Lean UX 第3版 プロダクト開発に関わっていない者が読んでも大変勉強になりました。
みなさまこんにちは! 大変久々の投稿となってしまいました。ラグビーやゴミ拾い、地域活動もありますが、ここのところ会社仕事が回ってなくて読書してる時間も確保できず、結果としてnote投稿も結局7月で途絶えてしまったところでした。せっかくの夏休みなので一冊ぐらいは読み切ろう、一件ぐらいはnote投稿しようとは思っていたのですが、ほんとに一件しかあげられなさそう、あぁ情けない。 さておき、あまり内容はないですが本日もいってみましょう。
Lean UX 第3版
アジャイルなチームによるプロダクト開発
ジェフ・ゴーセルフ ジョシュ・セイデン 著
坂田 一倫 監訳 児島 修 訳
2022年8月の本
プロダクトマネジメントやソフトウェア開発に携わっていない自分が読んでも興味深く読めた良本だったと思います。
本書は会社にて主にプロダクトマネジメントにかかわる技術者が集まる「輪読会」に参加した際の教材として選ばれた本で、自分の担当範囲では発表も行いましたが、約2か月半で読み切った本でした。輪読会では、だいたい2-30ページを一つの区切りとして担当し、前半30分で概要共有、後半30分でディスカッションを行っています。私は顧客課題へ解決策を提案するソリューション営業の立場なのですが、越境してこういう輪読会にも参加し、知の探索を行っています。輪読会の模様に関するリンクを挿入しておきます。
さて、本書ですが、プロダクトマネジメントに関わられている方や、アジャイル開発にかかわられている方、UXデザインにかかわられている方、実に幅広い読者に対して学びを与えることができる素晴らしい書籍だと思いました。二度読みして、一度目に気になってラインを引いた部分が二度目には浮き出てくる、本書後半でラインを引いていたことが二度読みすると、もうすでに前半部分に触れられていたりする、多くを学ぶことができる書籍でした。(以前一緒に輪読会に関わっていたメンバーの記事もよい記事だったのでアップしておきます:サムネイルが素敵)
VUCAと呼ばれる不確実な時代に、「顧客の行動の変化」を「成果(アウトカム)」として導くためには、実験と検証、イテレーション(繰り返し)でしかない、というキーメッセージを力強く発信されています。 「顧客とともに検証する」「ヒーローは不要」「スピードが第一、美しさはその次」など、たくさんのわかりやすいキーフレーズを与えてくれ、さらにLeanUXキャンバスという具体的なプロセス・メソドロジーも提示し、LeanUXという概念を非常にわかりやすくまとめてくださっています。
せっかくなので、第2章「Lean UXの原則」からの抜粋とりまとめ、そして、自分が輪読会で発表した章である15章での取りまとめスライドを紹介したいと思います。
Lean UXの基盤
ここの3ページにLean UXの概念のすべてが盛り込まれているといっても過言でないぐらい、すごくよくまとめてくださっていますね。デザイン思考の考え方やアジャイルのコアバリューも展開いただいて、今まで少しずつ勉強してきたことがつながった気がしました。その一ページ前には「Lean UXは、プロダクトデザインとコラボレーションの進化を体現したものです。」という表現もありました。「ユーザーとの接触頻度を増やすことで無駄を削減」なるほどなるほど。ムダを削減というところで以前読んだ「This is Lean」も思い出されました。
Lean UXの定義とは?
Lean UXの定義とは?という部分をそのまま抜粋したのですが、一つ目のブレットについては「デザインアプローチである」としてまとめられていることもあり、すっきりしたのですが、二点目三点目に関してはちょっと僕の理解力では追い付いていけませんでした。チームの意思決定に求められる根拠って、ユーザーが行動につなげたか、という成果を得たか、ということかなぁ。
次のページ以降「原則」がいろいろ書かれていますが、以下の記述もありました。「LeanUXでは、チームはなによりも「価値を生み出すユーザー行動における、測定可能な変化」ーすなわち、成果(アウトカム)を作り出すことを目指します。」
原則:結果(アウトプット)ではなく、成果(アウトカム)を重視する。
ここの原則、非常にわかりやすいですね。
フィードバックとユーザーリサーチ
輪読会の際に発表に用いたスライドをせっかくなんで二点引用しておきますね。僕が担当した章は、本書の中盤の15章「フィードバックとユーザーリサーチ」という章でした。章の一番初めに 「UXデザインの核となるのは、ユーザーと共に行うリサーチです。」 といきなり核心が書かれており、読みやすかった印象です。以下、発表した二点のスライドを添付しておきますね。
なかなかイテレーションを行うような顧客との関係性をもった仕事はできていないのですが、「ユーザーとの接触頻度を増やすことで無駄を削減」という文言などは、日々の営みにも活用できそうなので、意識して取り組んでいきたいと思います。
以上
なかなかまとまりのない投稿になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。またいろんな本を読んで、アップしていきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。