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大切な人のために、そしてあなたの幸せのためにもぜひ読んでおきたい本

「身近な人が認知症になったり、自分がなったりしたら嫌だなぁ……」

そんなふうに思う人 きっと多いと思います。

でも これだけ医学が進歩していても認知症の患者は増えてるそうです。

以下こちら↓

の資料からご紹介します。

世界保健機関(WHO)が発表した報告書によれば、世界の認知症有病数は現在、およそ3,560万人に上ります。そして、2030年までに2倍の6,570万人、2050年までに3倍の1億1,540万に増えると予測されているのです。

日本でも高齢になるにつれ、認知症の割合は増加すると予想されています。65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は推計15%で、2012年時点で約462万人に上ることが厚生労働省研究班の調査で明らかになっています。
そして、その数が2025年には730万人へ増加し、65歳以上の5人に1人が認知症を発症すると推計されています。85歳以上では、55%以上の方が認知症になるともいわれているそうです。


日本における認知症の人の将来推計

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出典:「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」(平成26年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業)より算出


いつ自分が、また自分の大切な人が認知症にかかるかわからない.......

そこで、こんな本を読んでみました。

認知症世界の歩き方とは?

なかなか理解してもらえずに困っていた「認知症のある方が実際に見ている世界」が
スケッチと旅行記の形式で、すごーくわかる!

まるで「ご本人の頭の中を覗いているような感覚」で、認知症のことを楽しみながら学べる一冊

ライツ社による「認知症世界の歩き方」説明文より

なんだそうです。



たしかに、この本は「認知症の人にしてみたら、これってこういうことだったんだ」ということがよくわかる本でした。

たとえば私の87歳の母。
普通に生活はしてるんですが
「えーと、あー、あれなんやったけな~」
ということが増えてきました。

私も結構そういうことがあります😅が、
母の場合、去年から
「ATMでお金を引き出そうとしても引き出せない。暗証番号を思い出せなくなった」
と聞き、ちょっと心配になってきました。

ちょっと理解できない行動も増えてきたんです。
なぜか台所の電気を消しまくり、お風呂の電気も消して暗~い中で入ってる。

家族みんな「なんでそんなことしてるんやろうな」と話していたのですが、この本の180ページに、”視覚・嗅覚が敏感になる~明るい照明が、目に刺さるように感じる”と。

あと買い物するときに、すべてお札で払うので小銭がたまりにたまってしまいます。
「最近は小銭の両替にも手数料がかかるし、こんな小銭ばかりたまっても困るなぁ」「小銭出すのがめんどくさいんかな、もたもたしてるから、お店の人を待たせるのが嫌なのかな?」
と話していたのですが、P146に
”モノや空間の奥行きの存在を認識できない~財布からお金を出せない、しまえない”
とあり、これだったんだ!!!と思いました

ほかにもこの本を読むことで、
母に感じてた不思議な感じや違和感の原因が理解できるようになれました。

🔹🔹🔹

もうかれこれ20年くらい前のことです。
NPO法人「あそび環境Museum アフタフ・バーバン」の方から、こんなお言葉を聞きました。

「『○○って困った人だなぁ』と思われてる人は、
実は困ってる人」

だと。

母のことが理解できないときには
「ママも年やからな~ほんま困った人やなぁ」などと姉と話したりしていたのですが、
「ママも年やからな~。ほんま困ってはるんやなぁ、
それもうまく伝えることができずに辛かっただろうなぁ」と思えるようになりました。

この本を教科書に、実家が母にとって少しでもより良い居場所になるように今アレンジしてるところです。
いろいろと働きかけてみた結果、今まで家に引きこもりがちだったのですが、近くの道の駅にタクシーで自分の好きな花を買いに行ったりもするようになりました。 楽しみができたからか、少しずつ明るくイキイキと笑顔が増えてきたように思います。
昔の話をいろいろ聞いたりして、母と会話する時間も増えました。

母のためにしているようでいて、それは母と少しでも豊かな時間を紡ぎ、自分を喜ばせて未来の自分のためにしていることでもあるように思うのです。

大切な人のために、そして私たちの未来、みんなが少しでも幸せに過ごせますように、ぜひおすすめしたい本です。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


おまけ こんな記事を書いた私の自己紹介記事です。




#ライツ #note #wrl #認知症世界の歩き方 #読書の秋2021



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