見出し画像

いつもの調味料:おすすめ

数年前から、いろいろな形で”料理に関すること”を人に提供するようになってから、どんな調味料を使っているのか聞かれることが多々あります。

私自身もタイ人の料理家さんや料理教室で習ってきて、先生たちの意見も参考にしますが、作り手が料理をする上で何に重きを置くかで選ぶ調味料も変わってきます。

今日は、私がタイ料理(日本料理・西洋料理・中華料理も)でいつも使っている調味料のご紹介です。

まず、私が料理関係のことを提供するお相手ですが、
主にこんな方々です。

  • 西洋食・文化にバックグラウンドを持つ人

  • タイ以外の国に住んでいる人

  • ベジタリアン・ビーガン・ペスカタリアン・ミートイーター

  • 食物アレルギーを持つ人

  • タイにいて、食生活・自身が口にするものに対して気を配っている人

  • 食に対して独自のこだわりのある人

それぞれの特徴を挙げるとこのような感じです。
私自身も、私の家族もこのような人たちに含まれます。

さて、まずは基本調味料です。

Mega Chefブランドの調味料たち
左から、魚醤・醤油・オイスターソース・椎茸ソース

Mega Chefブランドは(料理家の先生曰く、オーナーはオーストラリア人だそうです)、タイ国内であれは、大きなスーパーマーケットで取り扱われています。そしてヨーロッパや日本でも購入できる地域があります。

私がこのMega Chefが好きな理由が、
まずは味です。

しょっぱすぎないところ。
他のタイの一般的なブランドの調味料に比べてマイルドなんです。

そして、以下の状態の商品を自信をもって提供されています。

  • グルテンフリー

  • 遺伝子組み換えされていない大豆を使用

  • 3-MCPD,DPCフリー(脂肪酸エステル類不使用)

  • 着色剤不使用

  • MSGフリー(うま味調味料不使用)

  • 人口香料不使用

  • 保存料不使用

さらに詳しくは、Mega Chef HP(英語)にて↓


我が家では、毎日・毎週必ず使う調味料ですが、
購入するサイズは最大で500mlボトルと決めています。
全て冷蔵保存をしていますが、科学的な調味料を使用していなことと、味がいい時のまま使いたいので、封を開けてからあまり長い期間冷蔵庫で保存することを避けるために500mlを使い切り、また買い足すようにしています。

特に魚醤はタイ料理に欠かせない調味料です。
日本で言うと、醤油や味噌と同じように、魚醤もブランドによって味が全く違います。
例えば、私が提供するレシピも、このMega Chefブランドの魚醤を使った場合と他のブランドの魚醤を使った場合だと味が変わります。野菜の味ですら、季節や地域によって違うのですから、調味料まで変わったらだいぶ違いますよね。もちろん、レシピを目安にだけしていただき、ご自分で美味しいと思う味を毎回調節していただくのが一番!
ただ、私のおすすめの味を日本やヨーロッパでタイ料理を作りたい人にも
似たように再現でき、そのために同じ調味料が購入できると嬉しいなぁと思うのです。

次は甘味。
ココナッツシュガーです。
タイは南国。ココナッツがたくさん採れる国ですから、ココナッツシュガーも生産されます。タイでもひとつ気をつけたいのは、どこででも手に入れられるココナッツシュガーですが、スーパーやマーケットで売られている”硬い”ココナッツシュガーは普通の白糖が混ぜられています。100パーセントのココナッツシュガーは、常温では柔らかく液状になるかならないかの溶け具合の状態です。

ココナッツ100パーセントのとろけるココナッツシュガー

私たちは、ココナッツシュガーの生産者から直接買っています。味は、砂糖と違いただ甘いだけではなく、コクがあり、キャラメルを食べるかのような香りと香ばしい旨みがあります。これで作る料理は一段と美味しくなります。

天然の100パーセントの蜂蜜。

蜂蜜農家さんではなく、自然の森の中で蜂蜜ハンターによって集められたワイルド蜂蜜

上記のココナッツシュガーと同じく、スーパーや街角で売られている蜂蜜には砂糖でできたシロップを混ぜられて販売されていることが多いです。きちんと記載されている場合もありますし、個人が街角で販売している場合は100パーセント純粋な蜂蜜と偽って販売している人もいます。

蜂蜜農家さんから買う蜂蜜は100%ではありますが、季節によっては蜂に砂糖のシロップを与えているところも多いので、味が単純な気がします。

私たちのお気に入りは、森の中で蜂蜜ハンターたちが採る本当に自然体の蜂蜜です。地域によって、そして蜂たちがその時どの花に行き着いたかによって、蜂蜜の味が違います。香りも素晴らしく、酸味のある時、苦味のある時、奥深いコクがある時、などなど本当に様々な味がします。
私たちの親戚に一人蜂蜜ハンターがいるので、1年に一度その貴重な蜂蜜を一本分いただけます。本当にありがたいです。

ラッキーであれば、購入することもできます。

こちらは昨年偶然出会ったリス族から買った蜂蜜の最後を小瓶に移し替えて大切に時々食べています。かなり苦味があり、薬?と思うほどの味。本当に本当に美味しいです。
なぜあの時売られているだけ買わなかったのか悔やまれます。この小瓶を食べ終わる前にまた会えないかなぁ。
蜂蜜は一期一会です。


調味料以外ですと、
我が家では鶏の卵ではなく、アヒルの卵を食べています。
普通に販売されている農家の卵を産む鶏の餌にはたくさんのホルモン剤やステロイドなどが混ぜられているので、その影響はそれを食べる人間にもあります。
それに比べて小規模であり、庭を自由に歩き回れる環境で飼育されているアヒルは自然の餌を食べるため、卵の栄養価が高く、味も濃厚で、色も黄色いです。ただ、自然な環境で自然な形で卵を産むため、暑い季節には卵をあまり産まなくなります。
その時は、私たちもアヒルの卵をもちろん手に入れられないので、フリーレンジ(放し飼い)の鶏の卵を買うことにしています。

自然な形で産み落とされたアヒルの卵たち、販売されている時にもフンがついたままのことがほとんと。
このフンですが、、
”汚い”と思われないように、見かけをきれいにするために洗って販売する人もいますが、本当は、、フンがついたままの方が新鮮で長持ちするそうです。フンつきアヒルの卵は、調理直前に洗いましょう。


そしてこちらは、お気に入りの”パスタ”。??
ライスパスタと書かれているので、平麺のパスタかと思って最初に買ったのですが、正直に言うと、普通にライスヌードル/米麺です!
パッケージを見ても、内容的にも、お値段的にも、どう考えてもタイ在住の西洋人向けの商品ですが、これがなかなかイケるのです。

オーガニック商品であり、味の種類がいろいろあります。味の種類があるだけ、色も違います。
パスタ、というより普通にオーガニックの米麺と考えて料理するのにおすすめです!我が家もよくお世話になっております。

チアシードが入っていると、麺につぶつぶが見えて可愛い!
黒や赤の自然色のついた麺は、ちょっと特別感が演出できます。


以上ですが、
このような調味料や食材を扱う裏には、
色々な食物アレルギーや体質の人にも安心して、シンプルな食を楽しんでもらいたいと言うことなんです。

美味しい!安い!と世界でも評判のタイ料理ですが、
旅行での短期滞在であれば、屋台やレストランで何を食べてもあまり考えなくてもいいと思いますが、
この土地に暮らし、毎日食べる身となると、
いくら外食社会のタイであっても、体調を崩すリスクが高いです。

安くて美味しい外食のタイ料理の多くは、白砂糖、塩、MSG、一番安い油(チェンマイの場合は、ケムーをよく作るのでラードが一番安い場合があり、ベジタリアンやビーガンの人は気をつけましょう。そうでない場合は、パーム油が一番安いです。)が使われ、古い油の使い回し、一般的な調味料には人口調味料が入っています。

たまにはいいと思うんです。
そして、身体がめちゃくちゃ健康体で、病気を全くせず、精神も体調もほぼ崩れない強い人は何を食べてもいいともいます。

でも、年齢を重ねて身体の機能が落ちているのを感じる場合、
敏感な体質の場合、
こんな一般的なタイ料理を毎食、毎日だとどうかな。

ただ、上記で紹介した調味料や食材は、今現在私のいる地域で、私ができることを選んでいるだけです。どれも、一般的に多くの人たちが購入するものよりもちょっとだけお値段は高めです。が、私たちには無理のない範囲なので愛用しています。ほとんどの生鮮食品は地元の小規模農家さんから購入しています。


もちろん、全てオーガニック素材でできたら素晴らしいとは思うのですが、
自身の収入と購入できる値段とのバランス、配送システムがどのようにされるかなど、環境や状況によって全てオーガニックにするのは難しいと思うのです。私自身は、そこにいつも疑問を持っていて、「〇〇でなきゃいけない!」と固く決めてしまうと、精神的に辛くなるのではないでしょうか。

どんな生活レベルの人でも、多くの人が(特に家族に対して)できるだけ身体(と心)に良いものを選びたいのではないでしょうか。

それぞれが、今の状況でできる範囲でやれればいいと思っています。

私たちは、時にはスーパーのお買い得品や本日の見切り商品なども購入します(笑)オーガニックではないです。そんな商品が販売されるお店や時間帯はチェックしています。主婦でもありますから家計を守るバランスも大切!

https://www.instagram.com/khaolakeng/

今年から本格的に食に関するお仕事を始めました。最初は”続くのだろうか”とドキドキしていましたが、まずは半年この先に向けていろいろと動き始めています。
よかったらインスタグラムをのぞいてみてください。


この記事が参加している募集

#私のイチオシ

50,951件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?