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今季抜群の安定感を見せる西武の勝ちパターン【森脇→平良→増田投手】をデータとともに分析

パ・リーグのCS争いも大詰めを迎えました。猛烈な追い上げを見せる埼玉西武ライオンズ。今季は特に中継ぎ陣の活躍が光ります。今回は西武の中継ぎ陣の活躍をデータから見てみましょう。

7回 森脇 → 8回 平良 → 9回 増田の勝利の方程式

今季の中継ぎ陣の安定はなんといってもこの勝ちパターンの3人でしょう。それぞれの成績は以下のとおり。

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独特な変速フォーム 森脇 亮介投手

7回を任されることが多い森脇 亮介投手は今季2年目。開幕当初から勝ちパターンを任されていたわけではなく、安定した投球でシーズン途中から勝ちパターンに定着しました。投球フォームが特徴的で、一旦棒立ちのような状態から、そこから一気に腕を振るフォームで、打者もタイミングが取りづらいのでしょうか。

44回を投げ、防御率1.43と優れた成績を残しています。そして、WHIP(1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値)は0.80とチームトップ、それどころかある程度の投球回数を残しているという条件付きならばパ・リーグでもトップの数字です。優れた投手でも1.0〜0.9が多い中、圧倒的な安定感といえるでしょう。

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新人王候補 平良 海馬投手

8回を任されることが多いのは平良 海馬投手。 173cm/100kgというガタイの良い投手ながら、直球の最速は160km/hと速球派。今季の新人王の候補とも言われています。

今季、対ホークス戦では11月1日時点で未だ無安打・無失点と相性の良さを見せています。もし仮に、西武がCSに勝ち上がってきた場合はホークスにとっては手強い相手になることでしょう。

成績としては、49回1/3を投げて、防御率は1.64、WHIPも0.93と安定した数字を残しています。K/9(9イニングあたりいくつの三振を奪ったかを示す指標。いわゆる奪三振率。)は10.22と西武の中でもトップの数字です。

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パ・リーグ セーブ王候補 増田 達至投手

抑えの増田達至投手は現時点で32セーブとパリーグトップ。2位のロッテ 益田 直也投手は30です。

データ上で見るならば、防御率・K/9(奪三振率)・WHIPの各指標は森脇投手、平良投手に軍配が上がります。一方で、突出しているのはBB/9(9イニングの間に、いくつの四球を与えてしまったか。いわゆる与四球率)で、1.96と与四球の低さが光ります。少しでも得点のリスクは生み出さない、抑えにとって不可欠の能力といえるでしょう。

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まとめ

パ・リーグのCS争いはロッテが2位の座を守るのか、それとも西武がその座を奪い取るのか。とても白熱した状況になってきました。そのような中、西武の中継ぎ陣の中心であるこの3人、そしてここ最近同じく中継ぎ陣で奮闘を見せる宮川投手、ギャレット投手ら活躍が重要になっていくことでしょう。







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