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Nihon Ookami Kamui
2022年3月11日 09:43
我ひとり
石澤健(Ken Ishizawa)
遠く遠く離れて 我ひとり何処へいく良くある孤独な旅の歌 良くある孤独な男の詩長い長い沈黙に 煙草の唇だけが緩んでいるなんにも語らず夜が更け 殺した時間を忘れて眠る夢を見続けられるのは 明けない夜があるからだ空っぽのグラスの昼下がり 待ち望む何かに裏切りを覚悟してもう行こう 現実の果てに我見る幸せなど 長続きはしないものだから深い深い罪人よ 我同じ罪人さ奪った自由を奪われて
2022年2月17日 16:00
140324 白い春
詞 石澤真紀(桜井凛香)曲歌 石澤健
真っ白な桜が川辺を埋め尽くしうちなる狂気が疼きだす春あなたを求めてさまよって満月の夜 泣き叫ぶ二度と会えない運命(さだめ)ならばあの日出会わなければよかった五十年が過ぎたけれど今もあなたを忘れられないわたしは呆けてなんかいないあの日のあなたの息づかい今もリアルに覚えてる永遠に散らない 桜ここにある妄想の造花に水やる 喪服の老女春の陽射しがやわらかに桜にふりそそぐ
2021年10月9日 14:26
未雪
学び舎の古時計 動かりし頃には 病を知らぬ制服の母つまやかな胡蝶蘭 忘れじの行く末に 真天(まそら)に星の雪が舞い散り
2021年6月14日 00:31
鐘
さようならが美しいしがみついた時を離れやすらかな静寂に身をつつもう疑いのつかれたまなざしは遠く追いやった索漠の中へただ安穏と 安穏と君の手をにぎりただ緩やかに 緩やかに息の吹くかぎり施しに氣づいた生き様は近づく不自由を喧騒の中へそして安穏に ただ安穏に君の手を握りしめまた始まりの鐘に腰を上げる息の吹くかぎりは息の吹くかぎりは
2021年6月11日 13:53
おうちへかえろう 曲歌 石澤真紀 詞 石澤健
石澤真紀(Maki Ishizawa)
おそらへかえろうおそらへかえろうきみのうまれた とおいせかいぼくのうまれた とおいせかいおそらへかえろうなみだがほしになったよおうちへかえろうおうちへかえろうきみがだいすき プリンパフェ月のコンビニ よっていこうおうちへかえろうえがおもおみやげにしておうちへかえろうおうちへかえろう
2021年5月18日 18:02
ブレインライト
この宇宙(そら)の軌道はきっと未だ知らない宇宙(そら)にあってその宇宙(そら)の軌道もきっと未だ知らない宇宙(そら)にある瞳を閉じて鼓動を感じ もう悟ってしまったんだおれたちはみな モラルを習い秩序の中で足掻くのだブレインライト 孤独な支配者全ての宇宙(そら)の向こうを知ってるんだろう星たちに宿った命の連鎖がいつしか塵になるのを儚むのはよせよこの宇宙(そら)の
2021年5月14日 07:39
真っ赤な髪の女の子
真っ赤な 髪の女の子 小田急線のってやってきた僕らの住みなれた柿生駅 太平屋のいなりをほおばってギターケースひとつの荷物 東京に金持ちになりにきた ポッケのピックで「こがねむし」エーマイナーひとつの「こがねむし」真っ赤な髪の女の子 真っ赤な 髪の女の子 ひとり住まいのマンションで込み上げる寂しさ紛らわす 黒い子猫に惹かれたよわたしはねぇちゃん君は弟 名前を「
2021年5月13日 08:37
アイスミルク 2021 Birthday Song from Ken to Maki
昨日までの憂鬱すぎるほどの激しさを解きほぐしてくれる妻がそばにいる他愛なく口元を滑らせるアイスミルク君はありふれた言葉も溶かしている見せかけの素直さはいつだって隠せないさ暗黙の約束に不自由はなくて氣難しくあつらえ届けるラブソング声遣い(こわづかい)が容易い贈り物だろうキャンドルライトは胸の中だけのForty-eighth happy birthday to maki飾
2021年5月9日 17:35
胸中
僕の行く先は、あてがわれてしまった古い言葉の向こう 誰しも知る由もない標(しるべ)なきところです名のある時間の果てで 漂ってだけはいるまい新たに振り向く世界に 確かめる誰かがいるだろう今はもう 閉じ去った旅を 懐かしむよりもまだ気づけないなにかを 探して生きたいのさ僕が見たいのは 神様さえ創れない天地さえ察せない 幸せ超えた幸せな素敵な感情のところです遥かな時間の先で
2021年5月2日 20:06
獣
「獣」悔しいさ こんな理不尽な現実は 目の醒めぬ 老若男女は 揺り籠で 怒りには 眠りを邪魔され憤り 世間では 無言の覆いで 知らぬ顔 待ち人は 必ずやってくるだろう 当て無い祈りをこころに溶かし牙を研ぐ 今日も言葉の牙を研ぐ虚しさは 愚かと捨て去り一息に 飲み干した 闇夜の帳(とばり)が 癒えるまで戦うさ 明日目の前を飾るため 夢想など 死んでく輩と 葬ろう真実に