見出し画像

いなかのねずみがパリめぐる「マイバスで行くヴェルサイユ宮殿」

バカンスシーズン真っ最中、いなかのねずみがパリを行く。「パリは初めて!」の若いねずみが「ヴェルサイユ宮殿に行きたい!」と



言うので、それでは行きましょう。今日はヴェルサイユ宮殿へ。
マイバスツアーで参るでチュー。集合場所に集まって貸切バスで参るニョだ。ただ乗ってれば連れてってくれる快適バス旅楽ちんばんざい。臆病なねずみもほっと一息。街を歩いているときは常に気を張っているので、くつろげるドライブはたいへんにうれちい。

ベルサイユ宮殿はミュージアムパスの対象で、自力で行けばバスでそのまま入場できると知っている。時間予約は必須だけれど、日本でウェブからできたでチュー。

それでもツアーを選んだのは交通が不安だったから。方向音痴のわたくしが、徒歩15分の最寄り駅から知らない道をてくてく歩いてたどり着く気がしなかった。列車やバスを乗り継いで現地へ行ける気もしなかった。この夏パリの交通機関はドッカンドッカン工事中。ここからここまで代替バスとか迂回ルートはコチラとか、ああ調べれば調べるほどに不安ばかりが膨らんで、どんどん辛くなってきた。ウキャーチュッチュとハシャいでる若いねずみを引き連れて冒険の旅チャレンジは、わたしの力が足りないと諦めたのが本当で、例えば旅慣れた姉と2人で行くのならなら自力で行く道を選んだかも。

結果としてはベルサイユはとても広くて広くて広くて案内付きですごくよかった。駅から歩いてへとへとの上に、広大な城を徒歩で巡るのは50代乙女には無謀。駐車場もだだっ広くて門まですっごく遠いのヨ。素敵な石畳はゴツゴツと歩きにくくて入場前に疲れちゃう。ピクニックだと割り切って丸々一日かける覚悟で弁当持参で来るべきだ。

やっと入れたお城の中はびっくりするほど大混雑。

部屋は全て人がいっぱいで満員電車のようだった。ガイド氏によれば今年一番の人出ということで、自分たちだけで来てこの状態ならうんざりして引き返したカモ~。
しかしながらベテランガイト氏のおかげで効率よく回ることができた。順番通りに駆け足で案内されて、自由時間は1時間弱。お庭の入り口チェックして(庭に入るのは別料金。ミュージアムパスでは入れなかった)、お土産ショップであれこれと吟味してるとすぐ終わる。正直ぜんぜん足りないけれど初めてならばこんなもの。周囲の状況も確認できたしお高い下見とすればヨシ?

実はわたくし2度目だけど。えーと30年前にツアーで来たことがあるのでチュー。ワタクシはじめての海外旅行「ヨーロッパ周遊ツアー」で立ち寄った。当時から「ベルサイユのばら」の読者でとても楽しみにしていたよ。なんか金ピカピカだったと言う印象でしかなかったけれど、今回もだいたいそんな感じ。って、そんな感想ですみません。ただ行列についていくだけで精いっぱいなんだもん。

それでもガイド氏の説明で胸が詰まったのがこの絵画。

空っぽのゆりかごを指し示しているのは第一王子。「ここにあの子がいたのよ」と亡くなった妹がいたことを差し示す。悪名高いアントワネットも「お母さん」なんだよねぇ。彼女はともかく子どもたちのこの後を思うと辛い。ヴェルサイユを見てからコンシェルジェリーへ行くと、彼女の運命に思いを馳せるのによき。

それから「ナポレオンの戴冠式」がここにもあることに驚愕した。ルーブル美術館でも観てきたヨ?「どっちが本物なんですか?」と思わず訊いてしまったよ。ここにあるのも本物だって。すごく大きくて迫力満点。もっとじっくり見たいけど、ひとが多くて近付けないしツアーは先を急ぐのだ。

駆け足ツアーは忙しいけど、説明を聞くのは楽しい。写真は撮ってもらえるし、日本語で質問できるし、悪いことばかりではない。
ところでこのツアー中、よくない話を耳にした。昨日エッフェル塔でテロ騒ぎがあり入場が規制されたそう。ほかのツアー参加者が話しているのを小耳に挟み教えてもらった情報だ。えーそんなの知らなかった。明日行くつもりなのにどうしよう。この情報が後でとても役に立った。日本語で訊けるってスバラシイ。思わぬ収穫であったヨ。

ベルサイユ宮殿はとてつもなく広いので効率的にまわるには案内人がいたほうがよき。離宮へ行ってマリーと取り巻きごっこをしたいと思っていたけれど、そこまでする価値があるかどうかは正直微妙。それよりも他のパリ市内の史跡を見たほうが楽しいかなぁ。いやいや今回は特にここ稀に見る大混雑と言われたので、バカンスシーズンを外せばもっと良き?いずれにしても日傘や帽子はぜったいに必要。
ツアーでよいのは楽ちんなこと。何も考えずバスに乗れば目的地までちゃんと連れてってくれるし、ガイド氏の案内は心強い。心配事は広大な駐車場から自分のバスを見つけられるかということくらい。やっぱり海外で一人歩きは常に危険と隣り合わせ。ずっと緊張しているのは大変なので、たまにはツアーで息抜きの時間があってもイイネ!と思うでチュー。

もくじページはコチラへ>>

ツルカメDAYS


この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?