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わたしの手記

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手記という音
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2024年2月の記事一覧

『書けなくて悔しい』

『書けなくて悔しい』

2024.2.26

足りない。書ききれてないし考えきれてないのに、考え続けるのをあきらめて、簡単にできる「完成」を選んでしまった。納得していないから拡散することもできなくて、でも今この瞬間に考えていることを誰かに知ってほしいという欲が勝ってしまって、目先の快楽に負けた。悔しい。もっと考えなきゃいけないのに。違和感にも答えを見つけたいはずなのに。途中からは、丁度良くバランスの取れた答えにむかって書

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『耳を塞いでしまえば』

『耳を塞いでしまえば』

2024.2.25

正義を語るための、攻撃性をはらむ言葉。
言葉の持つ影響力。
伝播する悪意を、簡単に想像できてしまう。

苦しい。
想像だけで、苦しい。
自分の発した言葉が自分の首を絞めて、呪いから逃れられない。
傷つけることで傷ついている。
離れられない。離れれば全て解消するのに。
傷つきたいみたいだ。
傷つく段階にいれば、向き合わずに済むからかもしれない。

優しくなりたい。

『映画』

『映画』

2023.10.18

もっとはやく泣いておけばよかった。
時間が経ち、涙は出なくなった。

息が苦しくて、身体の自由が効かなくて、受け取れきれなくて泣いていた。映画を見る時、わたしはその情報量の多さ、人の感情の何重にも重なったそれに、耐えられなくて泣いてしまう。言語化できない限り、その感性を生で喰らってしまうから、ショートする。

映画を見たあと、わたしは主人公になってしまう。作品のではなく、こ

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『わたしには想像しえない君、それを創造したこと』

『わたしには想像しえない君、それを創造したこと』

2023.10.18

この物語を、わたしが読んでも、この世の多くの人が読んでも、妹はそのような人間に見えなかったと思う。攻撃的で、繊細で、鏡のようで、妖精のようで、虚構で。言葉だけなら、説明だけなら、そんな少女だって思った。世界観も、例えば君が座っている椅子とか、纏っている衣装とか、硝子であることとか。もっと神秘的だって正しかった。もっと非実在にしたって、イマジナリーにしたって良かった。でも、リ

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