見出し画像

3度目の転職 内定から入社まで その2

退職交渉

 e国への再赴任が10月23日と決まった。12月末退社となると、入国後の14日の自宅待機、また有給休暇の消化を考えると、正味1ヶ月弱しか働けないことになる。入国後に上司に伝えたならば、必ず揉める気がしたので、出国前の早い時期に直属の上司に退社の意思を伝えることにした。

 9月26日の夕方に、
〇〇様
お疲れ様です。
e国へ再赴任する前に折り入ってお話ししたいことがあります。
本来であれば直接伺ってお伝えしたいのですが、このような状況の為、〇〇さんが時間があるときにラインでこちらから電話したいと思っています。
ご都合の良いお時間をご指定していただけないでしょうか。
 と丁寧なメールを送ったら、翌日朝に「いつでもかまいません。」と返信がきたので、その日の午後に、早速ラインで電話をかけた。以下がおおまかなやりとり。 


「突然ですが、12月末をもちまして会社を退職したいと考えております。」

上司
「えっ?そうなの?!なんで?」


「在宅勤務が続き、正直モチベーションが低下してしまいました。e国の仕事もそれほどやりがいを感じなくなってきました。また、ある会社から誘いを受けてまして。」

上司
「それなら配置替え会社に頼んでみますよ?」


「それはしなくて結構です。」

上司
「うちの会社、給料とかも良いと思うけどね。どこなの?誘われている会社?」


「それは言えません。申し訳ないです。」

上司
「同業者?うちより大手?」


「言えません。」

上司
「なんか他に理由はあるの?給料面とか。」


「はい。給料面は多少あります。」

上司
「えっ?じゃあ、うちより給料上がるの?そしたら大手じゃないか?」


「言えません。」

上司
「じゃあ、意思は変わらないわけ?」


「はい。」

上司
「12月末はちょっと急すぎないか。正味1ヶ月しか働けないじゃないか。あと恐らく後任が決まらないよ。誰もe国に行きたい人なんていないから。」


「3ヶ月前なので遅すぎるとは思いませんが。行きたくないから赴任しなくていいというのは会社が甘すぎませんか?会社は無理言ってでも赴任させるべきじゃないですか?ご迷惑おかけする私が言うのもなんですが。大丈夫ですよ、私レベルなら無数にいますよ。」

上司
「普通の状況だったら、そうかもしれないけど、コロナ渦の今じゃ、会社は無理に行けとは言えないと思うよ。逆に1ヶ月程度だったらe国に行かなますまいくても、いいんじゃないかな?例えば、年度末とかに退社の時期を延ばすことはできないのかな?」


「確かに、コロナ渦ですからね。年度末は流石に無理ですが、少し延ばせるかどうか調整してみます。」

上司
「そうして貰えるとありがたいな。9月29日にもう一度意思の確認といつまで延ばせるか、教えてくれないでしょうか。その後で会社に報告します。」

「承知いたしました。」

 先ずe国へ行けなくなっては困る。海外手当なしでは、子供の学費が払えない。確かに1ヶ月だけだったら、e国へ再赴任しても、あまり成果が出せないかも知れない。B社の入社日を先延ばすことが一番得策のような気がしてきた。

 早速、週明けの9月28日にB社のO氏に電話で確認したところ、3月1日入社ぐらいにしてもいいので、しっかり円満退社をして下さいとのこと。さらに手当の内訳を教えてもらったが、「えっ?こんなにもらって良いの?」と思うほどの内容。
 怖いぐらいに物事が上手く進み始めた。こんな時は要注意てある。ADHDの私はこういう時に、調子に乗り過ぎて、大きな失敗をしてしまうのが常だ。気を引き締めよう。

 9月29日に上司に再び電話し、退社の意思が変わらない事。2月末退職でも大丈夫である事を告げた。

 来月、約7ヶ月ぶりにe国へ帰れる。転職についての悩みがほとんどなくなった今、大きな喜びの気持ちが湧いてきた。

                    つづく


この記事が参加している募集

#就活体験記

11,842件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?