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【読書記録】蝶と帝国

2022年63冊目。

キーラの能力に特になんの説明もなかったのでSF?ってなりましたが似たような能力の出てくる『感応グラン=ギニョル』も日本SF叢書だったのでまあアリかと。

ソ連が舞台の作品は数多いですが帝政ロシアとなると夢野久作の「死後の恋」くらいしか思いつかなかったので楽しめました。

プロローグの時点で碌なことにならないのはわかってましたが段々とキーラが壊れていってたのはしんどかったですね。展開は平和なシーンと凄惨なシーンの繰り返しですが、緩急というよりは唐突といった印象でした。

百合SFという文句からくる印象よりもマイノリティに対して正面から扱っていて差に戸惑ってしまいました。

似た作品となると「蛇の言葉を話した男」あたりになるのかな?あれはもっとファンタジーに寄せてますね。

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