見出し画像

パ・リーグ最多勝争いに新たな刺客 ロッテ・美馬投手 5連勝で7勝目

パ・リーグの最多勝争いに新たな刺客が現れました。当初、開幕8連勝で圧倒的に勝ち星を積み上げていた楽天・涌井投手ですが、ここ3試合は負数2、勝ち負けつかずが1となり少し停滞気味。一方、ロッテ・美馬投手が5連勝で勝数7となり、最多勝争いに名乗りを上げ猛追しています。

そんな2人の投手ですが、涌井投手は金銭トレードでロッテから楽天に移籍しての1年目、美馬投手はFAで楽天からロッテに移籍しての1年目ということで、チームを入れ替わった同士の最多勝争いとなっています。

最多勝争いの順位表

現時点での最多勝争いはこのような形になっています。1位 涌井投手、2位 美馬投手の次は6勝でソフトバンク 石川投手、千賀投手、ロッテ 石川投手が並んでいます。

この中で防御率で見れば、ソフトバンク 石川投手が2.47と群を抜いて低いです、特に7月の防御率は1.44、8月の防御率は1.46と素晴らしい数字を残しています。なお、美馬投手は防御率では4.62と最多勝争いの中でも特に高くなっています。今回は美馬投手に注目し、今季のこれまでの成績を振り返ってみましょう。

画像1

美馬投手の今季投球内容一覧

美馬投手の今季投球内容は下記のとおりです。7月末時点では2勝2敗でしたが(ちなみに涌井投手はその時点では5勝0敗)、8月11日の日ハム戦から9月13日のオリックス戦まで5連勝を飾っており大きく勝数を伸ばしています。

7月末時点     涌井投手:5勝0敗  美馬投手:2勝2敗

9月14日時点 涌井投手:8勝2敗    美馬投手:7勝2敗

6月・7月と8月・9月を比較すると特に与四球率が大きく下がっている傾向にあります。8月11日以降の5連勝の中で与えた四球もわずか5と、本当に安定した投球を見せています。防御率については、特に7月が21日西武戦、28日の楽天戦で大量失点したことから悪化をしていますが、それ以降は安定した投球を見せています。

画像2

動画も紹介、見ていて気持ちいい投球ですね。


援護率を比較  援護に恵まれ涌井投手、美馬投手

投手の勝利数というのは、もちろん打線の援護があってのものなのです。ここで今季のパ・リーグの援護率(簡単に言えば、その投手が9イニング投げた場合、味方打線は何点とってくれるかという指標)のランキングを見てみましょう。

画像3

やはり、最多勝争いをしている涌井投手、美馬投手には恵まれた援護をもらっています。ただ、ここ3試合 涌井投手は援護点0と苦しい状況が続いています。また、現時点でリーグ2位のロッテは得点数はリーグ5位、打率はリーグ4位と決して高くはありませんが、美馬投手、石川投手をきっちり援護し、勝ち星を拾っているといえるでしょう。

まとめ

美馬投手の猛追により、パ・リーグの最多勝争いも面白くなってきました。涌井投手、美馬投手が争いの末タイトルを獲得するのか。3位の投手も勝ち星は6とまだまだ圏内です、今後も目が離せませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?