3 有川浩『図書館内乱』
読みました!有川浩の『図書館内乱』です!図書館戦争シリーズの二作目。
有川浩マッッジで読みやすい(人が何考えてるかわかりやすいし、キャラクター同士のやり取りが頭に入ってきやすい)ので、本当にサクサク読める。
一応あらすじ。文庫版ママ。
今回起こったことをまとめると
・郁の両親来襲
・小牧奪還作戦
・柴崎と謎の男
・焚書事件
・手塚兄弟まわりのガヤガヤ
・郁が王子様の正体を知る ←わーーーっっっっ‼️
でしょうか。
小牧小牧小牧ヤーーーー‼️‼️
読んだことある人ならわかると思いますがなんつったって今回は小牧さんがヤヴァイ。
正直なところ、小牧幹久という男は「強すぎ」る。なんというか穴がない。
いつも穏やかでニコニコしていて、でも言うべきことはきっちり言うし、頭の回転が鬼速いのでちょっとからかわれたくらいじゃ動じず、さらに簡単に形勢をひっくり返すことが出来る。
小牧さんは強すぎる。
でもシリーズ2巻の今作で、あからさまに小牧さんの弱点となる女の子が現れる。
あの、小牧さんのっ、弱点が
幼なじみの女の子て‼️‼️‼️‼️
ワーーーー‼️
今まで、ワンチャン小牧さんは人間では無い(強すぎるので…)のでは?などと思っていたけど、スミマセン、小牧さんめちゃくちゃ人間だ。好きな人を守りたい、ただの人間だ❗️
なんかそれがめちゃくちゃうれしかったネ〜。でも図書隊で防衛隊員やってる時点でだいぶ人間味あるけどね。
あと毬江ちゃんが芯があってすごく素敵だった。
小牧さんの「もう子どもに見えなくて…」ってところ、人間としても、女の子としてもって感じでいいな。
弱いと思っていた女の子が意外と強かったり、強いと思っていた女の子が脆かったり、そこらへんのバランス感覚?ギャップ?を有川浩作品では感じられることが多くて、毬江ちゃんだけではなく、郁や柴崎もちょっとそういうとこあるよね。郁泣き虫だし、柴崎も武装してるだけで弱いところあるし。
小牧の圧倒的からかいポイントでてきたのに、なんやかんや煙に巻かれて負けちゃう堂上教官かわいかったね。堂郁は亀よりおせぇもん。ははは。
家族の形ってさぁ…
今作は笠原家や手塚家、小牧さんや毬江ちゃんの家など色んな家族が描かれていた。
全然関係ないけど、私は漫画のなかだと寺嶋裕二の『ダイヤのA』がめちゃくちゃ好きです。番外編やTwitter(あ、これもう𝕏なんだ…)に投稿された書き下ろしでキャラクターの家族が描かれることがある。家族(育ててくれた人、周りにいた人)がそのキャラクターの人格をつくる土台となるわけだから、そういう人を作者が描いてくれるとめちゃくちゃうれしいんですよね~!!『ダイヤのA』は本編じゃあんまりないけど。
この『内乱』でキャラクターの家族が描かれたの大変楽しかったし、うれしかったです!
この家からこういう子が育つんだ~、みたいな。下世話すぎる、すみません。
郁と手塚がどっちも兄持ちだけど、兄との向き合い方とか家族との向き合い方が全然違ってておもしろかったな。
郁は特にお母さんが過保護で、図書隊のこととか郁の意志とあまり合致していないけど、お兄ちゃんたちは郁のありのままを認めて、ほどよい距離感で仲良くしていた。逆に手塚は図書隊に入ったこと自体はもう自らの未来の意思表示で、お父さんも賛成だったと思うけど、慧とは没交渉気味だし…。
ごめんなさい、これ何言いたいかわかりますかね。
あと、例えで『ダイヤのA』出す必要ありましたかね。
手塚が自分がブラコンだって言うシーンもよかったな。手塚が一個殻を破るきっかけになるのも郁の言葉だし。どんなに気に食わん奴でも意外な一言で見る目変わることもあるよな。荒んだ心に刺さったのは意外な奴の言葉だった、って『あなたへ』でも歌ってるし。
上記の柴崎と手塚がしゃべるシーン好き。ほんとに、この二人好き。
どこが好きっていうか、もう、全部好きや…………..。
堂上教官と郁パパが話すシーンで別冊への期待がまた高まりましたね。
以上です。お疲れさまでした。
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