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SNSで有名or尊敬する人に声を掛けられても動揺せず普通に返そう。特別扱いや先輩視などもしない!
相手は――普通に接してほしいかも。
タイトルがすべてです。最近なんとなく思ったことをnoteしておきます。わたしの体験談も含めて。
書いていて終盤あたりに思ったのが、これってSNSに限らなくても、現実の先輩後輩関係にも当てはまるものですね。
用語解説↓(誤解がないように)
有名or尊敬する人は、(縦の関係になりやすい)知り合い以下もしくは先輩後輩っぽい間柄の人を指します。その人のどこかのフォロワー(登録者)が数千~数十万くらいいる人のことです。
※実際の“結構言い合える”ような親しい友達などは除きます(すでに横の関係のため)。
ここで言う“特別扱い”は、国家の大臣やどっかの社長に向けて話しているくらいのレベルで接してしまうことです。配慮しまくるってわけです。
ここで言う“先輩視”は、相手の言っていることややっていることがすべて正しいという前提で接してしまったり、「雲の上の存在だ」と思ったりすることです。
これはどういうこと?
SNS上で誰かに言及した際に、たまに反応や返信をもらうことってないですか?
その人が、たとえばめちゃくちゃ有名な人だったときのことを考えてみてください。
まさか、返信が来ると思ってもみなかったので、その反応や返信に対して嬉しさのあまり過剰な反応を取ることってあると思うんです。
「わわっ、返信ありがとうございます!」
「まさかの本人から反応……!?(やべーよ……どうしよ)」
〈もしくは、敬語を多用した堅苦しい返信〉
人によっては、知らない人が相手でも、こういった反応になってしまうかもしれません。
実は、昔から最近にいたるまで、私も上のような反応で返してしまったことがあります。
もしくは、すごく尊敬する人がいたとして。その人へのリプライ(返信)が次みたいになってしまうことも、あると思うんです。
「xx(相手)さんは〇〇も△△もできてすごいですよね……!」
「超尊敬してます! 神だ――! 師匠だ――!」
「よろしくおねがいいたします。」(“します”ではない)
〈もしくは、言葉に配慮しまくってガチガチになった返信〉
でも、私の経験則から言うと、これは止めたほうがいいかもしれません。
なぜ?
そもそも、相手はそんなことを言われてどうなんでしょうか。嬉しい……のでしょうか。
もちろん、送る内容によっては「この人から認められているんだな」と考え、相手はそこそこ嬉しいと感じるかもしれません。
しかし、“嬉しい”以上になんだか複雑な気持ちになるのではないでしょうか。
ちょっと難しいかもしれないので、ここで想像してみてください。
まず、あなたが少し有名なアーティストやインフルエンサーになったと仮定します。最近ちょっと人気になって、フォロワーは大体1万人くらいです。
もう少し具体的に、ここでは「YouTubeの配信者」にしましょう。
1. あなたは、とある日にSNS上でエゴサーチしました。
2. そして、“自身関連について言及しているツイート”を見つけました。内容は、次のようなものです。
Nさん「〈あなたの名前〉さんとコラボできるくらいの配信者になりたいなぁ~って最近思う」
3. そして、あなたはその返信欄に、次のようなリプライ(返信)をすることにしました。
あなた「おお! そちらがよければ今度一緒にコラボしてみますか~?」
4. 返信してしばらくすると、次のような文で返ってきました。
Nさん「わわっ! (まさかの本人から返ってきた……!) へ、返信ありがとうございます! 配信が面白くていつも見させてもらっています!!」
……さて、これを見て、あなたはどう思いましたか?
まず、有名になる前は和気あいあいとした返信や他愛もない会話があると思うんです。フォロワー200人とかそのあたりならば。
Lさん「これってこの前買ったマイク使ったの?」
あなた「そうだね、xx使っていつもの〇〇から入力してる」
Lさん「すげー音質いいね、ちょっと買ってみようかな~」
Sさん「昨日の実況動画、もしかして屋外で録音しました?」
あなた「何か雑音とか入ってました? 涼しかったので窓開けてた気が……」
Sさん「あぁ……4分30秒あたりに石焼き芋っぽいやつの巡回する音が入ってた気がして」
あなた「あぁ~(o o_ ; )、市内放送とか入ったら怖いんで、次から気をつけます。情報感謝……」
Sさん「( ` ・ω・ ; )b」
でも、有名もしくは尊敬されまくっていることが原因で、返信ですらいわゆる配慮されまくった内容が返ってきて……違うそうじゃないんだよなぁってなりませんか。
それに、本題(コラボ)が飛んでしまっています。“いやいやこんなことは現実に無いだろう……”と思っていると、実は結構あったりします。
Nさん「わわっ! (まさかの本人から返ってきた……!) へ、返信ありがとうございます! 配信が面白くていつも見させてもらっています!!」
さて、この返信に、どう返したらいいでしょうか。
……
…………
………………そう、返しづらいんです。
そもそも、相手がこういった反応をすると想像してはいなかったから、返しづらいんです。
前までは普通に反応してもらえたのにも関わらず、すごい人だと無条件でみられることで、めちゃくちゃ配慮された内容が届きます。
尊敬されるのはまだいいんです。しかし、尊敬されまくっていわば絶対神のような感じで接せられると、「んー、これまで通りとはいかないのかな……」という感じがしませんか?
こちら側から話しかけても、「特別扱いや先輩視」されてしまう。そうすると、こちらからはなんだか近寄りがたい印象を持ちますよね。
ここで話を戻しましょう。相手はこういう気分になるかもしれないのです。
返信するときに相手を「特別扱いや先輩視」することは、相手との関係を遠ざけることになるのです。
親しい「友達」や「相互」関係になれる可能性を十分秘めているのに、遠い「他人」の関係のまま、平行線になってしまう。
そうだとしたら、ちょっともったいないです。
ではどうすればいいのか
こういった反応をしないためには、ちょっとだけ考え方を変えればよいのです。
わっと驚いた気持ちを抑える(即レスNG)
ま ず は 落 ち 着 い て く だ さ い 。
「すごいって思ってた人から返信をもらった!」と嬉しくなる気持ちもわかります。
「(どう返ってくるかわからなくて)返信するのが怖く、どうすればいいのかわからない」人もいるかもしれません。
しかし、ここでわーっと(敬語大量とか配慮しまくった)返信をしてしまっては、高確率で相手を複雑な気分にさせるだけです。
ここでわーっと返信してしまう人は、私のように緊張しまくってしまったり、あがってしまったりする人なのかもしれません。
何も考えず適当に即返信、そ れ は N G で す 。
もしも、その場の(舞ったような)テンションで返しそうになったら、数時間置きましょう。まずは冷凍庫から氷でも冷凍うどんでも持ってきて、頭を冷やしましょう。
もしくは、その日は置いておいて次の日あたりに返しましょう。
そのくらいの勢いでいいんです。まずは高ぶった感情を抑えることから始めてください。
特別な理由がなければ「〇〇様」「〇〇先生」「〇〇師匠」は基本禁止
媒体がメールであったり、礼儀を重んじなければならない場合(取引先の企業など)だったりすれば、〇〇様や敬語を使う必要があります。
しかし、個人間のSNS上の返信として使うには、はっきり言って重いです。
もう少し噛み砕くと、これを使うってことは上下関係を生み出す、もしくは生み出したいと言っているようなものです。
SNS上で尊敬する人を見つけて、その人を「すごい人だ」「その人から何か学びたい」とは思っても、その人の傘下(?)になるわけではないと思うんです。
極端に言い換えると、「その人と一緒になってコンテンツを作ってみたいなぁ」とは思っても「その人の下でしかコンテンツを作れないような人(いわば奴隷)になりたい」とは思わないはずなんです。
そして、相手もそんなことは望んでいないはずなんです。
ただただ(フォロワーさんたちと)一緒に楽しみたいがためにSNSをやっているのであって、「自身の信者」や「何でも頷いてくれる人」を増やすがためにSNSはやってないと思うんです。
であれば、自ら上下関係を作るかのような敬称を使うのは止めましょう。
とはいっても、「さん」はありです。「さん」は上下関係とかではなく横のつながりでもっぱら使うからです。
敬語(尊敬語や謙譲語)を無闇やたらに使わない。SNSは丁寧語で十分
SNS上での返信に、ガチガチに固めた敬語を使ったら、どうなるのでしょうか。
相手「よろしいのでしょうか? ご返信ありがとうございます。コラボ配信の機材など問題ないようでしたら、その旨をダイレクトメッセージにてご送付ください。何卒、よろしくおねがいいたします。」
う~ん、これはちょっとやりすぎた。重い!
さっき話したとおり、その返信に対して「めちゃくちゃ近寄りがたい印象」を持ちますよね。
そして、そんな返信ばかりしているとフォロワーの人たちからも「この人めちゃくちゃ近寄りがたい人だ――!」となりかねません。
ということは、無闇やたらに尊敬語や謙譲語を使う必要はないのです。
SNSでそんなにガチガチに敬語を使ったら、自分も相手も疲れてしまいます。いつしか相手もガチガチな敬語になってしまうので。
であれば、完全敬語なしのタメでいいのでしょうか。いいえ、そういうことではありません。
初対面とか、どう接していいかわからない状況であれば、丁寧語を混ぜてください。
丁寧語で十分です。丁寧語なら、特段近寄りがたい感じにはなりません。大丈夫です。先ほどのものであれば
相手「えぇっ、いいんですか? ありがとうございます。コラボ配信の機材など大丈夫であればDMを飛ばしてください。よろしくおねがいします~」
このくらいカジュアルでも特段嫌な感じはしませんよね。さらっと返せばおkです。
返信していくうちに、打ち解けたいと思ったのならば、(節度は守りつつも)少しずつ丁寧語を崩していければいいのです。
もしかしたら、数年後には大親友になっているかもしれないのですから。
その人の「結果」や「功績」に話しかけるのはNG
これ、ぱっと見ちょっと難しい表現なので、噛み砕きますね。
そもそも、返信するときに“相手が人である”とはっきり認識していますか?
「いきなり何いってんだこいつ」ってなるかもしれませんが、実際これを意識している人は少ない気がします。
まず、SNSって匿名なので、SNSの奥に「実名を持った“中の人”」がいるってことを認識しづらいですよね。見えないですから。
これによってSNSは、相手へ誹謗中傷が行われやすい環境であるとよく言われます。
しかし、逆に相手を神話化しやすい(人間ではないと思い込みやすい)環境でもあると言えるのではないでしょうか。
“人間ではない”というと語弊があるのでもう少し補足を。
その人が昨日カレーを食べて、アニメ見てたら夜ふかしして、眠いながらも今朝ゴミ出しをして……的な、人の営みをしている「個人」という実感を持って(意識して)返信してはいないと思うんです。
むしろ、フォロワー1万人いる人でー、なんかすごいことした人でー、神のような人でー……くらいのぼんやりしたイメージだと思うんです。
その上で、その人ではなくそのアカウントに話しかける。
それって現実のその人そのものではなく、その人が作った功績や実績に対して会話している……ってことになります。
人じゃないんです。対象が「結果」なんです。
わかりやすい例で言えば、RPGの世界のいつもチヤホヤされがちな主人公のような感じ。
村人A「えっ、あの勇者がこの村にやってきたのか!? 村の脅威、レッドドラゴンを倒した、あの勇者が……。なんてこった……!」
村人B「レッドドラゴンを倒した歴戦の勇者が来た!!」
これは、村人Aも村人Bも、勇者と呼ばれた“その人そのもの”より、勇者が行った“実績そのもの”に対して話しています。中身じゃなくて想像上の。
この村人たちはその人のことを、形作っている「その人自身」ではなくて、その人が作った「結果」自体をその人のすべてだと考えています。
このなんかやべー「歴戦の勇者」というラベルが貼られた冒険者と、普通に話せる村人がどれくらいいるでしょうか。
逆に、あなたが「やべー勇者」だと周りから思われている場合、気軽に村人に話しかけられますか。
勝手に神話上の登場人物にされてしまうような感じです。
相手のアカウントから結果のみを抽出して神話化することで、「同じ人間とは思えない!」「才能があるんだ」という思い込みに繋げています。
そうすることで、双方 普通の会話ができない状態になります。温度差が激しいので気軽には話せなくなります。
同じ人であることは変わりないのに「やべー才能の持ち主だ!」となるってことは、極論こちら側は相手を同じ人間として見ていないことになりますよね(=上下関係である)。
相手にとっては、そんな私達を見て複雑な心境になることでしょう。
この人の意見は「絶対に正しい」と思わない
これは先ほど述べたものの延長線上というか、おまけのようなものです。
その人のツイートや言っていることすべてが正しいと考えてしまうと、その人に対して主張や意見できなくなります。
そうすると、その人と議論することはほぼ不可能です。
相手だって人間です。問題が100問あったら、そのうちの数十問は間違えるかもしれません。
ソース(情報源)がフェイク(嘘)で間違っていれば、その人がそこから導き出した意見が間違っていなくても、その意見は間違っていることになります。
少し前に話したとおり、一緒に楽しみたいがためにSNSをやっているのであって、「自身の信者」や「何でも頷いてくれる人」を増やすがためにSNSはやってないはずです。
「すべてうなずいてくれる人」よりも「(客観的な)本音を言ってくれる人」のほうがありがたいです。
「すごーい」しか言わない知り合いよりも、「ここ惜しい」ってガツンと言ってくれる知り合いのほうが印象にも残りますし、何より自分が気づかない貴重な視点を得ることができます。
そのほうが、よっぽど面白いですよね。
※ただ、自身の感情を強く含めて意見するのではありません。感情のままに返信してしまえば、本当に言いたいことを捻じ曲げて伝えてしまい、その場の雰囲気を悪くします。誹謗中傷が生まれてしまう原因です。
感情に押しつぶされそうになったら、まずは落ち着いて深呼吸しましょう。
関連で補足/フェイクニュースがはびこる世の中で、どれが正しい情報か取捨選択できなくなったら……
より多くの中立機関からの情報を得てください。例えば、中立と言われるBBCや比較的中立と言われる日本経済新聞などの記事です。もちろん、対立するメディアから違った視点を俯瞰するのもおkです(そのときはメディアにソースが明記されていて、出どころに主観が含まれていないことを確認してください)。
まとめ/相手は同じ一人の「人間」である
このnoteで伝えていることは一貫して「上下関係を作ろうとするな」ってことです。双方のメリットがほぼないので。
たとえそれが無意識であったとしても、です。
以下要点をまとめておきます。
一方的に尊敬、謙遜、特別扱いしまくってしまうと、相手にとっては「近寄りがたい存在」に見えてしまいます。相手を自身と同じ人として見ましょう。
誰しも信者を増やしたり上下関係を生んだりするためにSNSをやっていません。そんなことをすれば、SNSは非常につまらないものになります。そんな状態は、こちら側も向こう側も、誰も望んでいません。これはSNSだけに限らない話ではありますが。
緊張してしまうのはわかります。しかし、その場のテンションで返さずに、まずは頭を冷やしてください。
初対面であれば、相手への必要最低限の敬意として「丁寧語」ぐらいがちょうどよいです(時間とともに壁を崩していけばおk)。
何より、相手はリプライ欄で「普通に話したい!」と思っているはずなんです。これが一番大きなポイント。
……と、長々と書きましたが、私自身これを幾度となくやってしまったことがあります。
私の場合「相手からどう返ってくるのかわからない」と恐怖心が強かったです。また「やべーよ、私なんかに返信が……?!」となぜかなりがちだったのです。
それで、冷静な返信ができなかった……というのがこのnoteを書く少し前の話。謙譲のしすぎは無意識でもダメです。縦のつながりではなく、横のつながりを目指しましょう。
よく考えてみると無意識にやってしまいがち。その反応は悪気がなくても、実は"近寄り難い"印象になる。向こう側からすると「いやいや、普通でええんやで」ってツッコミを入れたくなる。"えぇっ私なんかに返信来た?!"ではなく、今後横に繋がる感覚でSNS等をやっていこうと思います(完)(長ぇ!) https://t.co/E7jWw9b7r8
— Tsut-ps (@Tsut_ps) March 27, 2022
自身の返信ツイートを見返して「もし相手の立場だったらどう思うんだろう」と考えると、経験則で「こういう返信結構嫌だな――」と感じてこのnoteにたどり着きました。
誰かの堅い返信を、このnoteで溶かせればいいな と思います。
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