「伝わる」って、どういうこと?
「伝わる」って、どういうことなのでしょう。
「私の言いたいことが伝わっていない!」という気持ちになることは、おそらく子どもの頃から、みなさんご経験があると思います。でも、「あ、いま伝わった!」と感じるのはどんなときでしょうか。「伝わる」の理想を考えることで、そのために必要なことなどを一緒に整理していきたいと思います。
「伝わる」とは具体的にどういうことか
Googleで検索すると、以下のように意味がでてきます。
「あるものを経て」「そこ」に「届く」
あるもの、というのは言葉だけに限りません。目で見える物もそうですし、匂いなども「伝わるもの」のひとつですよね。では、「そこ」というのはどこでしょうか。
あまり範囲を広げすぎてもあれなので、ここでは自分から相手(人)に「伝える」ことだけを考えます。そうすると、相手の「耳」に届くことも、ある意味物理的には空気を介して音は「伝わる」ことを達成しています。ただ、本人が認識しているかどうかはわかりません。ましてや、違う言語だったり、その人が認知していない言葉だったら、耳に届いてもそのあとになにも生まれません。感情も行動も。これは本当の意味での「伝わる」は達成していないことになります。
理想の「伝わる」が達成される3つの条件
少し遠回りしてしまいましたが、本当の意味で「伝わる」が成功するには、以下の条件が必要になるのではないでしょうか。
相手がわかる言葉を使う
相手の心を動かす
相手がアクションを起こす
この3つが揃い、自分がイメージしていた通りに相手がアクションを起こすことができれば、「理想の伝わる」が達成したと言えます。
1つ目の「相手がわかる言葉を使う」というのは、なにも言語(日本語、英語、中国語・・・)に限ったことではありません。同じ言語で同じような意味であっても、わかりにくい言葉などは避けたほうが伝わりやすくなります。たとえば、住宅街などにあるテーマパークからのお知らせのタイトル。
「運営管理者に依る周辺地域混雑緩和ための注意喚起」
こんなタイトルを見てどう思いますか?
なんか小難しい注意みたいだ。漢字ばっかり。運営管理者?私にはあまり関係ないから無視でいいか。。。。なんて経験ありませんでしょうか。これって結局、
「なるべくマイカーでは来場しないでね、混雑するから」
ってことが趣旨だったりします。ならば、一番目立つお知らせのタイトルにそれを書いて欲しいものです。さらに、内容的には注意喚起で、自家用車で来てほしくない、ということを言いたいのですが、ネガティブな書き方をしたりすると読み手はわざと無視したり「見なかったこと」にしたりしがちです。なので、言い方を変えて、
「バスや歩いて、テーマパークに行こう!」
なんて言い方をしてもいいかもしれません。もし逆手にとってマーケティングをする余地があるなら、
「バスや歩いて来た方には、ドリンク無料プレゼント!」
なんて書き方をしたら、むしろ全体の来場者は増えたりするかもしれませんね。ここまでくると、お気づきかもしれませんが、先ほど私が挙げた2つ目と3つ目の「相手の心を動かす」「相手がアクションを起こす」まで達成することができる可能性が高まります。つまり、「伝わる」が成功することになります。
ではなく、
こういった形で、お客さま、相手の気持ちをイメージした言葉・手段を考えると、理想の「伝わる」が達成できそうです。
自分の気持ち、達成したいことを紐解きつつ、相手の気持ちも紐解いていく。そんなことを意識しながら、ぜひコミュニケーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ではまた。
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