーの流川や桜木など同じ志を持つ仲間が自然と赤木のもとに集まってきました。


目標を立てる時、自分たちが「こうなりたい!」ということよりも、過去の数字的な実績や現在のおかれている環境と状況にもとづいた”根拠”のある目標を立てがちです。達成の見込みが立ちやすいので悪いとは思いませんが、消極的な目標設定になります。
「こうなりたい」というWant思考で立てた目標を持ち続けた方が、すぐにその目標を達成できるかは別として、必ずそれを実現するための”根拠”が後からついてきます。一番大切なのは、目標を実現させようと思う強い心と行動です。行動の積み重ねが根拠になっていくのです。

掲げた目標は公言する!
あなたは目標を立てたらそれを公の場で宣言し、有言実行しているでしょうか?
多くの方が、うまくいかなかったら恥ずかしいから、成功する見込みがたってから言おう!という不言実行型だと思います。これって自分で逃げ道を用意しているだけなので、目標を実現する本気の覚悟がない現れだと思います。はじめ方こんな消極的な考え方で行動が起こせるでしょうか?覚悟が不十分なので、この考え方の方の多くが途中でなにか理由をつけて行動をやめたり、後回しにしたりしてしまっているでしょう。
スラムダンクの主人公 桜木花道は強豪 山王工業との試合の最中、大差がついている状況で公衆の面前で「ヤマオ―(さんのう)はオレが倒す!!」と宣言します。そして、チームメイトに向かって「これで勝つしかなくなったぜ」とつぶやきます。


目標を宣言した後に、もしなにもしなかったら「あいつは口だけだ」と陰口をたたかれ、あなたの信頼は地に落ちるでしょう。このようにやるしかない状況を自ら作り出すことによって、
目標に対する責任が生まれ、それによって実現に向けての努力と行動が生まれるのです。
特にリーダーであるあなたがチームの目標に対してなにも行動を起こしていなかったらメンバーからの信頼は無くなります。
逆にあなたが赤木の様に目標達成に向けて日々努力を行動を積み重ねている姿勢があなたへの信頼と自分もこの目標を達成したいという気持ちに感化させるきっかけになるのです。
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<大事なPOINT>
大きな目標を掲げ、その目標を公に宣言し、言ったことを実現するために行動する!
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2.個人がするべきこと(役割)を意識せよ!

チームの目標達成に向けて、リーダーをはじめ、メンバー各々が行動していかなければなりません。
その時に、チームの目標を実現するためにそれぞれなにをすべきか、個人の”するべきこと”を意識して行動していくが結果を出すために非常に重要です。
しかも、それはリーダーが決めることではなく、各個人が目標を理解した上で自らが自分が”するべきこと”はなにかを把握し行動していくことが大切であり、リーダーは各メンバーが自分がするべきことはなにかを気づかせるサポートをしてあげるのが役割だと考えます。
そこで、各メンバーに”するべきこと”はなにかを考えてもらう時に以下のチェックリストを参考に気づきを与える。

<するべきことチェック>
・あなたが今していることは、チームの目標達成に対して”するべきこと”なのか?
・”するべきこと”があなた自身、そしてチームでもわかっているのか?
・”するべきこと”をしっかりやっているか?
・”するべきこと”をする。ということをしっかり意識しているか?

●あなたが今していることは、チームの目標達成に対して”するべきこと”なのか?
どんなに頑張っても、”するべきこと”が正しいものでなければ、逆に無駄なエネルギーばかりを費やしてしまうことになる。それはチームの目標にとって必要のないものかもしれないし、あなたではなく、他のメンバーの”するべきこと”かもしれません。それを見極めさせましょう。

●”するべきこと”があなた自身、そしてチームでもわかっているか?
チームの目標を達成するために各メンバーがそれぞれどんな役割を持って、するべきことはなにかをチーム全体で把握しておく必要があるので、それがしっかりと明確になるまでチーム内ですり合わせ、チューニングをしていきましょう。

●”するべきこと”をしっかりやっているか?
個人個人が”するべきこと”を理解していてもそれが実行されていなければ何の意味もありません。目標が高ければ高いほど、”するべきこと”も大変なことが多くなります。メンバーがしっかりと実行に移せているか定期的に確認し、実行できていないようであればなぜできていないか理由を明確にして行きましょう。

●”するべきこと”をする。ということをしっかり意識しているか?
目標や結果をただ追うのではなく、そのために自分が「”するべきこと”をする」という意識を常に持ち続けていることが大切。
インターハイ出場をかけた県予選決勝リーグの相手、海南大付属と戦う湘北は前半、主将の赤木の負傷退場によってピンチに陥ります。ここで、赤木に代わりゴール下を任されることになった桜木花道は「オレに今できることをやるよ!!」と決めて赤木の穴を埋める活躍を見せます。
桜木の場合”するべきこと”は3ポイントシュートでもアシストパスでもなく、リバウンドであるということを理解し、それを実行することがチームの結果に大きく繋がることである。


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<大事なPOINT>
チームの目標に向けて各メンバーの”するべきこと”をそれぞれが意識し、実行していくことが重要。リーダーはメンバーに自発的に気づかせるアクションをしていく。
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3.役割を果たせ!そしてその分野のプロフェッショナルであれ!

チームの目標を達成するためにチームワークを高めていくことは極めて重要です。では、このチームワークはどうやって高めていくのか?チームワークの大きな構成要素は「信頼」にあると思っています。
それぞれが他のメンバーを理解し、信頼し合っているからこそ最高のチームワークは生まれるのです。この信頼関係を育むために良くメンバー間の仲を深めようとしますが、仲の良さが信頼関係につながるとは思いません。(主観です)確かに相手のことを理解するという意味ではある程度の関係性は必要ですが、仲良しである必要はないのです。信頼関係を構築する上で重要なのは、以下の3点だと思っています。
・各メンバーの強みと弱みがなにかをそれぞれが把握していること
・各メンバーが自分の役割をしっかり果たしていること
・それぞれの役割がプロフェッショナルの領域であること

各メンバーの強みと弱みをチームメンバー全員が把握していることで誰が何をすべきかがチーム内で明確になり、明確になることで誰かの弱みを誰かがカバーする構図が自ずと出来上がっていきます。

そして、普段からメンバーそれぞれが自分の役割をしっかり果たし、その分野においてプロフェッショナルであることで降ってくる課題に対して安心して各メンバーに任せることができる。
湘北の三井寿は「自分のために赤木がスクリーンをかけてくれる」、「その一瞬を逃さず宮城がパスをしてくれる」、「落ちても桜木がリバウンドをとってくれる」という信頼から自分のプレーのみ専念することができた。


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<大事なPOINT>
チームワークに一番大事な信頼関係を気づくために以下の3点を意識する
・各メンバーの強みと弱みがなにかをそれぞれが把握していること
・各メンバーが自分の役割をしっかり果たしていること
・それぞれの役割がプロフェッショナルの領域であること

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本記事は辻秀一氏著「スラムダンク勝利学」を元に独自解釈も一部交えてまとめています。気になる方は是非ご一読ください。


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